スーパーボウル2021その3

第54回SUPERBOWLへの道

2019 2020 HOMEPAGE
その1 その2 ページ末
11/13/金
旅行に出ていて更新ができなかった。本日はもう新しい週が始まってしまったので、予想はしない。というか、シーズンがここまで来ると、地区優勝争いやワイルド争いに絡まない試合はどうでも良くなる。プレーオフに望みのあるチームと絶望のチームが対戦してもおもしろくないし、予想を立ててもつまらない。これからは重要な試合の話だけしよう。ということで今週は重要な試合のみについて考えてみる。ビルズ対カーデ。とちらも今季好調。しかしもろさもある。どっちが勝つかよくわからない。こちらの気持としてカーデのマレーを応援したい。シーホークス対ラムズ。これはシーホだろう。ただ今シーズンのシーホはディフェンスが崩壊している。勝った試合でも乱戦になる。ラムズが乱戦に持ち込めるか。難しいだろう。バイキングス対ベアーズ。こちらはワイルドを目指すにはもう土俵際に来ている。ここで勝たないとかなり難しい状態になる。自分が応援しているチーフスはお休み。スティはベンガルズ。新人QBバローの調子が出て来た。スティはロスリスバーガーが負傷している。ここでバローが勝てば来年が楽しみになる。

11/16/月
5時半に起きて最初の試合の終盤を見る。どこも熱戦だ。ブリッジウォーターががんばっていたが最後に力尽きた。大怪我から奇蹟の復活を遂げたスミスもがんばっている。同点にもちこんで延長かと思われたのだが残り数秒でゴールを決められた。本日のハイライトはビルズ対カーデ。ビルズリードで終盤まで来たのだがカーデはマレーのスクランブルなどで逆転。ところがアレンもロングパスを決めてビルズ4点リードで残り30秒弱。残り数秒で50ヤードまでカーデは前進したものの、キックでは追いつかない。ヘイルメアリーを試みるにしてもレシーバーがタッチダウンのソーンまで走るのに時間がかかる。マレーは走り回って時間を稼ぎ50ヤード以上のロングパス。これをホプキンスが敵の3人に囲まれたまま奇蹟のキャッチ。ちょうどその時間、テレビで宇宙船の打ち上げを中継していたのだが、もちろんホプキンスを見ていたので打ち上げは見損なった。ナイトゲームはレイブンズが勝つものとしてプレーオフの予想。地区優勝はAカンファ北のスティーが全勝で第1シード。次が南のチーフスが8勝1敗、ビルズ7勝3敗、コルツ6勝3敗。ワイルドはレイブンズの7勝2敗が第5シード、残り2枠に6勝3敗が3チーム。どこかが落選する。対戦成績などを勘案するといまのところレイダ、タイタ、ブラウの順か。応援しているブラウンズが落ちるのは残念だが、タイタンズが調子を落としている。ただブラウンズのいる北地区はスティとレイブの2強がいるうえ、ベンガの新人QBバローも調子を出しているので、同地区の対戦が厳しい。ここに来てコルツのリバースの調子が上がっている。それでもスティとチーフの牙城は崩れないだろう。どちらがSUPERBOWLに行くかはまったくわからない。Nカンファは第1シードがパッカ7勝2敗、続いてセイン7勝2敗、西地区は6勝3敗で3チームが並ぶ激戦。直接対決の戦績でカーデが1歩リードしているか。東地区はイーグの3勝1分5敗。イーグに勝ったジャイが3勝で追い上げている。ワイルドはバッカ、ラムズ、シーホの順か。ここは西地区が激戦で3チームがプレーオフに進みそうだ。SUPERBOWLはその3チームにパッカ、セイン、バッカと、どこが入ってもおかしくない。6チームに可能性を感じる。だがドングリが並んでいるようで、SUPERBOWLの覇者はAカンファのスティとチーフの勝者か。とここまで書いたらナイトゲームでペイトリオッツがまさかの勝利。ラマ―・ジャクソンに対するニュートンの先輩としての意地か。ベリチックの分析力か。いずれにしても地区優勝への影響はない。

11/19/木
月曜日のヘイルメアリーの映像がまた脳裏でちらついている。今シーズンの最大のコーフンだった。さて、明日からまた試合が始まる。シーズンの後半に突入すると、プレーオフの望みの消えたチームがはっきりしてくる。モチベーションが下がると試合も低調になる。どちらかが絶望チーム、あるいは双方とも絶望という試合が今週は多い。注目すべき好取組は4試合だ。まずは明日のカーデ対シーホ。ラムズとともにNカンファ西地区で3チームがトップに並んでいるうちの2チームが激突する。最終的に同率となった場合、当該チームの対戦成績、それが1勝1敗の場合は同地区の勝敗というふうに、同地区チームとの対戦で黒星になると大きなダメージになる。先週ラムズに負けたシーホークスとしては落とせない試合。とはいえ相手はヘイルメアリーのカーディナルズだ。カーディナルズの勢いに期待したい。パッカ対コルツ。昨シーズン不調でチャージャーズを追い出されたリバースはコルツに移籍したものの当初は調子が出なかった。オフェンスの仲間との微妙な呼吸が合わなかったのだろう。しかしここにきてパワーは全開。その状態でロジャースと激突する。レベルの高い試合になりそうだ。チーフス対レイダーズ。今シーズンのチーフスの1敗はレイダーズ。どうしてレイダーズごときに負けたのか。何か相性のようなものがあるのか。マンデーナイトのラムズ対バッカ。これも楽しみな対戦だ。ラムズのディフェンスがブレイディーに襲いかかる。ブレイディー、がんばれ!

11/24/火
昨日は朝5時に起きた。熱戦が多く感動的だった。大怪我から復帰したワシントンのスミスがついに1勝を挙げた。すばらしいことだ。しかもイーグルスが負け、カウボーイズもダルトンで勝って、ジャイアンツはお休み、その結果、4チームが3勝で並んだ。イーグルスは引分が1つあるのでまだ半歩リードしてはいるが、今後同地区のチームに負けるとたちまち首位からすべりおちるだけでなく、へたをすると一気に最下位ということも起こり得る。すごい激戦。コルツがパッカーズに勝った試合も熱戦だった。リバースがチームに融合して強くなってきたということだ。ブリーズが肋骨骨折で出場できないセインツはヒルの先発で勝利。これもすごい。チーフスはレイダーズ戦がテレビ中継されたのでじっくり見た。これもすごい試合だった。チーフスはやはりディフェンスに問題があるようで、レイダーズのカーの攻撃を止められない。レイダーズが7点、チーフスが7点というシーソーゲームで14対14になったところで、レイダースの攻撃を3点に防いだ。前半の残り時間が少なかったがフィールドゴールで同点、タッチダウンをとれば逆転という局面でマホームズのパスがインターセプトされ、3点ビハインドのまま後半へ。そこからまたチーフス、レイダーズの順でタッチダウンをとりあって、3点負けの状態で残り1分半。ここまで来ればきっちり逆転のタッチダウンを決めて逆転勝ち。勝ったからいいようなものの、ディフェンスは相手の攻撃をまったく止められなかった。これではノーガードの打ち合いだ。もう少しディフェンスにがんばってもらいたい。本日はラムズ対バッカニアーズ。これもシーソーゲーム。最後にブレイディーが逆転勝ちするかといういいところで、新聞記者からコメントを求める電話がかかってきて、話をしているうちに試合は終わってしまった。ラムズの勝ち。この時点でのプレーオフ出場チームの予想は、Aカンファはスティ、チーフ、コルツ、ビルズ、タイタ、ブラウ、ここまでが3敗。残り1枠は6勝4敗のレイブとレイダ。レイブンズはラマ―・ジャクソンの調子が狂っているのか連敗している。レイダーズのカーも調子がいいのでこの残り1枠は激戦になる。Nカンファはセイン、パッカ、ラムズ、イーグ、シーホ、ここまでが3敗、カーデとバッカニアーズが6勝4敗。5勝5敗のベアーズも調子を落としているのでこの7チームでほぼ決まりだろう。ただし東地区は3勝1分のイーグルスに他の3チームが3勝で迫っている。ダルトンで勝てたカウボーイズ、スミスで勝てたワシントンの方が勢いがある。ここは最後まで激戦が続くだろう。

11/25/水
サースデーナイトの試合は明後日だが、シーズンもいよいよ終盤に入ってきた。当面はプレーオフのトーナメントがどうなるかがテーマだ。いまいちばん興味深いのはNカンファ東地区だろう。イーグルスが3勝1分、残りの3チームが3勝で、半ゲーム差の中に4チームがひしめいている。次週、首位のイーグルスは西地区首位タイのシーホークスが相手。どう考えても負けが濃厚だ。残り3チームとも負ければまだ首位でいられるのだがそういうわけにもいかない。ワシントン対カウボーイズという同地区対決があるからだ。どちらかのチームが必ず勝つ。勝った方が4勝で首位になる。ジャイアンツも新人QBバローがリタイアしたベンガルズが相手だから勝つ可能性が高い。2チームが首位に並ぶことになるだろう。そこで次週のハイライトはやはりワシントン対カウボーイズだろう。スミス対ダルトンという一度は姿を消したベテランQBの対決も楽しみだ。ワシントンのチーム力は確実に上昇している。カウボーイズもダルトンが復活して落ち着いてプレーできるようになった。熱戦になるだろう。他にももちろん注目の試合がある。タイタンズ対コルツ。これは地区優勝争いに直結する試合だ。それからチーフス対バッカニアーズ。マホームズ対ブレイディーの新旧QBの対決。チーフスのディフェンスが前週のレイダーズのカーの攻撃にも苦戦したように調子を崩している。これに対してブレイディーは好不調の波があるのだが、ディフェンスは堅実なので接戦になりそうな予感がある。あとの試合はそれほどの番狂わせはないだろう。

11/27/金
ワシントン対カウボ。勝てば首位(イーグルスが負けたとして)、負ければビリという大事な試合。ドルトンのカウボがやや有利かと思っていたのだが、後半、ワシントンのディフェンスが圧倒的パワーでドルトンの攻撃を抑えまくった。いったい何回ターンオーバーがあったのか。とにかくワシントンの圧勝だった。スミスはこれで復活2勝目。このディフェンスがあればこれからも勝ち続けるのではないか。

11/30/月
目覚ましを5時半にかけて、目覚ましの音で目がさめた。5時に起きると最初の試合の後半戦が見られるのだが、本日はどの試合も4クォーターに入っていた。ジャイアンツが勝ったのは目出度い。イーグルスの試合は明日だがシーホークス相手なので必ず負ける。ということで現時点でジャイアンツとワシントンが4勝7敗で首位に並んだ。このNカンファ東地区は負け越しのチームばかりのデッドヒートになっている。同地区対決もまだ残っているので東地区からは目が離せない。セインツはブリーズがいないてもヒルが安定している。ディフェンスもいい。Nカンファの第一シードはまちがいないだろう。チーフスもブレイディーのバッカニアーズを相手に、マホームズからヒルへのパスがおもしろいように決まった。まだ3試合が消化されていないが(本日の10時からの試合は見ていない)が、プレーオフ出場候補チームを以下に書いておく。Aカンファはスティ、チーフ、タイタ、ビルズ、ブラウ、コルツ、ドルフ、残りの1枠はレイブかレイダ。Nカンファはセイン、シーホ、バッカ、東地区優勝チーム、ラムズ、バッカニアーズ、カーデというところか。残りのチームは負け越しているので、ほぼこの7チームで決まりだった。Aカンファの方は、レイブンズが予想外に失速している。カーが意外にがんばっているレイダーズが残るかと思っていたのだが、本日はどういうわけかファルコンズに負けてしまった。「死に馬に蹴られる」というのはこういうことをいうのだろう。

12/03/木
ようやくレイブンズ対スティーラーズの試合が実施された。ほぼ1週間遅れ。しかもレイブンスはラマ―・ジャクソンが出られない。それでもけっこう接戦になったがスティーラーズは全勝を守った。これでレイブンスはプレーオフ出場が危うくなってきた。ブラウンズが念願のプレーオフ出場を果たすのか。それよりも注目はNカンファ東地区だろう。いまはジャイアンツとワシントンが4勝、イーグルスが3勝1分、カウボーイズが3勝となっているが、次週の対戦相手を見ると、どのチームも強敵で同地区対決がないため、4チームとも負ける可能性が高い。ただカウボーイズはレイブンズが相手で、コロナで戦力の落ちているレイブンスなら勝てるかもしれない。カウボーイズだけが勝つと、3チームが4勝で並び、半ゲーム差でイーグルスがビリになる。こんなデッドヒートはかつてなかったのではないか。全チーム負け越しなので2位になったのではプレーオフ進出はない。ジャイアンツはQBジョーンズが負傷。奇蹟の復活を遂げたスミスのワシントンが地区優勝という夢を見てみたいものだ。

12/07/月
4時半に起きたので3時からの試合の前半終了間際のところから見られた。どの試合も接戦だ。13週ともなると、地区優勝やプレーオフを目指すチームと、どうやらダメみたいというチームに明確に分かれていく。今週は上位組と下位組の対戦が多く、大差がつく試合が多いと見ていたのだが、どうやら上位チームに油断があるようで、終盤まで上位チームが負けている展開が多かった。全敗のジェッツが今日は勝つかと思える状勢になったのだが結局負けてしまった。セインツもコルツもバイキングスもドルフィンズも危なかったが最後には実力を発揮して逆転勝ち。しかしシーホークスはジャイアンツに負けてしまった。ジャイアンツはすごいぞ。これで単独首位だ。並んでいるワシントンは全勝のスティーラーズが相手だから負けるだろう。ただ今後の対戦相手が強敵ばかりだが、シーホークスに勝ったくらいだろか、2勝2敗で乗り切れるのではないか。地区優勝が見えてきた。チーフスもブロンコス相手に辛勝。危なかった。疫病の影響でまだ3試合残っている。カーディナルスがラムズに負けて苦しくなってきた。

12/08/火
うわっ、奇蹟が起こった。ワシントンが全勝のスティーラーズに勝った。これで5勝7敗で地区首位に並んだ。ジャイアンツがシーホークスに勝ったのも奇蹟だが、このNカンファ東地区は、負け越しチームばかりが激しい首位争いをしているので話題になっているのだが、もはや堂々とした首位争いだ。残りを3勝1敗で8勝8敗の五分に持ち込むのも夢ではない。ぼくはジャイアンツのファンだが、奇蹟の復活を遂げたQBスミスも応援したい。スミスはキャパニックに49ナーズを追い出され、マホームズにチーフスを追い出され、ワシントンに行って大怪我をして再起不能と言われた。それがいまや地区優勝争いのトップにいる。ジャイアンツに負けているので単独首位にならないとプレーオフには出られないが、これからの対戦相手や、スミスの復調ぶりを見ると、ワシントンを応援したくなる。プレーオフに出てファンに注目されれが、新しいチーム名も世の中に浸透していくのではないか。

12/09/水
スティーラーズがワシントンに負けるという誰も考えなかった奇蹟が起こったが、プレーオフに向けての状勢に大きな変化はない。Aカンファはスティーラーズとチーフスが1敗で並んだ。直接対決はないのでどちらが第1シードになるかは不明だ。同カンファ内の勝敗となると、チーフスは同地区のレイダーズに負けているのに対し、スティーラーズが負けたのはNカンファのワシントンなので傷は浅いというべきか。しかしスティーラーズは先週もコロナで欠場者が続出したレイブンスを相手に接戦になってしまった。明らかに調子を落としている。あと1つ2つ負けそうな気がする。ただチーフスは昨年のプレーオフで不戦勝のあとのテキサンズ戦でミスを連発した。その後、大逆転で勝ち上がったのだが、第1シードにならい方がいいのかもしれない。東地区はビルズ。1差でドルフィンズが迫っている。ビルズも調子の波が激しいので、タゴバイロアのドルフィンズを応援したい。ところでNHKはこの新人QBを「タンゴバイロア」と発音する。背中の文字を見るとタゴバイロアなのだが、DAZNの英語の放送をよく聞いてみると、「タンゴバイロア」と言っているような気もする。ハワイの出身で「タンゴバイロア」というのが正確な呼称なのかもしれない。しかしNHKは、ポラマルをパラメールと言ったり、キャパニックをケイパニックと言ったり、正確すぎで、それ、誰やねん、というような呼び方をする。まだ「タンゴバイロア」にはこちらの耳が慣れていない。南地区はコルツとタイタンズが並んでいる。北地区のブラウンズが第5シードで、コルツとタイタンズの負けた方、およびビルズとドルフィンズの負けた方がプレーオフに出場することになる。5敗のレイブンズとレイダーズはいまのままでは苦しい。Nカンファはセインツ、パッカーズ、ラムズまたはシーホークスに、東地区のジャイアンツまたはワシントンが第4シードに加わる。東地区の場合、優勝でも負け越しが予想されるので、優勝できなければプレーオフ出場はない。いまは5勝で並んでいるのだが、ジャイアンツは残りを1勝3敗で行きそうだ。ワシントンは直接対決で負けているので2勝2敗で行く必要がある。そうなると次週の49ナーズ戦が勝負となる。戦力の整っていない49ナーズだから勝つ可能性は充分あるのだが、ここを落とすと苦しくなる。ここは取りこぼしのないように確実に勝っておきたい。ワイルドカードはラムズとシーホークスの負けた方と、バッカニアーズは確実だが、第7シードは接戦になる。バイキングかカージナルスだが、勢いとしてはバイキングスか。49ナーズはあとを全勝するくらいでないと苦しいが、いまの勢いでは難しいだろう。いずれにしたSUPERBOWLに出場するのはAカンファはチーフス、Nカンファはいまのところセインツが有力。ただセインツはトーナメントに弱い。ワイルドカードからの進出も可能性は充分で、バッカニアーズ、セインツ、シーホークスが調子を上げていくとおもしろくなる。ワイルドカードではないが一番弱そうなジャイアンツまたはワシントンが勝ち上がると、異様な盛り上がりになるのではないか。次週の注目カードはチーフス対ドルフィンズ、スティーラーズ対ビルズの2試合。タンゴバイロア(?)がマホームズに挑む。調子を落としているスティーラーズが復調できるか。ワシントン対49ナーズは東地区優勝チームを決定する試合になるかもしれない。勝てばワシントンが有力。負ければジャイアンツにチャンスが出てくる。個人的にはまだ3敗でとどまっているブラウンズがレイブンズに勝てるかという点にも注目したい。

02/14/月
5時半に起きたので3時からの試合の最後の部分を見ることができた。スティーラーズがビルズに完敗。明らかに調子がおかしくなっている。まだ地区優勝には余裕があるが、これでチーフスが第1シードになった。Nカンファ東地区はジャイアンツが負けただけで他の3チームは勝利。イーグルスは新人QBハーツが先発でインターセットなし。しかもQBのランが100ヤードを越えた。セインツに勝ったのだからすごい。ということは残り3試合も全勝可能。現在の順位はワシントン6勝、ジャイアンツ5勝、イーグルス4勝1分、カウボーイズ4勝。残り3試合なのでカウボーイズは届かない。ワシントンの残り相手はシーホークス、パンサーズ、イーグルス。イーグルスの残りはカージナルス、カウボーイズ、レッズ。差が1・5ゲームあるので、ワシントンは来週のシーホークスに勝てば地区優勝が見えてくる。これに負けると、最終戦のイーグルスとの直接対決の勝者ということか。ジャイアンツが漁夫の利を得る可能性は、残念ながらうすい。ブラウンズ、レイブンズ、カウボーイズ。1勝2敗。ただワシントンとは1差で直接対決に勝っているので、全勝すれば可能性はある。2勝1敗ではイーグルスが全勝した場合に抜かれてしまう。イーグルスがレッズに負ければレッズが勝ってしまうので、やはり3連勝するしかない。明日の試合が残っているのだが、Nカンファはすべての試合が終わり、地区優勝はセインツとパッカーズが3敗で並んだ。直接対決はないのでどちらが上かは微妙。西地区はラムズとシーホークスが4敗で並んでいるが直接対決はラムズが勝ち。あと1試合残っている。東地区はいまのところレッズが単独首位。ワイルドはシーホ4敗、バッカニアーズ5敗、カーディナルス6敗。ここまで。カーディナルスは来週のイーグルスが強敵になってきた。1試合残っているAカンファは、チーフス1敗、スティーラーズ2敗、ビルズ3敗、南地区はタイタンズとコルツが4敗で並んでいる。ワイルドはブラウンズ3敗、南地区の2位チーム4敗、レイブンズとドルフィンズが5敗で並んでいる。、ただし明日のブラウンズ対レイブンズでレイブンズが負けて6敗になると脱落ということになる。

12/15/火
本日は1試合だけ。レイブンズとブラウンズ。地区優勝争いには関係ないがレイブンズはここで負けるとプレーオフ出場が絶望的になる。ブラウンズも勝っておけば地区優勝の望みも出てくる。始めはレイブンズが優勢だったが、終了直前の5分間で、逆転また逆転というすごい試合になった。ブラウンズが逆転して1点リードして、ラマ―・ジャクソンが退場したレイブンズはもはやダメかと思われたのだが、控室からの廊下を走って出てくるラマ―・ジャクソンの姿が見え、代わった途端にロングパスが決まって逆転タッチダウン、2点コンバージョンも決まって7点差、これでブラウンズもここまでかと思ったら、ハントが短いパスを受けてあとはランニングでエンドゾーンに持ち込んだ。延長戦かと思われたが、このタッチダウンが早過ぎた。ラマ―・ジャクソンに時間を与えたために、フィールドゴールのゾーンにまで持ち込まれて、長いゴールキックが決まった。それでも数秒残っていたため、次のキックオフのボールをブラウンズはラグビーのように後方へのパスを繰り返したのだが、ラグビーの選手ではないので投げる度に後退して、自陣エンドゾーンまで後退してタイムアップ。最後までおもしろい試合だった。これでブラウンズの地区優勝はなくなったが、残り試合の相手が弱そうなどで2勝1敗で行ける。ただし、全敗のジェッツの負けそうな予感がする。レイブンズは首の皮一枚で踏みとどまった。ドルフィンズと並んでワイルドカードの最後の1枠を争うことになる。

12/17/木
いよいよ押し詰まってきた。残り3週。地区優勝争いはNカンファ東地区を除いてほぼ決まり。ワイルド争いも最後の1枠の争いとなった。ここまで来るとどうでもいい試合が多い。ワイルド争いからも脱落したチームが増えてきたからだ。その中でチーフス対セインツは、SUPERBOWLの前哨戦といってもいい好カードだが、お互い手の内は見せないだろう。セインツはまだ代理QBのヒルが出るのか。ブリーズに無理をさせることはないが、第1シードが危なくなっている。パッカーズと並んではいるが直接対決で負けている。全部勝ってもダメかもしれないので、第2シードでよしとするか。ワイルドのビリはカーディナルスあたりか。チーフスは第1シードを狙いたいが、去年、初戦不戦勝で調子を落とした苦い経験がある。イーグルス対カーディナルスも激戦になりそうだ。QBをハーツに替えて息を吹き返したイーグルス。まだ逆転地区優勝の可能性がある。ただし3連勝の必要がある。カーディナルスもワイルドの最後の1枠にすべりこむためには負けられない試合。ペイト対ドルフ。ドルフィンズはまだワイルドの可能性がある。ペイトリオッツにも意地があるだろう。シーホ対ワシントン。シーホは好不調の波が激しすぎる。ワシントンはスミスが軽い怪我。先発はハスキンスだろうが、頑張れば先発に戻るチャンス。東地区はカウボーイズにもチャンスがある。49ナーズはまだムレンズが先発なら勝てる。

12/18/金
レイダーズ対チャージャーズ。レイダーズがぎりぎりでワイルドの最後の1枠に可能性を残している。チャージャーズはもはや絶望なのだが、新人QBハーバートがタッチダウンパスの新人としての新記録がかかっているので、チーム全体としてもヤル気になっている。早い段階でレイダーズのQB大黒柱のカーが走っている時に股関節を痛めたようで早々とベンチに下がった。ところがこのチームにはマリオタがいたのだね。ぼくはマリオタを数年前の開幕戦から応援していた。パスとランのバランスのよいクレバーなQBだが、怪我が多く、昨年はタイタンズにいたのだが途中でベンチに下げられた。今シーズンはレイダーズにいてタフなカーの控えに回っていたのだが、ようやく出場のチャンスが回ってきた。マリオタを応援したいのだが、新人のハーバートも応援したい。そしてレイダーズが脱落するとドルフィンズのタゴバイロアのプレーオフ出場が見えてくる。とにかくどちらも頑張れという気分で見ていると延長戦に突入。マリオタのランもすごくで、ダイビングでタッチダウンという感動のシーンもあったのだが、延長では惜しいところでタッチダウンがとれずキックの3点に終わった。返しのチャージャーズの攻撃はハーバートのロングパスが決まってエンドゾーン寸前。最後はマリオタが自分で飛び込んで逆転勝ちとなった。優勝とは関係のない試合でもこれほどの熱戦になる。どちらもプレーオフに出られないのにこれだけのパフォーマンスがある。Footballというもののおもしろさを堪能した。

12/21/月
いよいよ年が押し詰まってきた。Footballも残り3週。地区優勝が決まりつつある。チーフス対セインツはまるでSUPERBOWLの予行演習のような対戦。3点差でチーフスが逃げ切ったが、ブリーズは怪我から復帰した第1戦で、まだ本調子ではない。チーフスはこのまま第1シードに到達するだろう。セインツはパッカーズが勝ったために苦しくなった。イーグルス対カージナルスは、QBのハーツとマレーが同じ大学の2年違いの先輩後輩らしい。先輩が勝って面目を保った。イーグルスは3連勝するしかないという瀬戸際で、惜しい試合を落とした。Nカンファ東地区ではカウボーイズだけが勝った。ジャイアンツの試合はこれからだが、ブラウンズ相手なので負けるだろう。ワシントンはシーホークス相手に接戦だった。この試合に勝っていれば地区優勝が見えてきたところだが、残念ながら負けてしまった。スミスの怪我でハスキンスが先輩。スミスだったから勝っていただろう。これでカウボーイズにもわずかながらチャンスが出てきた。ただしワシントンには負けているので残りを2連勝するしかない。次週のイーグルス戦が山場だ。ワシントンは1つ勝てば優位に立てる。ジェッツがラムズ相手に初勝利。しかしこれでビリ争いでジャガーズと並んでしまった。両チームとも来年のドラフトでQBを採りたいところだ。トレーバー・ローレンスとジャスティン・フィールズ。2人いるので2位になってもいいか。イーグルスは負けたけれどもハーツは頑張った。変則的な投げ方だが遠投できるしランはすごい。ウェンツはトレード候補になる。ペイトリオッツはニュートンに見切りをつけるだろう。コルツはリバースで地区優勝を狙っているけれども、引退という噂もある。ビリ候補でないチームにとってウェンツは魅力的だ。Aカンファのワイルド最後の1枠はドルフィンズとレイブンズがともに勝った。星が並ぶとどっちが上なのか。レイダースは絶望。せっかくマリオタが頑張ったのだがプレーオフには出られない。ブレイディーのバッカニアーズは安全圏。東地区の優勝チームは初戦がバッカニアーズかラムズということになりそうだ。これは苦しい。プレーオフに出ることに意義があるという記念出場と考えるしかない。シード2位、3位が順当に勝つと、不戦勝の第1シードがバッカニアーズにあたることになるかもしれない。セインツはシード1位にならない方が正解かもしれない。さあ、残り2試合。地区優勝だけでなく、トーナメントの組み合わせにも注目したくなる。Nカンファはチーフスが強すぎる。Nカンファはどこが勝つか、まったくわからない。パッカーズとセインツが強いことは確かだが、バッカニアーズ、シーホークス、ラムズも調子の波に乗れば勝ち進む力はもっている。調子を落としているカーディナルズだって、ここから上向きになることもあるだろう。

12/25/金
今週はサースデーナイトがないのでまだ16週は始まっていない。いよいよあと2週だがAカンファは混戦が続いている。13勝のチーフス、11勝のスティーラーズとビルズは当確だが、タイタンズとコルツが10勝4敗で地区優勝を争っている。あと2つ勝てばいいが、1勝1敗でいくと11勝5敗となり、現在10勝4敗のブラウンズに抜かれるおそれがある。さらに9勝5敗のドルフィンズとレイブンズが2連勝すると、11勝5敗でもプレーオフに進めないチームが1つ出ることになる。タイタンズとコルツも地区優勝になればいいが、負けるとワイルドカードにも残れない可能性がある。これに比べてNカンファ東地区は6勝8敗のワシントンがまだ単独首位だ。直接対決の成績が絡むので微妙だが、ワシントンはあと1勝すれば7勝9敗でも地区優勝の可能性が高い。QBスミスが復帰できれば台風の目になる。この東地区が混戦でまだ未定だが、バッカニアーズとラムズはワイルとカードは安泰、カーディナルスも8勝6敗となったので、このまま最終枠に滑り込めそうだ。あとを追うベアーズは7勝7敗だが、パーカーズ戦を残している。最終戦なので第1シードがそれまで決まっていればロジャースを温存する可能性もある。とにかくカーディナルスはあと2つ勝てば問題ない。16週の注目はAカンファのワイルドカード争い。ドルフィンズはレイダーズ。勝てる相手だ。ブラウンズはジェッツ。楽勝のはずだがラムズが負けたくらいだから油断はできない。コルツはスティーラーズ。明らかに調子を落としている相手なので勝てる。タイタンズの相手はパッカーズ。これは負けそうだ。レイブンスはジャイアンツ。これは楽勝。タイタンズだけが負けるという可能性が濃厚ではないか。Nカンファ東地区はワシントンはパンサーズ。スミスなら勝てそうだがハスキンズだと負ける。しかしジャイアンツは負け。問題はイーグルス対カウボーイズの直接対決。ワシントンとジャイアンツが負けるとして、イーグルスが勝っても半ゲーム及ばず、カウボーイズが勝てばワシントンと並ぶ。ただし直接対決ではワシントンが勝っている。ジャイアンツも勝って三つ巴の争いになれば複雑な計算になるのではと思われる。

12/26/土
なぜか現地では金曜日の夜に1試合。セインツ対バイキングス。プレーオフ出場が絶望敵になったバイキングスが相手とはいえ、セインツ圧勝。何とカマラがラッシングで6タッチダウン。ランだけで6タッチダウンは新記録かとネットで確認したら、90年ぶりのタイ記録らしい。今シーズンのカマラは神がかっている。パスを受けても走ってタッチダウンにしてしまう。ただカマラが走ったということは、怪我から復帰したブリーズのパス攻撃がまだ本調子ではないということだ。パッカーズが連勝するとシード1位になるので、セインツはカーディナルスくらいと初戦で当たりそうで、パス攻撃が万全でないと苦しむのではないか。

12/27/日
大学のFootballシーズンが終わって現地土曜日にも試合が出来るようになった。本日は3試合、バッカニアーズがプレーオフ進出を決めた。グロンコウスキーが2タッチダウン、ブレイディーの調子も上がっている。第6シードなら第3シードと当たる。シーホークスかラムズ。地区争いでどちらかが脱落すると第5シードになる可能性も。そうなると東地区の負け越し優勝のワシントンあたりと対戦。何とかワイルドのトップに到達したいところだ。カーディナルスは49ナーズに負けて痛い星を落とした。今週ベアーズはビリのジャガーズだから楽勝だ。しかし最終戦はパッカーズ。まだ第1シードが確定していなければパンサーズも本気を出すだろうから負けそうだ。ということはカーディナルスは最終戦に勝てばプレーオフに出られるはずだが、相手はラムズ。これは強敵だが勝つしかない。そしてドルフィンズ対レイダーズは1点差でドルフィンズが逆転勝ち。レイブンズも調子を上げているので最終戦も勝たないといけない。相手はビルズ。すでに地区優勝が決まり第1シードは無理なので、QBを温存することが考えられる。調子を上げているレイブンズがプレーオフに出ない方がいいという思惑もある。手を抜いてほしい。

12/28/月
朝5時半からDAZNを見る。ベアーズ圧勝。これでカーディナルスと勝敗では並んだ。どちらが上なのか。カーディナルスは最終戦がラムズだ。ラムズはシーホークスに負けたので、最終戦に負けるとカーディナルスと並んでしまうのだがどちらが上か。よくわからないが、そのうち情報が出るだろう。Nカンファ東地区はハスキンズが先発したワシントンは惨敗。ジャイアンツは負け。イーグルス対カウボーイズの直接対決は始めのうちイーグルスが勝っていたので、イーグルスが最終戦にワシントンに勝てば地区優勝という奇蹟が起こるのかと思ったのだが、ダルトンのカウボーイズが盛り返した。これでワシントンとカウボーイズが並んだのだが、直接対決ではワシントンが勝っている。最終戦にスミスが出られるなら勝って地区優勝だが、負けるとどうなるか。イーグルスはワシントンに勝っても追いつけない。それでもハスキンズなら勝てるだろう。そうなるとカウボーイズ対ジャイアンツで、カウボーイズが勝てば優勝。ワシントンとカウボーイズがともに負けた場合に、ジャイアンツも含めた3チームが並ぶ。ジャイアンツはワシントンに直接対決で勝っているので3すくみになる。そうなると次は地区内の勝敗になるのか。しかしカウボーイズがジャイアンツに負けるとは思えないのでワシントンはイーグルスに勝つしかない。そんなことよりAカンファがたいへんなことになった。9勝5敗のドルフィンズとレイブンズが勝って、10勝4敗のブラウンズとコルツが負けた。これで4チームが10勝5敗で並んだ。いまこれを書いている段階ではタイタンズ対パッカーズの結果がわかっていない。タイタンズが負けると10勝5敗で5チームが並ぶことになる。しかしタイタンズは星が並んでも地区優勝になりそうなので、結果は同じ。4チームが並んでワイルド争い。枠は3つなのでどこかが脱落する。最終戦の直接対決はない。対戦相手はレイブンスがベンガルズ。これは楽勝。ドルフィンズはビルズ。強敵だが地区優勝を決めていて第1シードになる可能性はないので、QBを温存することもあるだろう。勝てる可能性はある。ブラウンズはスティーラーズ。強敵だがこれも地区優勝を決めているのでQBは温存する。コルツはジャガーズ。これは楽勝。ということはすべてのチームが勝ってしまう。そうなるとどこが脱落するのか。コルツだと気の毒だな。

12/30/水
おそらくこれが2020年の最後の記述になるだろうと思うので1年の総括と、最終戦への展望を書いておきたい。去年の2月のSUPERBOWLは何の支障もなく実現できた。コロナはすでに武漢では発生していて、日本にも影響は及び始めていたのだが、アメリカは能天気だった。チーフスの見事な逆転勝ち。ビデオを何度再生したかわからない。まだ自宅のテレビのハードディスクに入っているのでこれからも何度も見るだろう。ドラフト会議の時はすでにコロナ禍が広がっていて、候補者の自宅がリモートで紹介された。バロー、タゴバイロア、ハーバートといった今シーズンすでに活躍したQBが選択されるようすをテレビ中継で見ていたが、試合が実施されるかとても不安だった。何よりDAZNの中継があるか直前まで未定だったので、思わず契約をキャンセルしようかと思ったくらいだった。しかしとにかくリーグ戦は始まった。だがシーズン前の練習不足のためか、怪我人が続出した。それは残念なことだったが、すでに16週が終わり、最終戦を残すのみとなった。ここには関係者の努力があるし、無観客試合が続く中でファンがテレビ中継やネット中継を見ることで、何とかFootball文化を支え続けてきたのだと思う。
ぼくはFootballを、将棋に似た戦略ゲームだと思っている。将棋と違うのは、生身の選手が将棋の駒を演じることで、選手のパフォーマンスと偶然の要素が絡み合って、世界で最も魅力的なスポーツとしてのアメリカのFootballというものが生じたのだと思う。
そして、ほとんどが無観客試合だったとはいえ、何とか最終戦を迎えることができた。しかも、こんなに緊迫した最終戦があっただろうかというくらいに、おそらくは死闘ともいえる熱戦が展開されるだろう。それはただの偶然ではなく、明らかに戦力の均衡ということが起こって、とても魅力的な最終戦を迎えることができたのだろうと思う。SUPERBOWLに向けての闘いという点では、Aカンファはチーフスがすでに第1シードを決めている。しかしプレーオフは一発勝負のトーナメントなので、何が起こるかはわからない。実際に今年の1月、チーフスは初戦不戦勝でテキサンズ戦を迎えたのだが、あっという間に24対0という劣勢に置かれてしまった。何もかもうまくいかないという状態で、初戦不戦勝の影響がここまで出るのかと思われた。それを前半のうちに逆転するという離れ業を見せたチーフスの試合は、NHKのダイジェスト版を保存してあるのでこれも何度も再生している。ロスリスバーガーのスティーラーズが見事に復活したのも喜びだが終盤やや失速気味だ。去年大活躍のラマ―・ジャクソンのレイブンズが今シーズンは意外な不調だったが、終盤に来て勢いを取り戻している。ブレイディーのいなくなったペイトリオッツの不振は予想されたことだが、カイル・アレンのビルズの躍進は期待を越えていた。ブラウンズはベッカムの活躍がめざましかったが、早々と負傷でリタイア。それでもチャブとハントのRB2枚看板の活躍で勝ち越し、さらにプレーオフも楽勝かと思われたのだが、レシーバー全員が出場できないという想定外の事態でビリのジェッツに負けてしまって、最終戦に勝負をかけることになった。Nカンファは移籍したブレイディーがバッカニアーズを活性化してプレーオフ出場を決めた。第1シード争いはパッカーズ、セインツ、シーホークスが最後まで争っているが、パッカーズの安定感が傑出している。しかしSUPERBOWLでチーフスを倒すとなると、セインツ、バッカニアーズ、シーホークスに期待するしかない。このカンファでの最大の注目は東地区で、最終戦直前でワシントンとカウボーイズが6勝、ジャイアンツが5勝でまだ優勝の可能性を残している。しかも最終戦は直接対決なのでまだまだ予断は許されない。
ということで、最終戦の見所。何といってもAカンファがすごいことになっている。チーフスの第1シードとビルズ、スティーラーズの地区優勝は決まっているのだが、南地区の優勝を争うタイタンズ、コルツの他にドルフィンズ、レイブンズ、ブラウンズが10勝5敗で並ぶというとんでもない事態が生じている。地区優勝1チーム、ワイルド枠が今年から3枠になったが、それでも4チームなので、1チームがプレイオフに進めない。直接対決がないので5チームとも勝利ということが充分に想定できる。そうなると脱落するのはどうやらコルツらしい。リバースの移籍で勝ちまくっている印象のあるコルツだが、最終戦に勝って11勝5敗でもプレーオフに進めないという事態になれば、そのことだけでも話題になるだろう。とにかくこの5チーム、負ければ敗退ということで、絶対に勝たねばならぬ最終戦だ。で、対戦相手を見ると、レイブンズはベンガルズ、コルツはジャガーズ、タイタンズはテキサンズで、これは楽勝だろう。負けそうなのはブラウンズ対スティーラーズ、ドルフィンズ対ビルズだ。ところがスティーラーズもビルズも地区優勝を決めている上に、第1シードはすでにチーフスで決定している。つまり最終戦にかけるモチベーションがない。とくにスティーラーズはロスリスバーガーを温存するだろう。ビルズがアレンを休ませるということも充分に考えられる。5チームとも勝つ。そうなるとコルツが脱落となる。気の毒だが、これは運命としかいいようがない。今週の試合で前半圧倒的にスティーラーズをリードしていたのに逆転負けした。ここで運命は尽きたということだろう。ただブラウンズもコロナでレシーバーが皆無という状態でジェッツに負けた。最終戦も戦力が揃うかどうか。ロスリスバーガーがいなくてもスティーラーズはけっこう強い。昨シーズンも乱闘が生じるほどの熱戦になった。負けるとすればブラウンズだろう。ドルフィンズも新人QBのタゴバイロウが疲れからかややパワーを失っているのだがベテランQBフィッツパトリックが元気いっぱいなので、ビルズに勝つ可能性が高い。ということは、脱落しそうなのはコルツ、ブラウンズ、ドルフィンズの順か。Nカンファの注目は東地区だ。前半は4チームとも負け続けた。どのチームはエースQBが怪我や不調で戦力が整わなかった。その中でワシントンはスミスの奇蹟の復活、カウボーイズはタゴバイロア獲得でベンガルスから追い出されたダルトン、イーグルスはドラフト新人のハーツ、ジャイアンツはディフェンスの頑張りで、何とか後半は盛り返したものの、ワシントンとカウボーイズの6勝9敗、ジャイアンツの5勝10敗、イーグルスの4勝1分10敗という惨憺たる状態で最終戦を迎えることになった。今週の試合でイーグルスは出だしで大きくリードを奪ったので、勝てば最終戦の勝利で地区優勝が見えていたのだが、逆転負けで絶望となった。ワシントンはスミスが再び怪我で最終戦に間に合うか、シーズンの当初は先発だったハスキンスは解雇となり、失業して大学に戻っていたQBを急遽先発させるかという緊急事態となっている。対戦相手のイーグルスはもはやプレーオフの望みは絶たれているのだが、ハーツとウェンツのQB争いがまだ続いているので、本気で闘うだろう。スミスの復帰が間に合うかどうか。ダメならイーグルスに負ける。そうなるとカウボーイズとジャイアンツの直接対決の勝者が地区優勝となる。ワシントンかカウボーイズの優勝なら7勝9敗、ジャイアンツ優勝なら6勝10敗でのプレーオフ出場となる。Aカンファでは11勝5敗でも出られないという状態になりそうなので、この落差の烈しさは話題となるだろう。ワイルドカード枠もけっこう厳しい闘いだ。ブレイディーのバッカニアーズはすでに出場を決定しているので残り2枠。候補チームはラムズ、カーディナルズの同地区直接対決と、パッカーズと対決するベアーズ。直接対決があるので、勝てば出場というわかりやすい展開だ。ただベアーズの相手が第1シードを狙っているパッカーズで、勝たないと第1シードは危ない状況なので(シーホークスが勝つと逆転される)本気で闘うだろう。ということでベアーズは負けそうだ。負けた場合でもチャンスはある。ラムズ対カーディナルスの直接対決でカーディナルスが負けた場合は、ベアーズの方が上になる。ということでカーディナルスは絶対勝たないといけないのだが、QBマレーが足を傷めている。しかしラムズのQBゴフは右手親指骨折で欠場が決まっている。ラムズはカーデに負けてベアーズが勝つとプレーオフ出場もできない。しかしゴフの欠場は決まっているので運を天に任せるしかない。とにかく足を傷めているマレーがどこまで頑張るかに注目したい。サンデーナイトはワシントン対イーグルスに決定した。ワシントンは勝てば地区優勝で、負ければプレーオフにも出られない。そういう緊迫した状況でスミスが復活するのか、ダメだと初出場の大学生が急遽先発となる。勝てばミラクルボーイになることは間違いない。イーグルスはもはや絶望状態だが、先発はハーツかウェンツか。このQBの争いでイーグルスはかななり頑張るだろう。ナイトゲームなので昼間のカウボーイズ対ジャイアンツの試合の結果はわかっている。ダルトンのカウボーイズが勝ちそうで、これも楽しみなのだが、ぼくはジャイアンツのファンなので、6勝10敗の地区優勝というのを見てみたい気がする。

01/03/日
いよいよ明日、シーズン最終戦。だがこの時点で、プレーオフ出場が確定しているのは、地区優勝6チームとブレイディーのバッカニアーズのみ。残りの7つの枠がまだ未定だ。これほどの緊迫した状況は、ここ数年なかったように思う。まずはAカンファ。チーフス、ビルズ、スティーラーズの地区優勝が決まっている。南地区はタイタンズとコルツが10勝5敗で並んでいるが、他に10勝5敗のチームが3つあるので、驚くべきことに5チームが横一線で並んでいる。残りの枠は地区優勝にワイルドカードが3枠。ということは4枚の切符を5チームが争うことになる。直接対決がまったくないので5チームとも勝利の可能性がある。横一線といっても、これまでの対戦相手や成績によってこの5チームには順位がついている。タイタンズ(対テキサンズ)、ドルフィンズ(対ビルズ)、レイブンズ(対ベンガルズ)、ブラウンズ(対スティーラーズ)、コルツ(対ジャガーズ)という順番でカッコ内が対戦相手だ。つまり地区優勝争いに加わっているコルツは、他の4チームが勝ってしまうと、自分が勝ってもプレーオフに出られない。自力で当確にならないという、他力本願の状態に置かれている。どこかは負けるだろうという気はするのだが、全部勝ちそうな予感もある。対戦相手から見れば、ピルズとスティーラーズが強敵だが、両チームともプレーオフ出場が決まっているうえに、第1シードになる望みは断たれているので、勝つモチベーションがまったくない。実際にスティーラーズはロスリスバーガーの温存を宣言している。ただ控えのルドルフはロスリスバーガーが怪我で欠場していた昨年は先発QBを務め、ブラウンズとの試合で乱闘事件を起こしている。因縁試合ということで、スティーラーズにもモチベーションがあるのかもしれないが、金持喧嘩せずということで、他の主力メンバーも温存されるだろうから、順当にいけばブラウンズが勝つだろう。ビルズも何人か主力を温存することが考えられるので、5チームとも勝ってしまいそうだ。そうなるとコルツは11勝5敗でもプレーオフに出られないという気の毒な結果となる。そうなると比べたくなるのがNカンファ東地区だ。現在6勝9敗のワシントンがイーグルスに勝てば優勝が決まる。7勝9敗で負け越しでもプレーオフに出場するので、コルツの気の毒さが際立つことになる。さらにワシントンが負けた場合はカウボーイズ対ジャイアンツの勝者が優勝ということになるが、ジャイアンツが優勝すれば6勝10敗での優勝ということになる。ワシントンはハスキンズを解雇して、最終戦をベテランのスミスに托す。奇蹟の復活を遂げて4勝したあと、また足を怪我して休んでいたのだが、どうやら間に合いそうだ。ただし相手のイーグルスは勝っても優勝には届かないが、新人QBのハーツは来シーズンの先発の座をウェンツと争っているので、モチベーションは高い。いい試合になるのではと思われる。これがナイトゲームに組まれるのも肯ける。この試合だけでなく、6時25分からのカーディナルス対ラムズもテレビ中継がある。勝った方がプレーオフ出場を決める重要な試合だが、ラムズのゴフは指の骨折で出場できない。カーディナルスのハスキンズも足を怪我しているのだが出場可能なのでカーディナルス有利だ。ラムズは負けてもベアーズが負ければ可能性が残る。ベアーズの相手は地区優勝が決まっているパッカーズ。まだ第1シードが決まっていないので勝ちにくるだろう。負けるとシーホークスかセインツが上になる。セインツはブリーズが病み上がりの上に先日ランニングで6タッチダウンという信じがたい活躍をしたカマラがコロナ陽性で欠場。しかしシーホークスは49ナーズには勝つだろう。パッカーズが本気で闘えば、ベアーズのプレーオフ出場は難しくなる。いずれにしても最終戦は半ば以上の試合がプレーオフの当落に関わっているので、どの試合も見逃すわけにはいかない。





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