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香港と九龍

 中国への返還があったすぐ後に行った香港。中国にはなったけれど、香港島には二階建バスに見られるように英国から持ち込まれた文化が根付いてます。これに対して海底トンネルでつながる大陸側は、確かに大きな街ではあるけど、雑多であまり整備されてないという感じがありあり。
 左は大陸側の九龍
(クーロン)、ネイザンロードにある佐敦駅(英名ジョーダン駅)近辺で北から南方向を撮影した物。写真の裕華(ユゥファ)というのは中国産の物がいろいろ買えるデパートらしい。入らなかったけど。今回のお目当てはそれじゃ無い(笑)。


 一方右は香港島の警察総部あたりからワンチャイ駅方面を眺めた所だったかな?。街中の様子を九龍側と比べると一目瞭然。この状態になってから返還を受けるって、何だか中国が丸儲けした気がするんだけど…。問題はこの状態を中国が維持できるのかどうか?。無理でしょうね(キッパリ)。


 ここに来るまで台湾で数ヶ月暮らしたので、言葉もそろそろ耳慣れて来た所だったんですが、同じ中国語でも台湾で使う北京語と、香港で使われる広東語とでは発音が違う、同じ物に関しての綴りが違う、使う漢字が違うってんで、結構困りました。英語の方がまだ通じます。ヘタすると日本語も通じる(笑)。

 ナイナイの岡村氏が出演した香港映画「無問題(モーマンタイ)」を例に取ると、中国では簡略化された漢字(簡体字:台湾の人に言わせると、「大陸の人間はアホで、難しい漢字を覚えられず、こういう字を使う」だそうだ)を使うので、本来「無」はを使います。ただ、広東語でこういう言い方をするのかというと……怪しい(笑)。日本向けの映画のタイトルという事で、発音以外はいい加減な熟語を作ってないかい?。
 さて、北京語で「No problem(問題ありません/かまいません)」は
「没有問題(メイヨウウェンディ)」「没問題(メイウェンディ)」と言います。「問題」の所だけ読んでも北京語と広東語って全然違うのがわかるでしょ?。ちなみにの繁体字である「無」は北京語では「ウー」と発音。つまり、漫画「3×3 Eyes」で魂を抜かれた主人公が額に付けてるアレ(笑)。

 もともと「ホンコン」というのも広東語読みで、北京語読みだと「シャンカン」となるそうです。まぁ地名だから「ホンコン」で通るんですけど、そう言えば昔の歌で「夜来=イエライシャン」っていうのがありますからね。

 話は変わるけど、台湾の薬局なんかで良く見る「香港脚」とは日本の「水虫」の事。香港って、水虫発祥の地?(^^)。


 昔は香港というとビルの谷間を縫うようにジェット機が離着陸する恐ろしい場所だった筈なんですが、今は香港島の西、ランタオ島に国際空港が移されていて、まずはそこへ到着します。そこから近代的な列車「エアポート・エクスプレス」に乗って九龍(クーロン)経由で香港駅まで行きます。30分ちょっとかかるんですが、各座席に付いている液晶モニタで天気情報やCMを見ているうちに着くんで楽です。香港駅からは連絡地下通路を歩くと、地下鉄中環駅(英名セントラル)へ到着。この地下鉄に乗ってしまえば香港島のほぼ半分は往復できるし、海を越えて本土側の九龍へも行けます。

 いきなり切符の自動販売機でおつりが出て来なかった…。つうか、おつりの返ってくる口そのものが無いじゃないか!。こっちの自販機ってそういう物なのか?。そうなのか?


 香港名物ヴィクトリアピークへ向かう列車、ピークトラムの車内から。凄い勾配を登る列車で、座席その他があらかじめ斜めに取りつけられてます。有り体に言えば、斜めになってるエレベーターで、1.5km程度の距離を頂上からワイヤーで引っ張られて登り降りする乗り物でした。カーブもあるんだけど、ワイヤーの向きを変える滑車とかが要所についてて、曲がったなりに登り降りします。ワイヤーの動きを見てたけど、「うぉー、よく出来てる〜」って感じ。

 …ワイヤーが切れたらいったいどうなるんだろう?。安全装置?。この勾配で1kmも助走が付いたら確実に死ぬと思うな。

 実際には終点駅から本当のヴィクトリアピークまでは結構歩く必要があって、おまけにクネクネ山道みたいなんで、僕は行ってない!(笑)。根性無し。


 九龍側、旧九龍駅時計台から香港島を臨む。向きからいってワンチャイ方向だろうなぁ。ちょっと曇り。


 今回お目当ての、九龍側の旺角(モンコック)は日本で言う電脳街で、電気製品は色々あります。が、ソフトはと言えば、全部コピー。まともな製品を売ってる店が見つからない程酷い。人の物をコピーして許されるから、結局、「苦労して何か新しい物を作った人間がバカを見る=そういう人間が居なくなる」という図式になるんですね。本来、長い歴史の中でいろいろな発明をしてきた筈の中国文化が、近代ここまで時代遅れになった背景には、「安易なコピー文化=自分で何か作っても損するだけ」体質が形成されちゃったのがあるんでしょうね。返還後の香港が発展できないだろうと言うのは同じ理由から。
 それはさておき、旺角では「リージョンフリーのDVDプレーヤーを買おう!」と決心してたので色々と物色。かさばるのは駄目なのでPanasonicのポータブルタイプに決定。ただ、このプレーヤーに関しては「リージョンフリー」の表記が無かったので、お店の人に聞いてみた。すると、どっかへ電話かけた後、「10分位待ってくれ」との事。日本円で約5000円増し
(でも、秋葉原の値引き価格とほぼ同じ)になるというので、それはOKしてちょっと待つと、どっかから持って来た(笑)。特に何も言わなかったのに、「ACアダプタは100V対応品に交換しといたよ、これで日本国内OKでしょ」とのたまう(一応お互い英語なんだが)。日本人ってバレバレですか?(笑)。あー、渡したクレジットカードが日本のヤツだったね(笑)。
 もう一つ、旺角では日本の流出モノ裏ビデオがVideo-CD化されて売ってます。こういうのには等級があって、4級というのが無修正にあたるモノ。だけど、当然違法品で、怪しげな店で売ってます。見てたら、警察官がやって来る直前、店員総出で店を閉めて外でタバコを吸い始めるんでやんの(笑)。そんなんで回避OKなのか?。ともあれ、こういうのを持ってるのが見つかったら、中国に連行されて公開処刑されるかも知れないので、皆も気を付けような(^^;。


 これは香港島で形が面白いので撮影したビル。前面マジックミラー張りで、ちょっと見では巨大な金属インゴットみたい。全部の角がちゃんと面取りしてあるしな〜(笑)。

 最上部の看板には、大物財閥のリッポーグループの名前が入ってたんで、おそらく持ちビルなんでしょう。この近所には、対抗するように全体が黄金に輝く仕上げのビルもあった。ライバル会社か?。


 偽札防止のためか、香港では同じ額面の紙幣で、絵柄が違うのを何種類か見る事になりました。どんどん札を更新してるのかも知れないけど、古いのも流通できるんじゃダメじゃん(笑)。

 この写真は香港で流通している硬貨一覧(10セントから10香港ドル)です。ぱっと見では、外側が波打ってる物があるのが面白いです…自動販売機に入れる時には引っ掛かりそうで不安ですが。しか〜し、そんな事よりも問題なのは、その厚さ!。5ドル硬貨(写真下段中央)は日本の500円玉とほぼ同じ大きさなんだけど、厚さが2倍近くあります。小銭が溜まってくると財布がかさばるは、重いはで大変っす。


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