私がこれからもHP100LXを使っていくんだろうなあと思っているわけ^^;

OpenSpaceの会員で少なくとも二人の方がHP200LXを買われたようです。(^O^)
いままでとにかく布教に努めてきましたが、いざ布教が成功してみると、その責任をひしひしと感じてしまいます。
OpenSpace紙上だけでなく個人的にも出来るだけサポートしていこうと考えています。

原稿を書く前にはいつも昔のOpenSpaceを読みかえしてみるのですが、
この1ヶ月間で自分のHP100LXの環境がいかに変わったのかという事がよくわかります。
日本語化のほうは、日本語化キットが出荷されはじめたようですので、
もうしばらくしたら私の環境も落ち着くとおもうのですが、
その他の周辺のソフトは、まだまだ新規開発と改良が続いていきそうです。
その中でも特に注目したいのが前回と前々回に紹介したEVAです。
EVAのVer.2ではとうとう音までサポートしてしまいました。
BEEP音でPCM再生されるのですが、驚くほどきれいな音です。
「月に代わって...」と言っているのがはっきり聞きとれます。
AMラジオをイヤホンで聞いているくらいの音質はあるようです。

▲倍速化のこと

「水晶持って来られました?」というのが100LXerのIさんと二回目のオフをしたときの第一声でした。
私が倍速化用水晶を買ってはいるが倍速をしきれないでいることを知ったIさんが、
次にオフをしたときにやってあげましょうと言ってくださっていたのです。
今日初対面となるもう一人のLXer、Aさんとも合流し喫茶店でコンセントを使えそうなところがあれば、
そこでやろうという話をしながらとりあえずカホパーツセンターに行きました。
そこで私は水晶の絶縁用の熱収縮チューブを買い、Iさんは、
これがあればどこででも倍速化できるからと、
わざわざガス式のはんだごてを買われました。
(ありがとうございますm(__)m)。

そして結局倍速化の場所として選ばれたのがZEEX天神という電気屋の二階にある休憩所でした、
休憩所といっても三人がけのベンチがあるだけで、前にはエレベーターがあるので人通りも多いのです。
(気分はすでにブラックジャック^^;)

しかしとにかく倍速化は始まりました、まずはC driveのバックアップをフラッシュカードにとり、
バッテリーを取り外し、執刀医のIさんに100をゆだねました。
Iさんは底面四隅にあるゴム足をとり、トルクスの6番ねじを取り外し、
プラスチックの板を隙間に入れて100を開きはじめました。
パチ、パチ、二回細かい音がして100がその内部を見せました、
大きなホーネットチップを中心にびっしり部品が並んでいます、
めざす水晶は、..ありました!、小さい、米粒のようです。
ガス式はんだごてに火が入れられ、水晶を固定するはんだがまず取られました。
次に裏面からはんだの足を固定した部分を熱し、同時に水晶をひっぱります。
取れました!、吸い取り線を斜めに切ってはんだをきれいに除去します。
取り付け部の穴は、ほんの1mm程度の間隔に小さな穴が二つあいているだけです。
私がやったら確実にブリッジさせてしまうな、やらないでよかった(^^;)と考えているうちに、
Iさんは水晶を絶縁し、ちょいちょいとはんだづけされました。

あとは組み立てるだけです、バッテリーBoxのところで、こつがいるそうですが、
さすが経験者はなれたものパタパタと組みあがっていきます。
すっかり元どおりになった100をどうぞと渡され、どきどきしながらスイッチON、
画面は左側が5mm程度乱れていますが倍速化したばかりの状態ではこれで正常です。
clkup31m.sysというドライバをconfig.sysに登録しreset、
起動画面を見ていると最初は乱れていた表示がclkup31m.sysが登録された途端に、ピッと正常に戻ります。

さあ、これで倍速化は完了です、ここまでわずか15分程度、素晴らしい仕事です。
早速物は試しとVZを立ちあげ入力してみます、速い!、いままでは少し引っ掛かるかな?
と感じていたWX2の変換が非常にスムーズになっています。
画面のスクロールも速くて感激です。
TERA DRIVEと比較してみた感じから286/8〜10MHzのパフォーマンスになっているようです。
WX2の辞書がフラッシュメモリにあるぶん変換はTERAよりも速いくらいです。
倍速化する前は、別にやらなくても十分な速度だから、、、
などとうそぶいていましたが、実際倍速化してみるともう元には戻れません、
本当のところ昔はどれくらいの速度で動いていたのかという事も忘れてしまいました。(^^;

もちろん、ファイルの転送、通信も全く問題なく行え、倍速化が原因とおもわれる不都合は全く有りません。
倍速化の水晶はNiftyのFMODEMの方々が特注されたものです、
東京周辺の方であれば、紀伊国屋書店アドホック店または若松通商で手に入ります、
地方の方ならNiftyのMicro Houseが良いでしょう。
はんだづけに自信の無い方は若松通商などでは1万円程度の手数料で倍速化をしてくれるそうです。
しかし一週間くらいのあづかりになるそうなので、
一番良いのは近くに住むHP100LXerの手を借りる事ではないでしょうか(オフ会も出来ますし^^)
(※ ただし失敗しても自分で責任を取りましょう)
また、気をつけないといけないのはFMODEMに連絡せず、
勝手に倍速化を商売にしているお店もあるという事です、上記のお店はいずれもFMODEM公認なので大丈夫です。

▲十人十色の使いかたの事

実際にオフでお会いしたり、NiftyのLOGを読んでいると、
HP100LXを皆さんいろんな風に使われているのだという事が見えてきます。
今日は(10/30,〆切すぎてる^^;)小倉でオフがあったのですが、
皆さん一人一人環境は異なっていました。内蔵ソフト以外で良く使われている用途といえば、
通信とテキスト処理だとおもいますが、ひとえに通信といっても、
KTX,WTERM,AirCraftなどなど人によっていろいろなソフトを使われています、
百撤本で薦められているのはKTXなのですが、それでもあえて違うソフトを使われている方がいらっしゃるのは、
デスクトップで愛用しているソフトを使いたいという希望が大きいからでしょう。
そういった希望にPC/XT互換機である100LXはよく答えてくれます。
テキスト処理にしても、さすがに一太郎は無理ですがエディタならVZ,MIFES,JED
一括処理にはJGAWKにJPERLはてはTEXまで動かしている方もいらっしゃいます。
FEPもWX2,ATOK8,VJEなどいろいろなものが使えます。
プログラムをしたいならLSI-CもTURBO PASCALもQUICK BASICも動き、
電車の中でコンパイルされている方がいらっしゃるくらいです。
根気と工夫をもってすれば、100で使えるソフトはまだまだ見つかるはずです、
そしてあなた好みの逸品がきっとみつかることでしょう。(^^)

▲最後に

OpenSpace紙上に6回にわたって書かせていただいた「100を使っているわけ」ですが、
ひとまずこれで連載を終わりたいとおもいます。
私が百撤本を読んで100を注文したばかりのころは、
まだDOS/V関係の雑誌で時々見かける事があったにすぎない100も、
最近ではあらゆる雑誌で見る事が出来ます。
私はひとつの機種が進化して、そして広まっていく様を間近でみれて幸せだな、
と思っています。(もちろん、まだまだこれからも進化は続くのでしょうが)
それから、この連載は私が書いているといっても、
私はFMODEM,旧FYHP,FYHPPC(※ 現在はFHPPC)の方達が進められてきた事を紹介したにすぎません。
開発されたソフト、ドキュメント、そして会議室での書きこみにヒントを受けて書いています。
すべての95/100/200LXerに感謝の位を表します。m(__)m
それでは、皆さん今までおつきあいしていただいて、ありがとうございました。


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