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作成日:2005年4月9日 最終更新日:2005年4月13日 |
車両全体編 車 幅 |
正面から見て、裾(すそ)に絞りのある車体(ここでは裾絞り型と呼ぶ)とない車体(ここではズンドウ型とする呼ぶ)とがある。裾絞り型は、裾より上の部分の幅が広くなっており(ホームにはみ出すような形になっている)、それにより立席面積を広くし定員数を増やしている。ロングシート車では裾に絞りがあっても問題ないが、セミクロスシート車(例えば、JR113系やE217系など)だと、クロスシートの窓側に座った人は床面積が狭く、足元が多少窮屈である。
裾絞り型は、ズンドウ型に対して「広幅車」と呼ばれる場合がある。 首都圏で裾絞り型を採用している鉄道会社は、JR東日本、京王、小田急、相鉄である。 JR東日本では、近郊型は裾絞り型が標準だが、通勤型では209系で初めて裾絞り型が採用された。最初の投入線区は総武緩行線である。 京王では、井の頭線で採用されている(全車)。かつては、引退した5000系が裾絞り型だったが、6000系以降は採用されていない。 (理由はわからず) 小田急では、裾絞り型が標準だったが、最新形式の3000形は、将来的に輸送量が減少するという理由でズンドウ型になった。これには意表を突かれた。 相鉄では、新6000系と8000系以降が裾絞り型である。 |
![]() ![]() JRの209系とE231系には、裾絞り型とズンドウ型とが存在する。写真はE231系。 |
![]() ![]() 裾絞り型の小田急2000系(左)とズンドウ型の小田急3000系(右) |
【お断り】
この通勤電車入門では首都圏の鉄道だけを対象としており、関西などは取り上げておりません
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