京都下賀茂神社の流鏑馬(平成14年5月3日)


下賀茂神社の流鏑馬は、葵祭の先駆けとして、祭りの安全を祈願して行われます。
前にご紹介した、香取神宮の流鏑馬と違うところは、公家の流鏑馬であると言うことです。
見ておわかりの通り、馬上の射手の装束は五位程度の武官の式正の服装です。(平安後期かな)
香取神宮の場合は、鎌倉時代武家の狩り装束でした。袖も大きく、引きにくそうです。中段の写真
で、箙(えびら)に盛られた雁股の矢の様子がおわかりになると思います。
(3)の射手の写真では、麻紐(?)だとおもいますがタスキを掛けているのが見られました。

(1)

(2)
(3)
(4) (5)
射手は射終わると、長官(代)からご褒美が下されます。これが肩からかかっている布です。現在は下賀茂神社の神事として行われますので、大きく「流鏑馬神事」と記されていますね。
これを受け取るときは手を使わず、鞭で受け取り肩に掛け、喜びを表す舞を馬上で行います。
この射手は吉宗流とも呼ばれる流鏑馬の射手です。
江戸時代、武芸も平安の世に廃れ、将軍吉宗(あばれんぼうしょうぐん・・)が復活させた時の流鏑馬です。


鴨川から北山方向を望んで。
写真左手が下賀茂神社(世界遺産指定)です。

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