『空の彼方』 |
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絵美<わたし> |
深い山間の盆地小さな町のパン屋の娘。ハムさんに読んでもらいたくて小説を書く。未完の作品「空の彼方」の行く末が次々と人の手に渡って、渡された人は・・・? |
小野道代 |
絵美の同級生の一人。推理作家の松木流星宅にお手伝い兼弟子入り。絵美の小説を見せ、絵美を弟子として招き入れたいと伝えてくる。 |
ハムさん |
パン屋の常連客の中の一人。絵美のレジのミスをきっかけに親しく、結婚の約束まで。 |
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『過去へ未来へ』 |
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智子<わたし> |
結婚して2年、お腹の中には赤ん坊、35歳。父と同じ直腸がんを宣告されたが、お腹の中にはすでに新しい命が。フェリーで先に北海道へ。 |
隆一(りゅういち) |
夫、建設会社に勤める、38歳。北海道で落ち合うことに。 |
萌ちゃん |
日本海つばさフェリーで知り会った中学生くらいの女の子。智子は萌ちゃんから、松下流星の話の流れで、姉からもらったという「空の彼方」の小説を渡される。 |
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『花咲く丘』 |
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柏木拓真<僕> |
カメラマンの夢を諦め、夢との決別のため北海道を訪れる。そこで身重の女性と出会い、車に乗せ写真を撮る手伝いを。別れる際美瑛の駅で紙袋を渡される。 |
智子 |
身重の体で夫との落ち合う間に写真を。 |
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『ワインディング・ロード』 |
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芝田綾子<わたし> |
書くことを諦め、テレビ番組の制作会社に内定。大学生最後の夏北海道を自転車で。剛生と付き合っていたが、生き方に差が認められ別れる。22歳。 |
清水剛生(たけお) |
本気で作家を目指している。白樺文学賞を通過せずに作家になる何の価値もないと。 |
柏木拓真 |
綾子は、北海道で拓真に出会い「空の彼方」の原稿を渡される。 |
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『時を超えて』 |
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木水 <俺>
娘 美湖
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相棒のスズキのKATANA(オンロードタイプ)で霧の摩周湖で芝田綾子と出会う。
・娘の美湖は短大卒業後アメリカに行って特殊造形を学びたいと。そんな娘に俺は手を上げた。 |
芝田綾子 |
自転車に乗った女の子。 |
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『湖上の花火』 |
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あかね |
証券会社の営業。札幌での恩師を囲む会に出席、一泊余分に休みを取り洞爺湖のホテルに、42歳。木水からメッセージと「空の彼方」という預かり物が届く。 |
椚田修(くぬきだおさむ) |
あかねが大学3年の時バイクでシナリオハンティングの彼と出会い遠距離恋愛に。 |
木水 |
バイクで盆休み利用して湖巡りの男性。既婚者。 |
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『街の灯り』 |
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大学時代の仲間たち |
北海道の大学の4年間、「清風荘」で同じ釜の飯を食った仲間。清原の退職記念パーティーで再会。
・私 佐伯 高校の非常勤講師。
・松木敏郎 二度結婚、不動産屋経営。今は相談役。
・千川守 大手文房具メーカーに就職。
・清原征四郎 経済学部の教授を定年退職。清原の伯父は東京の出版社勤務。
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私=佐伯
妻
息子夫婦
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息子夫婦との二世帯住宅に。清原から、教え子から預かったと短編小説を受け取る。
・妻はパン屋を経営。”すずらん君”と渾名。
・息子夫婦と娘
秀樹 船乗りひと月に片手で数えられるほどしか帰ってこない。
亜紀さん 妻の店で働いている。
娘 萌 中学2年生。いじめに加わってはいないが、不登校に。
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