吸血殲鬼ヴェドゴニア 2001年1月26日発売


このゲームは良きゲームです。
ただ、
かなり人を選ぶゲームでもあります。

という訳で今回のオススメは、
「ファントム」のニトロプラスの第二弾「吸血殲鬼ヴェドゴニア」

この「ヴェドゴニア」雰囲気的に“仮面ライダー”とか“人造人間キカイダー”とか
“ひと昔前の特撮ヒーロー物”って感じです。

昔の特撮ヒーロー物って基本的にダークなんですよね全般的に
仮面ライダーV3なんて初っ端から家族皆殺しなんて始まりでしたし・・
ゴレンジャーも選ばれた理由が、
怪人の襲撃をうけてその支部にいた仲間が全員皆殺しにされて、
たまたま生き残った5人が選ばれるって感じでしたし・・
キカイダーにしたって機械にも人間にも徹しきれない
キカイダー(ジロー)が自己葛藤にさいなまれる話ですし・・
とても幼児向けとは思えないくらいにヘビィかつダークな物語
が多かったんです昔のって・・。
戦う理由も「復讐」ってケースが多かったですしね。
家族や友人を殺されたとか、改造されたとか、裏切られたとか・・

こういった昔のダークなヒーロー物が好きで、
今時の明るくライトなヒーロー物には馴染めない私なんかには、
かなり良きゲームでした、この「吸血殲鬼ヴェドゴニア」というゲームは・・


・・前置きはこの位にしましてゲームとしての評価にいきましょう。

最初にシステム・・前回の「ファントム」よりは使い易くなっています
が、やはり操作感が重い感じがします、
あとメッセージスキップも若干使いにくいです。
良い点は、二周目以降の戦闘スキップが可能だというところでしょう
ここら辺は、親切なつくりだと思います。
(ただ、この機能は、バージョンが低いとついてないみたいです、まあアップデートすれば問題ないようですが・・)

グラフィックは・・綺麗ですし、CGの枚数も多く非常に良いです。
というのは私個人の感想です。
私は、ホラー系漫画やそれ系の小説の挿絵なんかが結構好きなもんで・・
(そのせいなんでしょうか、キメラヴァンプのデザインってどれも何処かで見たような気が・・)
まあ、客観的に見ると癖がかなり強いので、好き嫌いはかなり分かれると思います。

次に音楽・・OPの歌がかなり良いです、
この手のゲームでは珍しいハードロックなんですが、
各話のはじめに流れるオープニングのムービーと
ものすごくマッチしていてかなり
ハマリます。
予備知識なしで聴いたらまずエロゲーの歌だとは思えないです・・
その他の曲も「ファントム」同等かそれ以上の出来Goodです。
あとEDテーマは、各話の最後で聴いているときは、
それ程って感じはしない
のですが、
エンディングで聴くとメチャメチャ感動する歌した。
(特にリァノーンエンドの時は、極上ですね)

そして、シナリオ・・
基本は、よくあるヴァンパイア物のストーリーなのですが、
他に類を見ないほどに限りなくヘビーかつダークです。
そういう話が苦手な方はやらないほうが無難だと思う程に・・
でも、非常におもしろいのでそういった概念を捨てて是非やってもらいたいです・・。

あと、この「ヴェドゴニア」というゲーム
選択肢の回数は少ないのですが、
一つ一つの選択が非常に重いです。(選択によってモロにストーリーに影響がでます)
・・中でも
「人間に戻る」
「人間をやめる」

という選択肢は重過ぎます・・
なお、この選択は、エンディングに直結するのですが、
「人間をやめる」のエンディング(リァノーンエンド)は、
素晴らし過ぎます、メチャクチャ感動します、比類なき破壊力です!!
この「ヴェドゴニア」というゲームの素晴らしいところは、
未来がプレイヤーの手に委ねられているという点でしょう・・
どのような選択肢を選んでも物語自体には影響のないゲームも悪いとは言いませんが、
ゲームとしてはやはりこうあってほしいものですね・・。


最後に
「ファントム」、「ヴェドゴニア」と素晴らしいゲームをリリースしてくれたニトロプラスさん・・
願わくば 道を踏み外さないように・・・
某「葉」みたいに・・

フリッツがいっていたヴァンパイアハンターの大きな組織って
ひょっとして「ヘルシング」と「イスカリオテ」でしょうか?


投稿者mizuさん

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