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4.

CONTAX G1 − マニュアルフォーカシングの活用とは

G1ユーザならよくお目にかかるこういった表示が出ると縦を横にしたり(G1のAFが縦線検知なので)ちがうところで測定したりと大忙しになる。それというのもGシリーズのマニュアルモードはRXのようにバーの左右を合わせていく方式だが、マニュアルフォーカスのレンジファインダーのように目で直接確認しながらフォーカスできないからである。
（ただマニュアルモードでバーを合わせるときは同じAFセンサーでも速度重視でないのでAFモードより正確と言う報告もあるらしいので、S90などではマニュアルのバーグラフを合わせる方式でやってみる手はある)
液晶には距離表示が出るがまさかいつもメジャーを携帯している人は多くはないだろう。
このようにG1のマニュアルフォーカシングはよく主な欠点としてあげられる。

しかし考え方をポジティブにすれば、この撮影距離をデジタルでセットできると言う他のカメラにない機能を長所としてみることはできないだろうか？

応用例としてここでは過焦点距離の設定を紹介する。
過焦点距離とは定義として言うと「無限遠が被写界深度にはいるもっとも近い距離」のことである。単焦点の一眼レフ用レンズを持っている人ならレンズに被写界深度目盛りがふってあるのをご存知でしょう。ある絞りに設定したとき、その深度目盛りのその絞り値表示の右端(あるいはひだりかも)に無限遠マークをあわせたときの中央指標の位置がこの過焦点距離である。
つまり風景写真でよく使われる広くピントを合わせるためのパンフォーカスはこの距離に設定するのがもっとも効果的なのだ。実際には無限から(過焦点距離/2)メートルまでピントが合うことになる。

G1のマニュアルにも焦点深度表は一部掲載されているが、計算によってより詳細にもとめることができる。しかし、G1のマニュアルフォーカシングは2mまでは0.01m単位、8mまでは0.1m単位という設定限界がありそれによって数値を算出した結果を表にまとめてみた。

(*標準錯乱円は３５ミリフォーマットでは一般的な0.03を使用)

Sonnar90ではいささか現実的ではない値になるし、他のレンズでもF2.8以下は割愛した。しかしGシリーズのすばらしいレンズ性能を考えるとF4くらいではパンフォーカスをしてみるのは悪くないでしょう。

English
A positive thinking is the way to go. The manual focusing in the G camera is not the weak point, it is the advantage of G. Because it makes digital precise distance value setting possible into the camera.
One example, Hyper focal distance setting.
The hyper focal distance is good for pan-focus usage. The chart is the hyper focal distance chart for each G-lens. I calculated it using a formula with a confusion circle of 0.03.
Below picture is an example of hyper focal setting with Biogon 28mm. 2.2m is the hyper focal distance at the F11 aperture. It give you the focus range from 1.1m (2.2m / 2) to infinity.
The small chart under the picture can be used as a sticker on backside of a metal cap. Print it , cut it and stick it on any surface as a memo.

メタルキャップなどの裏面にテープで貼っておくと便利なので
縮小版の表も作ってみました。
プリントアウトして切り抜いてお使いください。
ブラウザなどの関係で大きくなるときはいったん
縮小コピーしてください。