薬局通
唐沢俊一 早川書房
480円 ISBN4-15-030557-9
最初この本を見つけたときはSFかブラックユーモア的作品だと思いました。なにせハヤカワ文庫です,いまは日本の作家の作品はJAという区分になりましたが私にとってはいまだにハヤカワ文庫はSFというイメージです。
しかも作者が唐沢俊一氏です,わたしにとっての唐沢氏は,弟の唐澤なをき氏のSF的,サイバーパンク的,ブラックユーモア的漫画の原作者としてのイメージです。 わたしは唐澤商会(唐澤俊一+唐澤なをき)の漫画のファンなので,SFだとおもってこの本を買ってきました。そして読みはじめて,いい意味で裏切られました。
この本はもとは徳間書店から「ようこそカラサワ薬局へ」という題で出されていた本に加筆改稿改題されたものです。

薬局とはこういう基準のものだ,薬剤師とはこういう資格だ,薬店との違いは?などという薬剤師は知っているけれど,一般の人はちょっと知らないような基本的な知識から,薬剤師はこういう仕事をしている,こういう薬剤師がいる,こういう患者さんが来たりするという現実にあった話し,さらに海外の薬局事情,昔からあったこんな薬,薬に関する笑えるウンチクなどなど,

真面目な部分とおかしい部分が一体となった本で,ふむふむなるほどと,うならせられたかと思えば,おもわずクスリと,くすぐられたりする不思議な読後感のある本です。
お薦めです。


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