台湾は日本ほど祭日がありません。で、僕みたいに出張で行って台湾の人に合わせて働くと日本では労働基準法違反になるほど時間外勤務が出ます。何だかんだ言っても日本は年間1/3が日祭日ですからね。その代わり現地では休日はしっかり休んで家族と過ごすのが普通なんですが、家族を置いて出て来た日本人はそんな訳にもいかず休日も働く(笑)。現地スタッフも付き合わされて不評を買ってました。ここが嫌だよ日本人(笑)。
行ってた所は日本にも支社があるAcerというDOS/V機メーカーで、入社資格に「英会話が出来る事」というのが既に凄い所。外資系でない日本の電機メーカーでそんな条件がついたら社員の2/3は解雇かもよ(^^;。更にオプションで第二外国語の出来る人も多いみたい。実際の所、仕事中は英語を中心に北京語と日本語でお互い勉強しながらコミュニケーションを取ってました。
個人スペースもゆったりしていて、サーバーに留守録もできるインターネット電話が個人に割り当てられ、労働環境やセキュリティーに関しては日本は負けてるなぁと思いましたね。対抗できるのは、前に仕事で行ったSEGAの本社くらいか?。実際日本なんか眼中に無いみたいで、社内新聞には「目指せマイクロソフト」っぽいのを結構見ました。
ちなみにソフトウェアは北京語で軟體(ゥランディ)、ハードウェアは硬體(イーディ)、んでもってマイクロソフトは冗談みたいだが「微軟」です。ホントだってば!。
困った事
台湾への出張中、日本のアパートはそのまま借りていた訳だけど、一人者の私がアパートを長期に空けるという事は、水の補給が全く無いという事を意味する。案の定…トイレの水が干上がっていた。排水溝に付いてるパイプのくねっと曲がった所に水を溜めて下水からの臭いを止めてるっていうのは知ってたけど、その歯止めが無くなったおかげで、そっれっはもう!ニオイの逆流一直線!!。レバーを鷲掴みにして回す回す。換気扇も回す回す。そのうち「あの部屋から凄い臭いが」とか「死体でもあるんじゃないか」とか「そのせいで台湾へ高飛びした」とか言われそうだった。
これ急須です(笑)。台湾にはちょっと集めてみたくなるような陶器がけっこうあります。これは左下の鳥居をくぐって滝の流れる山道を上がると、やがて五重の塔へ…という。別名「サンダーバード秘密急須」。何だか知らないけど、こっちの急須って蓋の所にひもが付いていて、蓋と本体とは切り離せないようになってます。洗うときに不衛生な感じがするんだけどなぁ…。
ジャパニメーション
北京語は漢字主体なので、ピカチューは発音通りと書きます。皮下注射みたいです。それはさておきシンガポールでもヒンドゥー語らしきセーラームーンの放送とかやってたし(時々入る「ウサギィ」という名前だけ日本語そのままなんで変だったが)、どこに行ってもジャパニメーションは強いです。中でもパイオニア系は何処でも観られました。「機械女神(セーバーマリオネットJ)」しかり「秀逗魔道士(スレイヤーズ)」しかり。レコード屋(=日本と同じくレコードを置かなくなっても唱片(レコード)と書いてある、CDは
なんですけどね)に行くと日本声優陣のCDは日本なんかより品揃えが多い位です。可哀想なのは現地語吹き替えの声優さん達で、エンディングで日本の声優の名前は出るのに、現地語の声優さんの名前は一切出て来ないんですよね。日本ではマルチタレントに近い存在なのに。
これはPioneer LDCプロデュースの「アミテージ・ザ・サード」の台湾放送ぶん。北京語バージョンです。「奥美帝」でアミテー(ジ?)と読みます。DVDで日本語OVA版とアメリカ劇場用の英語版を並べて聞くと面白いかも知れませんな。せりふ構成から見ると英語版を元に翻訳されているようです(この絵をクリックするとQuickTimeムービーで観る事ができます)。最後のアミテージのせりふ「ロス…」が東北なまり風(ロス)になっているのが笑えるけど、日本の「はし」と同じくイントネーションで区別される同音語があり、聞き分けるのは結構難しい所。
画面でわかるように、CSやケーブルTVが主体なので放送局のマークが常に画面上に表示され、発音ではわからなくても、漢字を読めばわかるように字幕は常に出ています(速報性のあるニュース以外)。更に、子供が見て良いかどうかという「保護級・限制級・補導級」等の信号マークアイコンが同時に表示される事もあります。その点、日本の地上波放送は画面がうるさくなくていいよね。
どうでもいいけど、深夜帯に入ると番組自体は子供向けでも、間に下着姿の女の子が悶えるテレクラのCMとか、怪しげな精力剤のCMとか放送するんじゃ意味無いじゃん(笑)。
日本の番組も数多く放送されてますが、翻訳字幕を付ける関係なのか、2〜3年以上前の番組が多いです。「炎的挑戦者(炎のチャレンジャー)」とか「電視冠軍(TVチャンピオン)」とか、台湾では今が人気のAV嬢時代の飯島愛(ファンタオ・アイ)が出てる頃のギルガメッシュナイトとかね(笑)。悪影響としては、トレンディドラマの影響で、日本のサラリーマンは皆スッげぇ広いマンションに優雅に暮らしていると思われてる所かな(爆)。
台湾の漫画
台湾で売っている漫画の殆どは日本の漫画です。でも、僕は講談社が日本で出版している台湾の漫画家チェンウェンのファンなのであった(^^)。台湾独自の漫画は、どちらかというとおおた慶文風の写実的な物か、水墨画風の劇画が多く、場合によっては各コマに写真を埋めて、その上からペイントをしてイラスト風に仕上げた物もあります。 下は、たまたま自由時報という新聞で扱われていた、木城ゆきと作の「銃夢(ガンム)」の記事。日本で新聞一面使って漫画の特集なんかしないよねぇ…という気はする。
台北駅より少し北上した所に、コミックスの専門店が数件固まってる所があって、日本のコミックスは「あしたのジョー」から「ワンピース」まで新旧取り混ぜて殆どそこで手に入ります(ただし現地語版)。ただ、日本より制限が厳しいので「甲殻機動隊」のアドレナるシーンとかはカットされてたりする(笑)。その近所にキャラクターグッズ専門店なんかもあったけど…海外に来てまで「やおい系の女の子」らしい集団を見るとは思わんかった(笑)。コミケってあるのかなぁ…?。
左はそこで貰った漫画情報の1999年春の新刊情報?。日本のタイトルと比べると面白いです(ブラウザから外へドラッグすると大きめの絵が観られます)。
基本的に飛行機は嫌いだ…
出張中のちょっとした休みの後、チャイナエアラインで台湾へ帰ろうとしたんですが,羽田近辺は台風かと思うような強風ですっげぇ心配。降った雨が地上で波のように走ってる状態と言えばどんなもんかわかる?
で,時間になり約2/3程度の乗客が乗り込んだ所で,「強風のためグラウンド作業が遅れていますので乗り込みを中断します」のアナウンス,更に30分位すると,エンジントラブルに変わり,見ていると何やらエンジンカバーを開けて作業を始めた(^^;。「やめてくれよ〜」つう感じです。結局予定から1時間遅れで離陸。遅れを取り戻すつもりなのかエンジンをブン回しながら飛んで,通常の飛行時間よりも20分近く短い時間で台北国際空港へ到着しました。無事で何より。
ところで、台湾国内ではまるで電車のように飛行機が使われてます。日本と違って飛行15分位前でもチケットを買え、15分おき位に小型機が飛び回ってます。おまけに複数の航空会社が同じ路線で競合してるので運賃が安い。日本円で5000円位で台湾の端から端へ飛びます。ただ、そうなると気になるのが安全性(^^;。更に会社気質つうんですか?、客が居るかぎり、どんな天候でも飛ぶっつう感じです。「乗ったアンタが悪い」とでも言いますか。当時、香港行きのチャイナエアライン機が着陸中にひっくりかえって屋根から着地した事件があったけど、すごく納得。
パスポート観ると、出張中に20回近くも飛行機に乗ってる。恐いなぁ…。
なんてこったい
途中休暇で帰ってきて驚いたのは、噂には聞いていたけどタバコの値上がり(1999年当時ね)。マイルドセブンが一個250円だもんね。台湾でもマイルドセブンは売ってますが、日本円で言うと一箱120円です。んなもんで、帰国の度に免税店で1カートン買ってアパートに溜めときました。日本のと違って賞味期限が打ってないのが怪しいんですけどね。台湾で人気のある日本タバコは「峰」。「え〜?」という感じですが、何故だか峰なんです。マイルドセブンと峰しか置いて無いってトコもよくありました。ライト系のタバコがあんまり無くて、同時に行ってた会社の先輩とかは困ってましたが、「「健康を気遣って軽いタバコを吸うくらいならやめてしまえ」という事じゃないですかぁ?」とか言っていじめてました(笑)。
郵便配達
日本に帰ると数ヶ月溜まった郵便物をチェックする事になりますが、その中でフロッピーディスク型時計が賞品として送られて来ていた。何でもここ、asahiネットの「私のやる気コンテスト」とかに、この「怠け者のへや」が受賞したそうです(笑)。だいぶ前に(笑)。おめでたう、僕。