● (No.347) WiSP, MA の表示誤差 (2002年 7月16日)
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JE9PEL, Mineo Wakita wrote at 20:40:12 +0900, 16 Jul 2002:

以前から、WiSP3215 (GSC 2.03) の MA 表示が、真値と比べて 誤差があること
に気付いていた。 2000年の観測では、126MA の値だけ遅れていた。(次を参照)

AO-40        UTC       P3T   WinTrak   WiSP
19 Nov 2000, 01:22      23      23     153    (153+126-256= 23)
21 Nov 2000, 02:30      63      63     193    (193+126-256= 63)
28 Nov 2000, 08:39     250     250     124    (124+126=250)
02 Dec 2000, 01:12     120     120     250    (250+126-256=120)
02 Dec 2000, 07:13     250     250     124    (124+126=250)
02 Dec 2000, 19:34       5       5     135    (135+126-256=5)

この AO-40 や他の衛星の MA 表示の欠陥を改善した WiSP の改良版を入手でき
るだろうか？　また、この問題に関して記述した FAQ の解説があるだろうか？


HB9OAB, Franco Borsa wrote at 14:11:14 +0200, 16 Jul 2002:

情報の提供をありがとう。しかし私のコンピュータでは、真の AO-40 はおよそ
-10MA の位置にいる。同じ軌道要素を用いた 他の全てのプログラムによる実験
でも同様である。

この WiSP 問題は、MA の 0/256 の計算をする際に 近地点ではなく、赤道面の
降下点で計算していることに起因している。

バグを訂正する WiSP の改良を促す情報に感謝する。


JE9PEL, Mineo Wakita wrote at 18:15:28 +0900, 17 Jul 2002:

WiSP3215 (GSC 2.03) の AO-40 の表示誤差は 2000年には 126MA の値の遅れで
あったが、先日(2002年) 確認したところでは、9MA の値だけ進んで表示されて
いた。同時に観測した AO-10 の表示誤差は 19MA の遅れであった。(次を参照)

AO-40        UTC    Calsat   WinTrak   WiSP
16 Jul 2002, 16:00     163     163     172 (-9)
16 Jul 2002, 17:00     176     176     185 (-9)
16 Jul 2002, 18:00     189     189     198 (-9)

AO-10        UTC    Calsat   WinTrak   WiSP
17 Jul 2002, 07:00      26      26       7 (+19)
17 Jul 2002, 08:00      48      48      29 (+19)
17 Jul 2002, 09:00      70      70      51 (+19)

他の衛星の表示誤差を調べてみると、衛星ごとに異なる誤差がある。 このこと
は、WiSP3215 (GSC 2.03) には 多くの MA 表示の誤差があるということを意味
している。

ところで、各衛星のオービットナンバーは 近地点を通過する時に１増えるが、
NASA のシャトルミッションでは、衛星が赤道面を北半球に横切る時に１増える
上昇交点 (ascending node) を使用している。

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