台湾の南側中部にある観光地。曇り続きの台北と違ってここは日差しが強いっす。日光が体を突き抜ける感じ。帽子を持っていかなかったのはちょっと後悔。一時間も歩いたら頭痛がしてきて日射病です。あわてて日陰に入って事なきを得ましたが、倒れてたら大変だよ。言葉は通じないし。でも、行ったのは元日…(^^;。夏は日本人には耐えられないかも知れないっす。でも、でっかい自然を観たいなら、ここはお薦めです。僕は試しに列車で行ったんですが、台北から飛行機も出ています。
やっぱりここもあまり人が居なかったですね。 「このままじゃ、観光にならないなぁ…」と思い、再度駅へ移動。タクシーを拾って自然の名所「太魯閣」へ行ってくれと、筆談しようとした所、何とその運転手さん、日本語が少し出来た。何でも旧日本軍占領時代に行われていた植民政策による学校へ通った世代とかで、子供の頃に日本語を習った事があるとか。この方以外が運転手だったら、それこそ観光になり得なかった所で、いろいろと説明をしていただきました。
このあたりは日本で言えば僕の出身県である山口県秋吉台のように石灰岩の連なる地方ですが、山が丸ごと一個の石灰石といった感じで、それはもうスケールが大きかったです。で、それにも関わらず左の写真のようにトンネルを掘って道を開いていった人々がいたらしく、満足な掘削機が無い時代に命がけで掘り進んで行ったらしいです。とにかくハンパな距離では無いんですね。
で、ここがその工事期間中に亡くなられた方を奉って作られたお寺…という話なんだけど、凄い崖の表面に這うように道を作り、その途中や頂上に寺を建てているという凄い所。「この寺を建てるために更に死人が出たんでは無いかいな?」と思わせるに十分。見上げるようにして撮影したんですけど、なにぶん2Dの写真の悲しさ。これで高さの想像は付きますか?。
これまた別の場所にあるお寺。ここもかなり奥地である上に場所が凄く高い。涼しいのはいいんだけど、そもそもこんな所に人が住んでいたのかどうかさえ怪しい程の奥地で、これほど立派な建て家がある所が凄いです。ちなみにこの寺の売りは「世界最大の地蔵」です。観音像や仏像とどう違うんだろうか?。
当時、とある部族が占領中の日本軍に反抗したため、日本軍はその部族をほぼ皆殺しにした歴史があります。その時攻め込むのに使った、山肌の細い通路というのも、この近所に残っています。そこを見ながら運転手さんに「歩いてみる?」とか言われたけど、「毒蛇とかいない?」って聞いたら「いる」だって。