発行日: '99年 4月 4日(日)
発行:守山リス研事務局
東谷山は例年と同等か上回る量を消費しており頭数は10匹以下で相変わらずと推定されること。
一方、森林公園は、昨年の1月消費量の1/20(5%)で、急激に減少したことから、リスの生存に対して黄信号が点滅状態。原因は不明だが、一番大きな理由は、カラスの公園内繁殖による絶対数の減少と推定報告(鎌倉と栃木県の事例から)、森林公園協会と共同で調査して対応してゆきたい。
リス研としての活動を学生さんや専門家に少しは認知してもらったこと。またいろいろな人から質問やアドバイスを頂いたこと。例えば親子観察会という名称をリス・ムササビ生息環境観察会として小学生以上なら誰でも、と変えたこと。また、ニホンリスにとって最適な環境づくりを目指す場合、故意・偶然にタイワンリスやハイイロリスにも最適な環境とならないか?(ならない。オニグルミはタイワンリスやシマリスは顎の骨の構造から齧れない-ニホンリスとオニグルミとの共生関係が強く成立)
1998年10月からホームページが公開され、それ以来、ホームページを訪れた人1300人程度。サポート会員が北海道、長野、東京、埼玉、横浜など拡大。給餌用オニグルミの送付も少しずつ始まった嬉しい状況を報告。
イオングループとオータケ自然保護基金からの助成を昨年申請し、認可された状況を会員Nさんから報告。
1998年高森山でのリス発見にともなう街づくりの提案を数回、「高蔵寺を語る会」に報告。朝日、中日新聞に掲載して住民に報告し、どう進めるのかの検討の輪の拡大を提案した状況を報告。リスの歩道橋、街路樹の植樹と緑の回廊の創造などの必要性を提示してきた状況を報告。山梨県大月市の「リスと共生する団地づくり」の紹介をして、5月2、3日に現地調査をするとき、高蔵寺の人々にも呼びかけ街づくりの教訓とノウハウを学習する予定を報告。
100人前後の会員で大きな団体(男性63%、女性32%)。毎月の定例活動としての里山の手入れ、巣箱作り、トンボ池作りなど活動。鳥は70種、植物は300種と多様な里山で名古屋市が地主から借用している由。地域に根ざした市民参加の、都市の中では新しい活動状況が報告された。
岐阜県での野生動物の調査、聞き取り、分布調査など幅広く実施している状況が報告された。ハクビシンの分布確認から愛知県→岐阜→福井へと川にそって広がった事実(アライグマより被害甚大)、タヌキの脱毛症が拡大し犬も感染し死亡する確率高いこと。ヌートリアも川に沿って郡上八幡まで。タイワンリスが生息している金華山には、20年以上ニホンリス、モモンガの目撃がないという事実。シマリスが繁殖している可能性もあるというアンケートの結果など貴重なデータの報告がありました。
2年前(1997)東山動物園60周年記念で施設が建てられた。餌はヒマワリ、ヒエ、キビ、クルミなど。自然の巣だけでなく巣箱も設置(21.7×16×15.2cm、穴φ8cm)。スギ皮は生木を裂いて巣材にしている由。岐阜県で捕獲したリス10頭を館内に放している。キジバトの巣の卵(通常2個)の1個をリスが食べ、代わりにカシグルミを置いたという貴重な話も。オスがメスを追いかけ発情は1日だけ。出産は3-9月。現在子供は3以上10以下程度とのことなど、スライドを使用して状況が報告された。動物園でこういった経験が蓄積されると東谷山などの地域への相談・適応が出来るようになればと期待されます。
庄内川で、建設省、庄内川をきれいにする会と一緒にビオトープ活動を開始された状況を報告された。従来のコンクリート護岸をなくして、土のなだらかな構造にして池をいくつか作ったこと。庄内川も満潮の影響で名古屋市北区あたりでも干満作用がありそれによる池の水もかなり動くこと。護岸が変わって、モグラ、ベンケイガニが増えたこと(土の通気性が良くなった)。水が動くことで小魚がその池で増え、大きな魚が追いかけ鳥が集まるというサイクルが出来始めたという面白い試みが報告された。
コウモリの寿命は6-13年ほどで、20km飛ぶものもいること。愛知県の各地の洞窟に住むコウモリの現地調査の状況報告として、地下にある旧軍需工場、瀬戸の採石跡坑、豊橋市の洞窟でのキクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリなどの調査結果が報告された。個人での活動を精力的に実施され、珍しい種類の存在や大群で確認されたものが半年後に全く見られないなどの状況が報告された。
【こういった他団体の活動の情況を知ることはいろいろな刺激や視点を与えられて私達の活動を見直していく上でも大変貴重だと思われ今後も広く・日常的に実施して行きたい】
今年も継続して実施。森林公園の異常の調査と対応検討する。(カラス、ノラネコの頭数調査、給餌台の移動検討など)
広くマスコミに呼びかけ、東谷山でのリスとムササビの生息環境を知ってもらいサポート会員の増加を働きかける。
10/1、2、3に開催されるが、可能な限り、援助してゆくと同時に専門家への認知と今後の受指導の可能性を広げてゆく。
高森山のリスの存続を願い、住民自身の希望と考えで進められるように応援してゆく。高蔵寺だけでなく、名古屋市や尾張旭市の野生生物との共生を目指した街づくりの模範事例として、山梨県大月市への現地調査(5/2-3)に、高蔵寺の人の参加も願い進め方の検討をしてゆきたい。
子供たちへの環境教育の一環として、リスの生息条件とそのための巣箱作りを一緒に実施し、巣箱掛けも実施(6/20か27)。11-12月にはアカマツの植樹も検討したい。
今年は名古屋市のぞろめ祭りと共催になるため、名古屋市への広い認知を図りたい。
記録保持を進める。東谷山や森林公園の自然の様子、リスとの関わりについての写真記録(自動撮影装置含む)を保持してゆく
作柄予測と現地確認・収集を実施したい。目標は2万個収集。購入2万個。
尾張旭市小中学校PTA連絡協議会に5月以後、尾張旭市青年会議所のメンバーを通してコンタクトし、各小中学校への提案をしてゆく。今年から来年にかけてモデル校が1-2校できれば。2002年には土日休日にあわせて、リス研クラブが広がるように動きたい旨を報告した。