● (No.285) AO-40, RUDAK デコード on WiSP (2001年 10月8日)
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本日(10/8)、衛星AO-40 の RUDAK-A を、WiSP(MSPE) 上にデコードすることに
成功しました。 周波数は、2401.709MHz付近と 2401.829MHz付近の二ケ所で、
極めて微かな 9600bps FSK 信号を送信していることを確認しました。
ドップラーシフトが約38kHz あったことを考慮すると、衛星の送信周波数は、
RUDAK-A: 2401.747MHz および RUDAK-B: 2401.867MHz だったと考えられます。
WiSP(MSPE) 上で 99バイトのみデコードできましたが、同時に KISSファイル
として保存しましたので、それを kiss2ascプログラムにより、ASCIIファイル
に変換してみると、次のようになりました。
[11:50:00, 08-Oct-01, 2401.7085MHz, MA 7]
> fm RUDAKA-11 to PBLIST ctl UI pid F0
> PB: Empty.
[11:55:00, 08-Oct-01, 2401.7087MHz, MA 8]
> fm RUDAKA-11 to PBLIST ctl UI pid F0
> PB: Empty.
KISSファイルを取るためには、GSC において次の設定をするだけでよく、衛星
から 9600baud の信号が降ってくると、MSPEの画面上は基本的に真っ白のまま
ですが、コンピュータ内部HDD には、自動的にデータが蓄積されていきます。
MSPE最下段の受信バイト数がカウントアップしていくことで、その様子がわか
ります。
GSC - Setup - Satellite Setup - AO-40 - Edit -
- MSPE Settings - Log Kiss frames -Check
Log telemetry frames - Check
さらに 上記デコード画面を見ると気付くように、Broadcast Callsign として
"RUDAKA-11" を設定し、BBS Callsign として "RUDAKA-12" を設定することに
より、MSPE画面上にその信号をデコードすることができるようになります。
GSC - Setup - Satellite Setup - AO-40 - Edit -
- General- Broadcast Callsign - "RUDAKA-11"
BBS Callsign - "RUDAKA-12"
先日(10/8)、JE9PEL/1 脇田 により、衛星AO-40 が RUDAKモード(MA70-87) に
ある時に、WiSP を用いて その KISSファイルを受信保存し、同時に MSPE画面
上にデコードできたことを報告しました。
これに続き 10月15日に、長野県の JH0JMA/岩下氏により、WiSP を用いてその
KISSファイルを受信保存することに成功した旨、連絡を受けました。その受信
ファイルを KISS2ASC を用いてテキストファイルに変換し、その一部を整形し
抜粋したものが次です。
岩下氏による実験の中で、下記データの中にも見えるように、RUDAKA-11, PB:
に呼応する形で、TNC の DCD、CON, STA の各ランプが点灯し、無線機が PTT
送信動作に入り、ディレクトリ要求のための電波が自動的に無線機から発射さ
れることが確認されました。
その発射電波がドレークコンバータ 2880 に入ってしまうと、コンバータ内部
を破壊してしまうので要注意です。
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fm RUDAKA-1 to IHUTLM-1 ctl UI pid F0
A HI, THIS IS AMSAT OSCAR-40 2001-10-15 12:41:17 #033C
fm RUDAKA-1 to TIME-1 ctl UI pid F0
PHT: uptime is 033/13:07:08. Time is Mon Oct 15 12:42:54 2001
fm RUDAKA-1 to LSTAT ctl UI pid F0
I P:0x14A1 o:0 l:27836 f:27836, d:0 st:5
fm RUDAKA-11 to PBLIST ctl UI pid F0
PB: Empty.
fm RUDAKA-1 to GPS ctl UI pid F0
GPS power (0:0) rx (8931314,347540) 46 (08:1c:00) 01c40000 edac:89
fm RUDAKA-12 to BBSTAT ctl UI pid F0
Open ABCD:
fm RUDAKA-11 to STATUS ctl UI pid F0
B: 9819593
fm RUDAKA-1 to IHU-1 ctl UI pid F0
M QST AMSAT OSCAR-40 2001-10-11
ALON/ALAT = 009/1, Orbit 435, Alon rate -0.85 deg/perigee
*** See N-block for schedule. NOTE: K-Tx passband ***
fm RUDAKA-1 to IHUTX-1 ctl UI pid F0
TX STATUS: V:0 U:0 S1:0 S2:1 Ku:0 X:0
fm RUDAKA-1 to IHU-1 ctl UI pid F0
N QST AMSAT OSCAR-40 ***SCHEDULE S2 Downlink*** 2001-09-19
MA 250 030 070 086 087 118 138 220 250
----------+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+--
MB | * | * | | * | * | * | * | * |
RUDAK | | | * | * | | | | |
V-Rx | * | | * | | | | | |
U-Rx | | * | | * | * | * | * | * |
Passband | | UL1 | | | UL1 |UL1+K| UL1 | |
=====================================================================
《補足》
AO-40 RUDAK, 9600bps FSK
RUDAK-A: 2401.747MHz
RUDAK-B: 2401.867MHz
>kiss2asc abcdef.kss abcdef.txt (例)
↑ ↑
半角スペース, 半角スペース
10月24日に JH0JMA / 岩下氏により、AO-40 RUDAK-B のテレメトリデータを、
WiSP32 を用いて受信したという報告を得ました。
RUDAK-B-telemetry
2001.10.24/ 05:45-07:00 UTC (Rev452 MA70-86)
2401.858MHz
> fm RUDAKB-1 to TIME-1 ctl UI pid F0
> PHT: uptime is 003/03:54:00
>
> fm RUDAKB-1 to AMSAT-1 ctl UI pid F0
> PHTHRUD V 1.0
>
> fm RUDAKB-1 to LSTAT ctl UI pid F0
> A: 0x14A1, P:0x3000, o:0 l:40009 f:40009 d:0 st:2
これに関連する情報および全データを、次に登録しておきました。
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/p3d-ao40.htm
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/rudk-zip.htm
《参考》JH0JMA / 岩下氏の受信設備
Antenna : 850mm dish (F 307mm)
Helical : 3mm copper 3.5t (left)
Diameter : 40mm
Pitch : 28mm
Reflector : 110mm
RF amp. : Low Noise Amp, Maki Electric Co.
Converter : Drake 2880
Cable : 5D2V 8m
Rig : FT-736 (Yaesu)
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