TDMA (time division multiple access)プロトコルについて


● (No.405) TDMA (time division multiple access)プロトコルについて (2003年 10月17日)
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TDMA (time division multiple access)プロトコルを、インターネット等で調
べてみると、『衛星通信において、個別データを同じ周波数で時間的に重なら
ないように電波を発する多元接続方式のこと』とあります。

現在のアマチュアのデジタル衛星で、使用できる状況にある衛星は数は多くあ
りませんが、例えば、UO-22(英国) が現在でも健在です。通信効率を考慮して
アップロードに FTL0 プロトコルを、ダウンロードに Broadcastプロトコルが
採用され、UO-22 の BBS にアクセスするためのプログラムとして アマチュア
用の世界標準となっている WiSP があります。(次の例参照)

 http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr399.htm

TDMAプロトコルとは、概念的にはこれらのプロトコルと共通するものと考えら
れます。さらに TDMA について調べてみると、次のような説明がありました。


>  基地局 :-----------------------------------------: 1フレーム
>  
>  送 信 :---#3---: :---#1---: :---#2---: :---#3---:
>  
>  受 信 :---#1---: :---#2---: :---#3---: :---#1---:
>  
>  移動局#1
>  のモード:  受信  : :  送信  : :アイドル: :  受信  :
>  
>  
>  基本的な TDMA では、各ユーザーに1フレーム当たり1スロットという
>  同一の通信路容量を割り当てる。
>  ただし、スロット内で送信できるトラヒック量は、最大のトラヒックを
>  発生するユーザーを収容できないとならない。
>  
>  少ないトラヒックのユーザーは、通信路容量を無駄使いする。
>  しかし、1フレームで複数のスロットを1人のユーザーに割り当てたり、
>  スロットの時間を可変するものが開発されている。
>  また、割り当てたスロットで、送信データが何もなければ同じ。
>  
>  資源浪費の問題はあるが、比較的単純で広く利用されている。
>  いつ、どれだけの期間送信できるかを知るため、全ユーザーの同期が
>  必要となるのが唯一の問題である。


この TDMA プロトコルの問題点は、上記の FTL0, 及び Broadcast プロトコル
では解決されていると思います。ユーザーごとデータ量ごとに適切に、時間的
に多元的に配分接続されています。


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