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近況

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 あちこちから「いつになったらホームページを更新するの?」という声も聞かれなくなって久しくなりました。2007年に入り小学校と高校二つの同窓会があったのですが、同窓生の中には、企業のコンピュータセションにいる方が結構いたりして、私の怠慢さ加減をきっと観るに見かねたのだと思いますが、わざわざメールで色んなアドバイス、駄目出しとも言うそうですが・・・を頂戴し今の状態に到っております。前回近況を書きましてから随分時が経ちましたので、それはそれは色んなことがありました。もちろん当たりはずれ漏れなく年は取りました。アナログ人間の私は、コンピュータは、できればあまり触りたくないと思っていますので、コンピュータの環境(Mac OS9.2)もここ数年変わっていません。MacのOSXもこのコンピュータには入っているのに何故か起動する気が起こらない。時代に何とか取り残されないよう、ぎりぎりのところできっと付いていくと思いますので、どうぞ見下しながらも、見守っていただきますよう御指導御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。また、コンピュータのことで世話になっている友人から、ユティリティーのソフトを立ち上げてたまにはディスクの断片化を解消するように指導されているのですが、長〜い間そのまんまで、久々にやらなければいけないとあけてみますと極度の断片化が起っていました。CDから起動して解消するように指示がでました。何とか何とかマニアルを片手に解消することができましたが・・・コンピュータを普段仕事にされている方々は、トラブルは日常茶飯事で、こんなことはきっと朝飯前なのでしょうね!


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さてさて、近況で何が大きく変わったかをお知らせすることにいたします。私は大阪芸術大学で絵本の編集・文章作り・イラスト・装丁・製本を指導していますが、コミュニケーションデザインコースの授業が「絵本制作」から「出版メディア研究」という授業に変わりました。この授業では、学生達の描くイラストレーションに合わせた本作りを指導し、実際に本を形にします。なのでどんな製本にも対応が必要です。それをこなせるようにと2003年よりルイユール(フランス語で製本・もう一度繋げると言う意味/革を用いて製本の全工程を手作業する。)のレッスンを受けています。指導をいただいているのは、世界のルリユールの大会で数々の賞を受賞されている本のアトリエEIKOの中尾エイコ先生(http://www.k5.dion.ne.jp/~nakao-d)です。2004年・2005年と一年がかりで一冊の本を仕上げたのですが、その本に8ème Biennale Mondiale de la Reliure D´Art en ile de France Septembre 2005 (フランス国際製本ビエンナーレ)の製本学校部門でアトリエEIKOの5名で1位をいただきました。今も2007年度の同公募に向けて制作中です。2005年受賞メンバ−は、こぞってフランスの授賞式に参加したのですが、私は行けずじまい。またそんなチャンスがあればいいなと調子のいいことを思ったりしています。



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昨年は、芸大の新しい学科(キャラクタ−造形学科)とECCア−ティストカレッジでの授業が増え、新しい授業をするための準備や勉強に時間とパワーを費やしました。また昨年末には、「光のルネサンス」への協力要請が有り、10月から12月は、毎日(時には日曜も)のように学校に出向いておりました。「光のルネサンス」は、大阪の中之島で行われますイルミネーションの大々的なイベントです。私の担当クラス(出版メディア研究受講者)の18名で難波橋のトンネル両サイドにギリシャ神話の影絵の絵巻を作成しました。2m×20mの大きな作品2点を作るのは始めてのことで、また投光器使用も始めてのことで、物品購入から制作工程・搬入搬出またライティングにおいても四苦八苦の連続でございました。一例をあげますと、プロジェクターを使って下書きの拡大をしたのですが、拡大率が高すぎて大きな教室を使っても写しきれず、廊下に目張りをして写すしかなかったケースがあります。一時が万事お察しいただけますでしょうか。大変ではありましたが、学生達と大きな一体感と達成感を共有することができたこと幸せに思います。このクラスの学生達のことは生涯覚えておきたいと思います。

キャラクター造形学科は、漫画やアニメーションを勉強する、芸大のこれからを担う大きな期待を背負った学科と言えます。小池一夫学科長を筆頭に里中満智子・永井豪・バロン吉元といった名立たる教授陣が教鞭を揮われています。始めて研究室に入る折りには、どんな方々が来られているのだろうかと大変どきどきわくわくいたしました。私の授業は、「絵本の表現」という授業で、沢山の絵本を味わいながら絵本のためのキャラクターを作ったり、絵本のテーマを考察したり、最終的に文章を作成します。この授業の担当は私一人ではなく、立原えりか先生とのコラボレーションです。立原先生は、素晴らしいお話を沢山書かれている方です。なので学生さんよりも私が一番熱心な受講者であり一番喜んでいる存在かもしれません。年に一度全校生が受講できる特別講義があります。それは、授業というよりもイベント性が高く、大きなスクリーンには絵本が映し出され、朗読には優秀な放送学科の学生さんの協力があったりと受講生には至れり尽くせりの授業だと言えるのではないでしょうか。私は、仕事柄多くの絵本を持っている方だと思いますが、この授業を担当したことで、絵本をコレクションしていく趣味が加わりました。お陰様で書斎は段ボールの山と化しています。心に残る読み継いでいきたい絵本をコレクション中ですので、またそんな絵本をご存じの方はお教えいただけたら嬉しく思います。

芸大関連の近況としましては、2007年度は文芸学科においても「ブックデザイン」を教えることとなっております。

さて2007年の芸大が春休中に取り組みたいことは、宮本順三記念館 豆玩舎ZUNZO(おまけやズンゾ)http://www17.plala.or.jp/omakeya/とのコラボレーションの絵本作りです。後は私が絵を描くばかり・・・またこの件に関しては、詳しくご報告することになると思います。宮本順三氏は亡き方ですが、グリコのおまけをデザインされたり、沢山の国内外のおちゃを集められたり、国内外の多くのお祭りを体験された方です。小さな博物館には、彼のコレクションが所狭しと並んでいます。またよろしければ、足をお運びください。少年少女に戻れること間違いなしです。

何だかんだとありがたいことにこんなご時世でも、イラストのお仕事も途切れることなくいただいております。また、予定も半年先まで入っております。本当に色んなタッチのお仕事をしているのですが、きっと何処かで見ていただいているとは思うのですが・・・まだまだこのお仕事で食べさせていただいておりますので、クライアントの皆様くれぐれもよろしくお願い致します。

私が、代表を務めますKIP(関西イラストレーターズポイント)の活動は、多忙な時を除き、月一もしくは隔月一で研究会は持ちたいと考えております。昨年は、展覧会の鑑賞やメンバー達の個展で集合しました。メンバー的には、抜けた方があったり、新しく入られた方があったりと変動がございます。今はメンバーそれぞれにやりたいことがはっきりありますので、近々の東京でのグループ展は考えておりません。それぞれの成長を持ち寄って、皆のステップに繋げたいものです。


私が一番大切にしているのは、愛犬のウッピーです。ARK(http://www.arkbark.net/j/index.htm)から里子としていただいたワン子です。2007年3月8日で6年目に入ります。いただいた時に3才くらいと言われたので9才になりますが、実質は遙に年を取っていそうです。どんな種類かと言うとミックスですが、犬図鑑で一番似ているものを捜すと大きくしたカタロニアン・シープドッグにそっくりです。体重は、ここ一年で8kg減って今16kgくらいです。色は生成の白で、毛足が長く目が毛で隠れています。グレーの耳は垂れていて、もそ〜っとしたおとなしい子です。去勢手術の影響からか、副腎のホルモンに異常があるようで、今色んな病状が出てきています。元から股関節が弱く年のこともあり、立ち上がったり歩くことが少し不自由になってきました。犬は人間の7倍の速さで、年を取っていくので、ウッピーとの一日一日が大切で、日々愛おしさが増しています。大きな犬用のカートに乗せて、毎朝緑地公園あたりを散歩していますので、緑地公園では、大変知られている人気者のワン子です。

ウッピー用の鶏肉を煮た時に出るスープを生かした料理が、最近うまくなったとパートナーに褒められます。あちらこちらのパーティーでは、お料理を作ってきて欲しいとリクエストがあるくらい実は、結構料理は得意です。昨年の夏台所をリフォームして、オーブンレンジも入りましたので、簡単にまるごとのローストチキンもできてしまいます。以前は、フライパンで3時間かけて駆使してやっておりましたが・・・まあ、楽しいパーティーが2007年もありますことを期待しておりますよ!!

うだうだと思いつくまま書き綴りました。他にも書き並べたいことは沢山ありますが、この辺で・・・終わることに致します。もっと書きたかったことは、次回の近況に書けるようにとっておくことにします。お楽しみに・・・自慢話のような長々とくだらない文章を最後までお読みいただきありがとうございました。次回は、もう少しましな文章を書けますように切磋琢磨し、大阪のおばちゃん度を高めておきたいと思います。