ブルーワールド 著者:星野之宣


 

別に鬱な世界の物語って訳じゃありません・・
まあ、それはそれで読んでみたい気はしますが・・・

というわけ、今回のオススメは、星野之宣著の漫画
「ブルーワールド」

ブルーホールという一種のタイムトンネルを潜って1億4000万年前の世界に行ったが、
突然、そのホールが閉じてしまい現代に帰るために別のホールを目指し恐竜世界を旅するというのが
この物語の大筋なのですが・・

どこかで聞いた物語です・・・

そうです、
のび太の恐竜ですね・・

でも、
のび太の恐竜は、ワクワクドキドキの冒険ストーリーだったのに対して、
このブルーワールドは、命を賭けたサバイバルストーリーなのです。

なにせ、このブルーワールドには、ドラえもんはいないのですから・・

まあ、考えてもみてください

もし、のび太の恐竜で白亜紀世界に到着した時点で、
ドラえもんが壊れて、
のび太、ジャイアン、しずか、スネ夫だけが取り残されたとしたらどうなると思いますか?


結末は火を見るより明らかです

そう

人は、

恐竜の糞になって

THE END

このブルーワールドは、そういう物語なのです。

さすがに数人の小学生では、当然、上記したような結末になってしまうので、
軍人や科学者や医者といったようないかにもなメンバーではありますが、
ドラえもんという、ある意味反則とも言える存在がない状態で、
行なわれる恐竜世界の冒険物語・・


見事です、完全にオリジナルでまったく類似作品という感じはありません。
もともと、意識していたかどうかなんかなんて私はしりませんけど(笑)
でも、世の中に氾濫するパクリ漫画、
まあ、独自の要素を加えて上手く昇華させているものは良いのですが、
まったく、そのまんまで使用するうえに、加えてパクリ元の印象すら悪くするような作品は、
すこしは見習ってもらいたいものです・・

税別830円の文庫本で上下の二冊
ちょっと値は張りますが、その価値は確実にあります。


投稿者mizuさん

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