軌道要素の読み方・入手先



● (No.766) 軌道要素の読み方・入手先 (2012年11月27日)
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1993年9月6日に記述した My_記事 No.9「NASAフォーマットの軌道要素の読み方」
の リメーク版です。ついこの間のような気がしますが、もう20年前になります。

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  RAX-2(衛星名)
  1 37853U 11061D   12330.34810943  .00009178  00000-0  70988-3 0  3518
  2 37853 101.7043  84.0162 0242319 250.8589 106.6233 14.81529917 58240
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  DECODE 2-LINE ELSETS WITH THE FOLLOWING KEY:
  1 AAAAAU 00  0  0 BBBBB.BBBBBBBB  .CCCCCCCC  00000-0  00000-0 0  DDDZ
  2 AAAAA EEE.EEEE FFF.FFFF GGGGGGG HHH.HHHH III.IIII JJ.JJJJJJJJKKKKKZ

  KEY: A-catalognum B-epochtime C-decay D-elsetnum E-inclination F-raan
  G-eccentricity H-argperigee I-mnanom J-mnmotion K-orbitnum Z-checksum

     《1行目》
  文字番号
  1      行番号...(1)                       33     空欄
  2      空欄                               34-43  摂動1
  3-7    衛星識別番号...(37853)             44     空欄
  8      不使用                             45-52  摂動2
  9      空欄                               53     空欄
  10-11  打上げ年(西暦年の下2桁)...(11)    54-61  摂動3
  12-14  打上げ通し番号...(61)              62     空欄
  15-17  同時打上げ衛星の識別...(D)         63     空欄
  18     空欄                               64     空欄
  19-20  元期 年(西暦の下2桁)...(12)     65-68  エレメント番号...(351)
  21-32  元期 通日で表示...(330.34810943)   69     チェックサム...(8)

     《2行目》
  文字番号
  1      行番号...(2)                       34     空欄
  2      空欄                               35-42  近地点引数...(250.8589)[度]
  3-7    衛星識別番号...(37853)             43     空欄
  8      空欄                               44-51  平均近点角...(106.6233)[度]
  9-16   軌道傾斜角...(101.7043)[度]        52     空欄
  17     空欄                               53-63  平均運動...(14.81529917)
  18-25  昇交点赤経...(84.0162)[度]         64-68  周回番号...(5824)
  26     空欄                               69     チェックサム...(0)
  27-33  離心率...(0.0242319)


[補足1] 軌道要素の入手先

軌道要素の入手先は、自局は主に NORAD から自動入手しています。下記URLの内、
NORAD_URLを、Calsat32構成設定ファイル「CALSAT32.INI」の中の URL0-URL9 の
行に順番に手書き(コピー&貼り付け)しています。実際は手書きしなくてもアク
セスしたURLが自動的に「CALSAT32.INI」に 順に書き込まれていきます。自局は
手っ取り早く事前に「CALSAT32.INI」に書き込んでいます。手書きするのは最初
だけです。下記のNORAD以外のURLにアクセスする際は、手動で目的の軌道要素を
コピーして 「ELEM.TXT」 に直接貼り付けています。

なお、CALSAT32.INI」の中の番号無しのURLの行には、Calsat32 → ファイル →
「軌道要素ファイル更新」 → 「データ取得」 → 「既存更新」 により上記URLを選択
してデータ更新した時の最後のURLが自動的に残ります。

JAMSAT KEPS
  http://www.jamsat.or.jp/keps/
AMSAT KEPS
  http://www.amsat.org/amsat/keps/
Space-Track
  http://www.space-track.org/auth/login
JSpOC and TLE
  http://www.lizard-tail.com/isana/tle/misc/what_is_tle.html
Calsat32 HP
  http://jr1huo.my.coocan.jp/jr1huo_calsat32/Calsat32Karakuri.htm
Calsat32 QA
  http://jr1huo.my.coocan.jp/jr1huo_calsat32/Question.htm
NORAD Last 30 Days' Launches
  http://www.celestrak.com/NORAD/elements/tle-new.txt
NORAD CubeSats
  http://www.celestrak.com/NORAD/elements/cubesat.txt
NORAD Amateur Radio
  http://www.celestrak.com/NORAD/elements/amateur.txt
NORAD Weather
  http://www.celestrak.com/NORAD/elements/weather.txt
CalPoly Education
  http://mstl.atl.calpoly.edu/~ops/keps/kepler.txt


[補足2] 太陽TLE

理由があって太陽の軌道要素を探していました。人工物の衛星と違って自然の中
の星々は異なる形式の軌道要素で表記されているものと思っていましたが、太陽
も TLE(Two Line Element) で表現できるのですね。次の TLE は、1995年時点の
ものですが、太陽数十億年の歴史の恒星でもあるので、これで問題ありません。
Calsat32でも現時点の太陽の位置と、ほぼ完全に一致することを確認しました。
金星や土星などの惑星の TLE も、検索すればあるかもしれません。

  SUN
  1 00001U 00  0  0 95080.09236111  .00000000  00000-0  00000-0 0  0017
  2 00001 023.4400 000.0000 0000000 282.8700 075.2803 00.00273790930019

なお、PIC-NIC に連動する Calsat32 には、最初から太陽を含む惑星を自動追尾
する機能が備わっていますので、苦労して惑星TLEを探し出す必要はありません。

> Q.月と太陽のアンテナ追尾は出来るのでしょうか。
> A.CALSAT32 には、衛星、太陽、月、金星、火星、木星、土星について
>    方位角と仰角を計算し、アンテナの追尾機能が組み込まれています。
>    アンテナコントロールパネルを開くと、初期状態では衛星を追尾する
>    設定になっていることが判ると思います。太陽、月、惑星については
>    選択ボタンがありますが、CALSAT32 のメインフォームで、これらが
>    非表示になっていると、ボタンが無効になります。太陽を追尾したい
>    場合には太陽の方位,仰角,距離を表示するパネルを開いて、アンテナ
>    コントロールパネルの選択ボタンを有効にした後、アンテナ制御対象
>    として選択して下さい。

  


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