マックとウィンドウズ:
 仕事柄,両方を使ってました。MS-DOSからWindows3.1へ

切り替えてみたものの,インターフェースが悪く,仕事で無ければ使う
気にならない状態が続いたまま,数年前からMacintoshを使い始めまし
た。その後,Windows95が出たのですが,やはりインターフェースが
悪く,仕事以外では使う気にならない状態が続いています(Windows95
用のソフトウェアも作ったりしてますが…)。95になって外観はMacOS
に近くなったけど,作業感は全然違いますね。同じMicrosoft製品である
Word等のソフトもどちらかというと粗悪品に近い。「日本人の作業効率
を落として経済力を落とさせる作戦なのか?」と思ったりもします。まぁ,
人さし指1本で文字を打ち込んでいる課長さんとか見ていると,パソコン
を使うこと自体が仕事の効率を上げているとは思えませんけど(笑)。

 また,大きな所では同じ作業をする時に必要なマシンパワーが全く違う
という点があります。私の使っているノートパソコンはペンティアム75Mhz
の物ですが,メモリを37Mbyteにして95を入れてみたものの,OSを動か
すのがやっとでした。その上で実際に作業をすると,待っている時間の方
が長いという状況だったので,あっさりMS-DOSへ戻した程です。一方で,
68040の40Mhz,メモリ32Mbyteという3世代前のマッキントッシュに
MacOS 8を入れた場合には,ちゃんとソフトを動かすための余裕が
残っており,一応の処理は行えます。何でこうも差があるのかは知りませ
んけど,ソフトにしろデータ構造にしろ,Windows自体に無駄が多いよう
です。ちなみにWindowsとMacintoshとで同じ作業をして効率を競う公式
大会があるそうで,例年Macintoshが勝つんだとか。当然と言えば当然です。

 人によってパソコンを使う動機はさまざまなので,やりたい事が効率良く
できれば,WindowsでもMacintoshでも別に良いとは思います。私の場合,
グラフィックユーザーなので,目的にMacintoshがぴったり適合しました。
文書打ちはPC-9801専用でMS-DOS用のJGというワープロソフト(使いや
すく,型落ちのパソコンでもべらぼうに速い)でやってますんで,今はベス
トの作業環境にあります。

 Appleというメーカーはアイデアが豊富で,技術的に新しい概念を生み出
す事が得意なんですが,いかんせんハードウェアを作る能力が低かったせい
で,使っているCPU自体は同じクロックのペンティアムより1.2倍の能力があ
るにもかかわらず,最終的な本体速度が遅い物ばかりを作っていました(そ
れでもWindowsよりは作業効率が良いんですが…)。また,Macintoshでは
標準装備の内蔵SCSIインターフェースやEthernetインターフェースも旧式に
なっており,プロユースで高速な物に置き換えると内蔵の物が無駄になる,
使わない人でも付いてくるため値段が高めになる,といったオールインワン
ならではの弱点も目立って来ています。

 一方でMicrosoft自体はハードウェアを作りませんが,ソフトウェアもど
うかと言えば,MS-DOS時代から,人から買った技術を変更して売ったり,
主にAppleの実現した概念と同じ物を真似て組み込んだりしているだけ。こう
書くと,Microsoftって極めて戦後の日本企業的。真似る相手がいなくなった
途端,何をしたら良いのかわからなくなって,あちこちに手を広げて自滅と
言う日本的シナリオはどうでしょう(笑)やたらあちこちと提携を結び始め
たらもう危険信号でんな。

 さて,ここは朝日新聞社系のプロバイダなので,Appleに対して(という
よりMacFan発売元の毎日新聞社系にか?)かなり悪意があるようですから
このへんにしておきます(笑)。


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