CCD Display 2000 BETA Ver0.018


● (No.233) CCD Display 2000 BETA Ver0.018 (2000年11月12日)
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  本日(11/12)の朝は、日曜日のためか信号の通りが極めて良く、最初のパスで
  以前から WiSPを用いたダウンロードが中途になっていた 衛星TiungSat-1 の
  ファイル TG003500.IMT を、99%まで受信することができました。 あと 1%
  と惜しいところでした。二回目のパスで この残りの 1%を受信完了し、さら
  に 次にダウンロード要求したファイル TG103500.IMT を、48%まで受信する
  ことができました。

  後でHDD内の TiungSatディレクトリをみると、さらにこの下の階層の images
  サブディレクトリの中に、受信の完了した TG003500.IMT と、以前 どうにも
  うまく画像表示することのできなかった TG203400.IMT の二つのファイルが,
  自動的に格納されていました。以前 受信が完了したとばかり思っていたこの
  TG203400.IMT が、この時に完全に受信完了したようです。

  この受信が完了した二つのファイルを、次のCCD画像プログラムを用いて表示
  させてみました。 このプログラムはβ版で公開されていないので、一般には
  まだ入手することはできません。 次のように操作して、衛星が撮影した綺麗
  な地球上の画像とともに、その撮影日時.場所のコメントが表示されました。
  (次の英文の部分のみ)


 【 CCD Display 2000 BETA Ver0.018 】

    File - Open TiungSat CCD - Standard Images - Preview Single Image
     or    Help - Where

    注:平成13年(2001年) 1月6日、BETA Ver0.019 に Version Up しました。
    注:平成14年(2002年) に、Ver2.0 に Version Up しました。
      http://www.amsat.org/amsat/ftp/software/win95/display/


   [TG203400.IMT]

       CCD Image Information
       Recorded on Fri Nov 03, 09:26:48 2000
       35.4 Degrees North Latitude
       51.2 Degrees East Longitude
       144 Deg SouthWest and 46 kilometres
       from Tehran, Iran

       撮影日時 2000年11月3日 09:26:48 UTC
       撮影場所 イランの首都テヘランから 144度南東の 46km行った所の上空
       北緯     35.4度
       東経     51.2度

       注:Ver0.019 では、撮影場所が次のように表示されています。

       撮影場所 イランのシラズから 86度 西の 262km行った所の上空
       北緯     29.7度
       東経     55.3度


   [TG003500.IMT]

       CCD Image Information
       Recorded on Sat Nov 04, 06::41:00
       17.5 Degrees North Latitude
       100.2 Degrees East Longitude
       136 Deg SouthWest and 190 kilometres
       from Chiang Mai, Thailand

       撮影日時 2000年11月4日 06:41:00 UTC
       撮影場所 タイのチェンマイから 136度南東の 190km行った所の上空
       北緯     17.5度
       東経    100.2度

       注:Ver0.019 では、撮影場所が次のように表示されています。

       撮影場所 タイのコラトから 161度 南の 374km行った所の上空
       北緯     11.8度
       東経    103.2度


 CCD Display 2000 の画像の撮影場所は、WiSP.KEP と WiSP.OBS のデータを基
にした撮影時刻により、その位置を算出しているようです。 従って上記の位置
データは、昨年その画像ファイルをダウンロードした直後に、Ver0.018 を用い
て表示した位置データの方が正確のようです。 (Tnx. JO2OXL)

なお、この TiungSatの画像フォーマットは、衛星TO-31(TMSAT)と同様に、次の
ようなものと思われます。


[TGabcdef.im#]

  TG は、TiungSat であることを示す。

  3番目の文字 a は、以下に述べる画像種類を表す。

    0  従来の UO-22,KO-23型の画像
    1  赤外線画像 -- 多スペクトルカラー画像
    2  赤色画像 -- 多スペクトルカラー画像
    3  緑色画像 -- 多スペクトル画像
    4  特殊実験用ビデオ
    5  ビデオのマルチフレーム縮小画像

  4番目の文字 b は、更に次のような画像種類を表す。

    0  従来の UO-22,KO-23型の画像
    1  縮小画像
    2  SSTL圧縮画像

  5番目と6番目の文字 cd は、画像番号を16進数で表す。

  7番目と8番目の文字 ef は、不明。

  ファイル名拡張子の最初の2文字は、デフォルトで im となる。

  ファイル名拡張子の中の3番目の文字 # は、以下のような
  ファイルの形式を表す。

    i  TiungSat標準画像
    t  縮小画像
    c  SSTL圧縮画像

  たとえば、

    TG11cdef.IMT -- 赤外線、縮小
    TG12cdef.IMC -- 赤外線、圧縮
    TG21cdef.IMT -- 赤色、縮小
    TG22cdef.IMC -- 赤色、圧縮
    TG31cdef.IMT -- 緑色、縮小
    TG32cdef.IMC -- 緑色、圧縮


これらのことから、本日11/12、衛星TiungSatから受信した二つの画像ファイル
は次のようなものであると思われます。

    TG203400.IMT -- 従来型赤色多スペクトルカラー縮小画像 No.34
    TG003500.IMT -- 従来型縮小画像 No.35

後ほど、このCCD画像を JPG型式に変換したものを、次回掲載します。その他、
本日(11/12) 受信した他の衛星の現状を、簡単にコメントします。


IO-26 (ITAMSAT)

  1993年9月26日に打ち上げられたイタリアの衛星で、日本の衛星FO-29 と同様
  に、アップリンクは 1200ボーのマンチェスターコード(FM)、ダウンリンクは
  1200ボーの PSK(USB) です。 本日は、全く信号を発信していませんでした。
  昨年の1999年10月2日に受信した時の様子を、下記httpに紹介してあります。

    http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr181.htm


UO-36 (UoSat-12)

  昨年の 1999年4月21日に打ち上げられた英国の衛星です。本日は、9600bpsの
  信号は聞こえませんでした。現在は、38400bps の高速実験が行われているよ
  うです。 打ち上げ直後に 9600bpsで実験していた時に受信して解析したこと
  を、下記httpで解説してあります。

    http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr234.htm
    http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr235.htm
    http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr236.htm


ISS (ALPHA)

  国際宇宙ステーション(ISS)と地上との通信が、143.625MHz(FM)でロシア語で
  行われているという話しが amsat-bb で盛んに報告されています。 パケット
  は本日もまだ運用されていませんでした。


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