シスプリウォーズ2


 訓練室を半壊に追い込んだシスプリウォーズから半月後。
 それは、ルシード、ゼファーの3人はゼファーから相談があると言われて談話室に集まっていた。(因みに、女性陣は事務室で書類と格闘しているメルフィを除いて、皆所要で外に出ている。)
「ルシード……俺は、真実の萌えを理解したぞ」
「あん?」
 出し抜けの言葉に、雑誌を流し読みしていたルシードとバラエティ番組を見ていたビセットが同時に振り向く。ゼファーはその反応を確認すらせずに、どこか遠くを見ているような目で呟く。
「俺は、間違っていた。真の萌える妹は、千影ではなかった。いや、千影は十分に萌える。あの神秘的なミステリアスな雰囲気に、誰よりも強く兄を求める想い……それは、十分に萌えるものだ。だが、それでも、千影ではまだ至高には及ばなかったのだ」
「…なら、一体誰なんだよ、それは?」
 つい最近千影萌えに洗脳された身として、何だか理不尽なものを感じながら訊き返す。ゼファーは小さく深呼吸して一息つくと、きっぱりとその名を告げた。
「それは……鞠絵だ」
 沈黙が、落ちた。
「はぁ?ゼファー?何言ってんの?あんな、どっかで見たことあるような病弱メガネのどこがいいんだよ」
 真っ先に沈黙から逃れたビセットが、理解不能といった様子で訊き返す。が、ゼファーはその言葉に嬉々として突っ込んだ。
「そう、それだ」
「はぁ?」
 何のことだかさらに分からなくなって間抜けな声で訊き返す二人に、ゼファーはきっぱりと言った。
「メガネだ。メガネと言うオプションこそ、至高の萌えを語る上で外せないものだった。あの時、まだ未熟だった俺は、その深遠なる事実に気付いていなかった」
 力を込めて語るゼファーに、ルシードとビセットの二人は言葉を失う。
「確かに、俺は鞠絵の病弱少女と言うベタな設定も、弱気で控えめと言えばまだ聞こえはいいが、その実マイナス思考一直線な性格も好きではない。好きではないが……それでも、鞠絵なんだ。シスプリには、メガネっ娘は鞠絵しかいないからな」
「いや、そこまでマイナス要素があるなら、別に鞠絵じゃなくてもいいじゃん」
 ビセットが至極もっともな突っ込みを入れるが、ゼファーはそれでも首を横に振る。その仕種には、力が無い。彼とて、悩んだ末辿り着いた結論なのだ。
「俺とて、この結論に到達するに葛藤しなかったわけではない。確かに、性格、外見、キャラクター性…あらゆる面において、千影の方が鞠絵の上を行く。だが…っ!」
 悔しそうに奥歯をかみ締めながら、それでも搾り出すような声で続ける。
「千影は、メガネっ娘ではない…!…メガネを掛けていること、それが全てなんだ…!」
「ゼファー…」
 ゼファーのあまりの様子に、ルシードは掛ける言葉が見つからず名を呼ぶことしか出来ない。だが、ビセットは至極あっさりと
「別に、たかがメガネだろ。そんなに気に…」
「馬鹿者ぉぉぉぉぉっ!」

 ドガァァァアアアアッ!!
「ひでぶっ!」

 しなければいいじゃん、と続く予定だったビセットの言葉を遮って、ゼファーの魔法(なんだろう?:笑)がビセットに炸裂した。ビセットは身を投げ出して吹っ飛び、まるで聖闘士☆矢のようにクレーターを穿ちながら壁に激突する。かつての室長の名は伊達ではない。
「いてて…いきなり何するんだよ、ゼファー!」
 が、ビセットは大して効いた様子も無く壁のクレーターからよいしょと身を離す。さすがBF1の耐久性を誇るだけのことはある。まぁ、魔法抵抗力は一番低かったりするのだが、細かいことは突っ込んではいけない。
「…ビセット、お前は今、自分が何と言ったのか…その自覚はあるのか?」
「へっ?」
 まるで自覚の無いビセットの様子に、冷静沈着を常としたゼファーが激昂する。
「たかがメガネ…お前はそう言ったのだ!いいか、ビセット!メガネは、視力の劣る人間にとって必需品であると同時に、重要なアクセサリでもあるんだ!知性的な様子をいっそうに引き立たせ、また活動的なキャラには意外性という新たな一面を与えてくれる……そのメガネの素晴らしさを、お前は理解できないのか!?」
「ええと……」
 答えあぐねて、言葉につまるビセット。なんとなく言いたいことは理解できるのだが、いかんせん、彼はメガネ属性ではないのだ。
 だが、ルシードは違った。
「ゼファー…分かるぜ。その想いは俺も一緒だ」
「ルシード、お前なら分かってくれると信じていたぞ」
 なぜか感動の涙を流しながら、がっちりと握手するルシードとゼファー。どうやらルシードも目覚めてしまっているようだ(笑)
「…思えば、久しぶりに会いに着てくれた兄の姿を見て、感極まって涙をこぼし、一度メガネを外してそっと涙を拭ってからメガネを掛けなおし、レンズ越しに見える涙の残った瞳で気丈に微笑む鞠絵の姿を見たとき――俺は、悟った。メガネこそ全てであると」
 遠い目を懐かしげに細めて語るゼファー。…因みに、こんなイベントが実際にあるかどうかは定かではない。
「本当の萌えはメガネにある。……だが、残念ながら、シスプリにはメガネっ娘は一人しか居ない。だから、鞠絵でなければ駄目なのだ…」
 諦めたように呟くゼファーに、しかしルシードは首を横に振った。
「ゼファー…それは違うぜ」
「…なんだと?ルシード、お前もメガネっ娘萌えに目覚めたのではなかったのか?」
 先程、あれほど強く自分の意見と賛同したとは思えぬルシードの言葉に、ゼファーは顔を歪め非難じみた問い詰めをしてしまう。ルシードはその憤りを抑えるように、静かな声で応えた。
「まあ待て。確かに、シスプリにはメガネっ娘は鞠絵しかいない。それは、事実だ」
「なら…」
「だから待てと言ったろ」
 口を挟もうとするゼファーを遮って、ルシードは続ける。
「…ところでゼファー、俺たちの頭は、一体何のためにあるんだと思う?」
「何?」
 唐突に聞き返されて戸惑うゼファー。さもありなん、ルシードの今の質問とメガネっ娘には繋がりがあるようには見えない。
 が、ルシードは聞いたという形をとったにも関わらず、勝手に答えを語りだした。
「それは、考えるためにあるんだ。俺たちは、頭を使って思考し、想像する力をもっているんだ」
 まあ、言ってる内容に間違いは無いが、やはりメガネっ娘とは繋がらない。ゼファーはさらに訳が分からなくなって眉を潜めた。…因みにメガネっ娘萌えでないビセットは、そもそも会話に混じれずにぽけーっと傍観してる。
「確かに、シスプリにはメガネっ娘は鞠絵しかいない……なら!」
 そこで、まるで島本○彦の漫画のようにぐっと拳を握り締め、声を張り上げる。
「メガネを掛けさせてやればいいんだっ!!俺たちの頭の中でっ!!!」
「なっ……!」
 ドォーンと何やら大げさな擬音をバックに驚愕するゼファー。
「例えば!千影がメガネを掛けている姿を想像してみろっ!」
「おおっ!」
 何やら想像したのか、ゼファーの声に力が篭る。
「千影のミステリアスで神秘的な雰囲気…さぞ、メガネが似合うことだろう」
「ああ、その通りだ、ルシード!」
「……千影はな、実は普段はコンタクトレンズをしていたんだ。だが、本を読むときだけ、昔からの癖…いや、彼女流のジンクスに従って、メガネをかけることにしているんだ。それを、偶然目撃する兄君……」
「ああ…見える…見えるぞ、俺にもその光景が!」
「『千影、そのメガネ…どうしたんだ?』『…ああ、これかい?…本を読むときだけ…つけることにしているんだ。…驚かせてしまったかな?』『いや、よく似合ってるよ』『…そうかい?…兄君がそう言ってくれるなら…これからはメガネにするのも…いいのかもしれないね』そして、その日から千影は普段からメガネをかけるようになるんだ!どうだ!?」
「ぐふぅっ!……メガネからコンタクトに変えると言う悪しき風習が蔓延している昨今において、お前はあえてその逆をやろうとするのだな!その現状に囚われぬ斬新な発想と強き意思……やはり、お前をBFの次期室長へと推した俺の判断に狂いはなかった!」
 ボダボダと鼻血と涙を流しながら、感動したように言うゼファー。…むしろ狂いきっていると言える。
 そして、勢いに乗っているルシードはさらに暴走する。
「俺の妹の衛にしてもだ!」
 …一片の迷いも躊躇いもなく、衛を『俺の妹』と断言するルシード。既に彼岸の存在であることを思わせる発言だ。
 前回のシスプリウォーズにおいて、彼はゼファーの洗脳…もとい、熱意に溢れた説得により、千影萌えへと変わってしまった。千影のイベントにハァハァし、千影のエンディングに萌え悶えるようになっていた。だが!それでも、彼がゲームプレイ開始時に選ぶマイシスターは衛だったのだ!それが彼のジャスティス。
 …ダメだコイツ。
「衛はな…実はあんまり目が良くないんだ。運動神経抜群なのに球技全般が苦手なのは、ボールを上手く目で追えないからなんだよ」
 因みに、それなりにもっともらしく聞こえるが、公式にはそんな設定は無い。即興で思いついただけである。にも関わらずしっかり断言しているが。
「だけど、スポーツ少女として目が悪いことが回りに知られるのが恥ずかしくて、人前ではメガネが掛けられないんだ。それで、授業中は必死で目を凝らしたり細めたりしながら黒板を読んでるんだけど、それが原因で友達とかから『衛ちゃんって、授業中目付き悪いよね』とか言われて『えー?そんなことないよー』とか応じつつも本人内心傷ついていたりするんだよ!」
 返す返す言うが、今ルシードが即興で作りあげた設定である。
「で、放課後、ちょっと図書館に残って宿題することになった時、参考書の字が小さくて読めなくて、少し躊躇った後にキョロキョロと周囲を見渡して人目が無いことを確認してから『…う〜ん、誰も居ないし、いっか』とか思って一応常備してあるメガネを掛けたんだ。そこへ、偶然図書館に用事があって現れる兄ぃ…」
「…なんか、妙に状況設定が細かくない?」
 一応聞くだけ聞いているビセットが控え目に突っ込みを入れるが、当然シカト。まぁ、マイシスターのことだけに設定にも力が篭るのだろう。因みに、ゼファーは時折頷いたりしながら深く聞き入っている。
 そして、ルシードの弁は収まるどころかますます熱を帯びてきている。
「…当然、兄ぃは勉強している衛に気付く。だが、衛は丁度背を向けていて、ついでに宿題に必死になっていることもあって気付かない。そんな状況で、兄ぃが衛に話し掛けるんだ。『あれ?衛?』『あ、兄ぃ?』突然の言葉に、メガネを掛けていることを忘れて咄嗟に振り返ってしまう衛。それを見て、兄ぃは初めて衛がメガネを掛けることを知る……」
「おお……」
 その光景を思い浮かべているのか、ゼファーが恍惚とした表情で感嘆の吐息を漏らす。…かなり怖い光景だ。
「『衛って、メガネ掛けるんだ?』『え?……あっ、や、ヤダ、見ないで!』そう言って慌てて顔を背けてメガネを外してしまう衛。そんな衛に、兄ぃは不思議そうに訊ねるんだ。『どうして外しちゃうの?』『だって…メガネを掛けてるなんて知られるの、恥ずかしいし…』そう言って顔を真っ赤にして俯いてしまう衛。そんな衛の様子に苦笑しながら、兄ぃは話し掛ける。『恥ずかしいなんて、そんなことないよ。よく似合ってるよ』『…ほ、ホント?』『本当さ。もう一度掛けてみてくれないかな』兄ぃの言葉は嬉しかったが内心で少しだけ疑いつつ、でも兄ぃのお願いを無碍に出来ずに恥ずかしさを我慢してもう一度メガネを掛ける衛。そして、メガネを掛けた衛を見て兄ぃは微笑んでこう言うんだ。『うん、やっぱり、良く似合ってる』」
「くっ………!」
 感情をバイバリに込めながら語り続けるルシード。そして、耐え切れない様子で鼻を覆うゼファー。その様子に、メガネっ娘萌えで無いビセットはちょっと退いている。…逃げ出さない分、結構平気なのかもしれない。
「そして、その日を境に衛はメガネを掛け始めるんだ!友達に理由を訊かれて、表では『ちょっと視力が落ちちゃって、仕方なくなんだけどさ』とか答えつつ、内心では(兄ぃが似合うって言ってくれたから♪)とか思ってたりするんだよ!どうだっ!これこそ究極の萌えだろう!!?」
「…ルシード、俺は、今日この瞬間ほどお前を凄い人物だと感じた時はなかったぞ!」
 何やら感動の涙と鼻血を流しながら、がっちりと握手するルシードとゼファー。彼らの心は今一つになった。
 そして、ルシードは今度は1人蚊帳の外のビセットに視線を向ける。思わず後ずさってしまうビセット。
「…お前は、あれだけ語ってもまだわからないようだな」
「いや、その…」
 むしろ分かりたくないと思ったが、それを口にしてしまうほど迂闊ではなかった。それを言ったら最後、ルシードとゼファーの入れ込みようを見るにどんな目に合うか分かったものじゃないからだ。
 そんなビセットに、ルシードはむしろ優しさすら湛えた瞳で諭すように語り掛ける。
「何、お前にも分かるさ。…例えば、四葉だ」
「え?オレの妹がどうかしたの?」
 ビセットもまた四葉と言われてさらりと『俺の妹』と応えてしまっている。
 前回のシスプリウォーズにおいて、彼もゼファーの洗脳…もとい、熱意に溢れた説得により、千影萌えへと変わってしまった。千影のイベントにハァハァし、千影のエンディングに萌え悶えるようになっていた。だが!それでも、彼がゲームプレイ開始時に選ぶマイシスターは四葉だったのだ!それが彼の(以下略)
 …コイツもかなりダメである。
「四葉なら……そうだな。兄チャマのことが知りたくて、変装して兄チャマを尾行しているところを想像してくれ」
「…?それのどこがメガネと繋がるんだよ?」
 ビセットの疑問に、ルシードはまあ待てと片手で制しながら続ける。
「…ビセット、古来より、備考のための変装に必要なものと言えば、何だ?」
「そりゃ、帽子とコートと…」
 言いかけてはっと気が付いたように息を飲んだ。
「そうだ!メガネだ!」
 その言葉に、ルシードは鷹揚に頷いた。
「ああ、その通りだ。兄チャマを尾行する四葉……しかし、その尾行は稚拙で当然のように兄チャマに気付かれてしまう……まぁ、気付いて欲しいと言う思いもあったんだろう。四葉の姿を見て『何をやってるんだよ…』と呆れる兄チャマ。四葉は変装を見られた照れ半分と、尾行がばれたごまかし半分の笑みを浮かべて、視線を左右させた後でメガネ越しに上目遣いしながらこう言うんだ。『えーっと…えへへ、変装チェキ。どう兄チャマ、似合うデスか?』」
 ビセット、光景を想像中。そして、おもむろに鼻を片手で押さえると、ぐっと親指を立てた。
「…メガネ、イイ!」
 ついに彼も目覚めてしまったようである。その様子に満足気に頷くルシード。
「よし、メガネっ娘萌えに目覚めたのなら、今度はその純粋な気持ちで俺が言ったシチュエーションを反芻してみてくれ」
 ビセットは言われるままにルシードが熱く語っていた言葉を反芻し……
「オレの属性の妹じゃないのに、なんて萌えるんだ!これがメガネの力なのか!?」
「分かってくれたか、ビセット!?」
「ああ!オレが間違ってたよ、ルシード!」
 そして、ガッチリと握手を交わすルシードとビセット。ついにビセットも彼らの仲間になってしまった。
「本来なら自分の属性で無い妹すら、萌えへと変えてしまう…これが、メガネの力なんだ。俺も、先程の四葉のシチュエーションを想像して、思わずときめいちまったからな」
「ルシード。それは俺も同じだ。よもや、俺の妹の千影以外にこうまで萌える日がくるとは思わなかったぞ」
 そしてさらりと千影を俺の妹と断言しながら同意するゼファー。
 確かに、ゼファーはメガネっ娘萌え覚醒により、鞠絵萌えへと変わってしまった。メガネを掛けた鞠絵の姿にハァハァし、メガネがポイントになっている鞠絵イベントに萌え悶えるようになっていた。だが!それでも(以下略)
 …本当にダメだ、こいつら。
 ルシードは一旦気持ちを落ち着けるために、一度深く深呼吸してから、再び語り始めた。
「俺たちは以前、己の理想(の妹)の違いから、悲しい争いを起こしてしまった……」
 鎮痛の面持ちで語るルシード。が、次の瞬間にはその瞳を輝かせ、熱く語りだした。
「だがっ!メガネと言う至高の萌えを向かえ、俺たちの心は今、一つになった!そう、メガネに国境は無い!メガネっ娘萌えによって、世界は一つになれる!」
「ああっ!そうだとも!メガネっ娘、万歳!」
「メガネっ娘、サイコー!」
「メガネっ娘に栄光あれ!」
 感極まって口々にメガネっ娘を褒め称えるルシード、ゼファー、ビセットの3人。彼らの心は今、確かに一つになっていた。



 …余談だが、一息つこうとして談話室に向かったメルフィは、不幸にもルシード達のメガネっ娘讃賞を聞いてしまった。
 彼女はその日の内にコンタクトに変えた。
 その日の彼女の日記には『もうこんな職場は嫌です。耐えられません』とか記されていたとか…
 強く生きろ、メルフィ。
















後書き
自分はこれほどルシードが饒舌なSSを書いたのは初めてです。すっげぇ今更ですが、シスプリウォーズの完結編です。や、争う理由がなくなったし(笑)
え〜と、多分説得力は無いでしょうが、自分は決してメガネっ娘萌えという訳ではないので、勘違いしないで下さい。
や、その、最近プレイしたとあるゲームからメガネ属性の怨念をキャッチしてしまったと言うか。
まぁ、前回ほど勢いのあるSSにはできなかったですね。と言うか、今の自分にはあーゆー話はもう書けません。もっとも、電波と言うか、毒と言うかの点では今回の方がキツいかもしれませんが。
あー、しかし、悠久3は最近全然触れてないから、もうキャラクターの口調すら怪しいです。ではでは。


まごうことなきぶっこわれSSですなw
ってかいいのか!? 鞠絵の存在意義否定してないかこれ?(汗)

 

ぐ〜たらゲーマーの部屋

SSトップに戻る HPに戻る