日付から年・月・日をそれぞれ取り出す

前ページをご覧になっていない方は、まず「日付」というデータ型の説明があります。
まず、データ上の「日付」がどういうものか理解して下さい。   セル上の「日付」は書式に左右されて、和暦表示だったり、西暦表示だったり、月日だけだったりしますが、「日付」として認識されているなら数式バーには日本語版Excelなら「2000/1/1」という形式で表示されるはずです。 しかし、「日付」というデータ型の実体はこのような視覚的に「年」「月」「日」が認識できるようなものではなく、「シリアル値」というものなのです。
この点の説明を「年・月・日を指定し、その日付を取り出す」の先頭に用意しましたのでご覧下さい。





元の日付から「年」を算出します。(D2セル)

「元の日付」から「年」を取り出し
(画像をクリックすると、このページのサンプルがダウンロードできます)
「年」の算出には「YEAR関数」を使います。



関数概略説明
 YEAR関数  日付に対応する年を返します。 引数は日付(シリアル値)です。

元の日付から「月」を算出します。(D3セル)

「元の日付」から「月」を取り出し

「月」の算出には「MONTH関数」を使います。



関数概略説明
 MONTH関数  日付に対応する月を返します。 引数は日付(シリアル値)です。

元の日付から「日」を算出します。(D4セル)

「元の日付」から「日」を取り出し

「日」の算出には「DAY関数」を使います。



関数概略説明
 DAY関数  日付に対応する日を返します。 引数は日付(シリアル値)です。

元の日付から「曜日コード」「曜日」を算出します。(D5セル、E5セルは曜日の文字)

「元の日付」から「曜日」を算出

「曜日コード」の算出には「WEEKDAY関数」を使います。



関数概略説明
 WEEKDAY関数  日付に対応する曜日を返します。 既定では、戻り値は 1(日曜) から 7(土曜) までの範囲の整数となります。
  引数は次の通りです。
 ① 日付(シリアル値)
 ② 週の基準(省略可、省略時は上記の既定になります)





数値で返された「曜日コード」を日本語の「曜日(文字)にしてみます。

「曜日(文字)」を算出

「日月火水木金土」の7文字を並べておいて、「曜日コード」に当たるn番目の文字を取り出す方法で、「MID関数」を使います。


関数概略説明
 MID関数  文字列の指定された位置から指定された文字数の文字を返します。 引数は次の通りです。
 ① 文字列
 ② 開始位置
 ③ 文字数



この画像では「開始位置(曜日コード)=2」「文字数=1」なので「月」が返ります。



※これは曜日の値を表示させるようにしていますが、書式上の操作で曜日だけ見えれば良いのであれば、単に日付を参照して、そのセルの書式をユーザー設定の「aaa」にするだけでも構いません。

元の日付・時刻から「時」を算出します。(D6セル)

「元の日付」から「時」を取り出し

「時」の算出には「HOUR関数」を使います。



関数概略説明
 HOUR関数  時刻から時間の値を返します。 戻り値は 0(午前0)23(午後11) の範囲の整数となります。 引数は日付・時刻(シリアル値)で、日付部分は使用されません。



このサンプルの「元の日付」には「NOW関数」が入っており、ワークブックを開いた時の日時が算出された状態になっています。 書式で日付部分のみを表示させていますが、時刻部分も含まれています。

元の日付・時刻から「分」を算出します。(D7セル)

「元の日付」から「分」を取り出し

「分」の算出には「MINUTE関数」を使います。



関数概略説明
 MINUTE関数  時刻から分の値を返します。 戻り値は 0()59() の範囲の整数となります。 引数は日付・時刻(シリアル値)で、日付部分は使用されません。