改訂 2003-04-27

守山リス研究会とは

守山リス研究会とは

守山リス研究会(略称:リス研)は、名古屋市守山区の小幡緑地公園と東谷山(とうごくさん)、春日井市高蔵寺、尾張旭市の森林公園一帯に今も生息する野生のニホンリス(ホンドリス)の保護と、ニホンリスが生息する条件を調査・研究し、ニホンリスが自立して繁殖・生存ができるような環境を作ることを目的とした、会員制のボランティア活動団体です。リス研の活動は、2003年で13年目を迎えます。

リス研のねらい

名古屋から20分の近郊である東谷山、森林公園、小幡緑地公園一帯(以下フィールドという)はかなり広い森や池が存在し、身近な自然として大変うれしい事です。しかしアメリカやヨーロッパの人々が、こうした自然を見るとき「どういった野生動物がいるのですか?なぜ野生動物が少ないのですか?」という至極当然な質問が必ず出されます。「野生動物と一緒に生きてゆけない森や自然は死の森ではないか」という素直な意見を聞きます。そんなとき、私達は何か失ってきたのではないかという気持ちにかられ、この問題を考えてきました。そして、『野生動物は豊かな森があってこそ初めて棲息できる』ということが分かり始めました。

「かつては小幡緑地公園にもニホンリスが見られた」との話を聞き、「身近な公園をリスのいる公園にしよう」と思ったのがリス研を設立したきっかけでした。当初は、他の地域で捕獲・繁殖されたニホンリスの導入を検討しましたが、フィールドを調査したところ、東谷山周辺には、少数ながら、今もニホンリスが棲息していることが明らかになったのです。他の地域からリスを導入することは、その地域のリスに固有な遺伝子(DNA)の汚染につながる、との論もあり、東谷山で生き延びてきたリスがまだ現存しているのであるから、他の地域からの導入は止めて、いま棲息しているリスを維持し、増殖させて行こう、という方針が定まりました。

「公園にリスを取り戻そう」を出発点として、リス研の活動は始まりました。豊かな森がなければ生存できないニホンリスを野生動物の象徴ととらえ、この一帯のフィールドで消滅しかかっているニホンリスを守り、ニホンリスが安定して棲息・繁殖できる自然環境条件を調査研究し、リスが棲息し続けられる自然を取り戻し維持して行くためのさまざまな関連活動を、20年、30年という長期の視点でしてゆこうと考えています。

リス研の具体的な活動の詳細については、以下をご覧下さい。

また、リス研の活動記録「リス研通信」は、2002年5月に1000号に達しました。1号から1000号までの「リス研通信」を収録したCD-Rをご覧頂くと、これまでのリス研の活動の全てが分かります。


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