単一セルの転記操作

まず、転記の基本を「おさらい」しておきます。

変数間の「転記」とは、「左辺=右辺」です。


Option Explicit

Sub TEST2()
    ' 変数「A」「B」を文字列型で宣言
    Dim A As String, B As String

    ' 元の値を変数「A」にセット
    A = "hogehoge"
    ' 変数「B」に変数「A」を転記(左辺=右辺)
    B = A
    ' 転記後の変数「B」に変数「A」を追記
    B = B & A
    ' 変数「B」を表示
    MsgBox B
End Sub

このようなサンプルマクロを作って動かすと、
処理結果の表示
と表示されるはずです。

では、この「転記」を最初の例題に当てはめてみます。
いきなりセル範囲ではなく、A1セルだけで転記させてみましょう。
自動記録で作成したような「コピー」→「貼り付け」ではなく、「左辺=右辺」を適用すると、


Option Explicit

Sub TEST3()
    ' 左辺=右辺をセル間にも適用してみる
    Worksheets("Sheet2").Range("A1").Value = Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value
End Sub

きちんとシートを明示して書くと、このようになります。
※但し、これではワークブックは明示されていません。「自分のブックはどれ?」を参照して下さい。



もちろん実行すれば、
左辺=右辺をセル間に適用する(結果)
このようになります。



行列を数字で扱う場合は、


Option Explicit

Sub TEST3()
    ' 左辺=右辺をセル間にも適用してみる
    Worksheets("Sheet2").Cells(1, 1).Value = Worksheets("Sheet1").Cells(1, 1).Value
End Sub

と記述できます。Cellsプロパティは行列を指定することで単一セルのRangeオブジェクトを返しますから、この例(単一セル指定)では同じ結果が得られます。