「カラマーゾフ」創作ノート11

2013年11月

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11/01/金
新しい月になった。新しい月になるとこのページを設定しなければならない。ふつうのノートならページをめくるだけでいいが、このノートは新たに文書を作らないといけない。このわたしのホームページは、ブログなどといったもののない時代に書き始めたので、いまでもHTLM言語で打ち込んでいる。文章そのものはワープロを打つ感じで文字情報を書き込んでいけばいいのだが、改行マークは使えない。一行アキも使えない。線も引けない。そういうところではHTLM言語が必要で、めんどうではあるがこれに慣れているのでいまさらホームページビルダーを使う気にはなれないし、ブログを作るつもりもない。誰が読んでいるのだろうと思うのだが、読んでいる人はいる。とりあえず仕事などで会う人が作品の進み具合を尋ねたり、孫のことを話したりする。で、本日は孫が来た。スペインの孫ではない。それだと一大事だが、そうではなく四日市の孫だ。4月に転居して最大の問題は住居が狭くなったことだ。来客には対応できない。編集者とは広大なロビーで話をするので問題はない。要するに孫が来た時が問題ではあるのだが、妻が火事をする部屋があるのでそこに布団を敷いて泊まらせる。孫2人だから何とかなるのだが、スペインの孫は4人いるので対応できない。そのことは考えないようにしている。さて、次男の嫁さんが2人の孫をつれてくるので、わたしが新幹線のホームまで迎えに行く。御茶ノ水駅はエスカレーターがないので、丸ノ内線で淡路町に行く。部屋についたとたんに嫁さんがミッドタウンに行きたいと言い出したので、妻も加わって千代田線で乃木坂に出る。ミッドタウンの裏の公園に木製のシンプルな迷路ができている。そこで遊ばせておけば安全だ。新御茶ノ水駅に戻ってソラシティーのピザ屋で食事をする。孫はいいものだが疲れる。この少し疲れるくらいの感じがいいのかもしれない。そういえば大学の仕事も著作権の仕事も適度に疲れるが、疲れが適度なので何とかやっていけるのだろう。少し疲れるというところがよいのであって、まったく疲れないのであれば飽きてしまう。わたしが小説を書き続けるのも、少し疲れるというか、かなり疲れるけれども何とかもちこたえて続けられというところが、微妙なモチベーションになっているのだろうと思う。これ以上疲れて、疲れすぎるということになると先に進まないのだろうが、疲れすぎないように無理はしない。さて、孫たちが寝てくれたので夜中は作業に集中できる。彼らは山形県に単身赴任している次男のところに行くので明日の早朝に出発する。だからわたしが寝ている時に出発するはずだ。

11/02/土
孫たちは早朝に出発していった。さて本日のわたしはオフだ。オフというのは公用がないということで、自分の仕事はフル稼働になる。『カラマーゾフ』ついに主人公のアリョーシャが登場した。ワープロのページで60ページ、400字詰にして180枚も費やしてようやく主人公が登場する。少し引っぱりすぎたかなとも思うのだが、これまでも登場人物の会話の中に何度もアリョーシャのことは出てくるので、そのあたりが導入部というか予告篇みたいなもので、いよいよこれから本篇が始まることになる。それなりに緊張感があり、襟を正してワープロに向かっている。夜は旧い友人の夫妻と九段で会食。以前はパリで便利屋みたいなことをやっていた人で、いまもやっているのだが、ネットの時代なので日本でもできるというので、以前は北海道にいたのだが、最近、九段に引越して仕事を続けているとのことで、こちらが御茶ノ水に引っ越したので、会食の席を設定していただいた。パリでも何度かお世話になったことがあり、北海道でもいっしょに旅行したことがあるのだが、東京で会うのは初めてで、久しぶり。和やかに愉しくお酒を飲んだ。明日は早朝から大学で仕事があるので、寝酒のつもりで心おきなく飲んだ。

11/03/日
文化の日で日曜だというのに出勤。公募推薦入試および留学生入試の面接。休日は中央線の快速電車がいくつか駅をすっとばすので快適である。面接はまあ愉しい。若者と話すのはこちらも元気になる。しかしだんだん疲れてくる。終わるとほっとする。企業の面接担当者はもっと大勢の学生を相手にするのだろう。しかし面接するとその人物のほとんどすべてがわかる。ほぼ一日がつぶれた。明日の代休も大学では授業がある。月曜、火曜と3日連続で早起き。先週もそうだった。週の半分が早起きだと、仕事に支障が出る。あ、そういえば本日、楽天の優勝が決まった。わたしは巨人ファンだし、田中マサヒロくんが高校野球に出ていたころは早稲田実業を応援していたのだが、いまは田中くんのファンになっている。だから今年ばかりは田中くんを応援したい気分だった。このシリーズは島というキャッチャーの勝利だと思う。巨人の打者はわけがわからないうちに術中にはまってしまった。これにはレッドソックスの上原の活躍も関係しているのではないかと思う。ストレート、小さなフォーク(スプリット)、大きなフォーク、この3つあればパーフェクトに抑えられるということを島は研究していたのではないかと思う。

11/04/月
世の中は祭日だが大学は授業がある。月曜日は1限だけの日。しかしその授業のレポートを読む作業で2限がつぶれ、大学の紀要のための原稿を書き、3限は事務の担当者との打ち合わせがあり、4限は学科会で、長い一日だった。夜中に少し仕事。明日も長い一日になる。月曜日はフットボールの結果がわかる日だが、今週はジャイアンツも49ナーズもブロンコスも休みなので、結果を見てもどうということはない。

11/05/火
大学。1限のあと自宅に帰り、昼食のあと文藝家協会へ。常務理事会と理事会。終わってから岳真也さんたちと軽く打ち合わせ。

11/06/水
大学。学部長会議。30分の会議に往復1時間ずつの通勤。帰ると孫たちがいた。連休を単身赴任している次男のところで過ごして、明日は四日市に帰る。ここは東京駅まで近いので絶好の通過ポイントだ。『カラマーゾフ』主人公が登場したがまだ手探り状態。十二使徒になぞらえた人物たちが集合する。十二人を一度に紹介するとイメージがうすくなるので一人ずつじっくりと紹介していくことになる。とにかくじりじりと先に進んでいきたい。

11/07/木
本来なら3コマある日だが大学が休み。月曜に出勤した代休らしい。とにかく休みは嬉しい。孫たちの声で目がさめてしまったがひたすら仕事。妻は東京駅まで見送りにいったがこちらは辞退した。このところ多忙なので自分の仕事ができる時間は貴重だ。主人公アリョーシャが出てきてまだ一言しか口をきいていなかったが、ここで少し発言させる。この人物の言葉にはつねに重みが必要だ。可能な限り集中力を高めて、一種の教祖の言葉を作りたい。自分が四十歳代の半ばころに『地に火を放つ者』というイエスの生涯を描いた作品を書いた。その時にはイエスの言葉を書いたわけだが、聖書の言葉を少しくだけた口調で語っただけだ。今回はすべてオリジナルで語らせなければならない。大変な作業だ。どこまで集中力が持続するか。自分の能力の限界を試されている気がする。

11/08/金
本日も休みなのだが、大学関係の仕事で文部科学省へ。入口で待ち合わせ。以前、文部大臣に電子書籍化についての課題についてレクチャーしたことがあるのだが、相手の顔も名前を憶えていない。旧庁舎にある文化庁はよく行くのだが、新しくなった文部科学省にはあまり行かない。でも入口の場所はわかる。大学関係者と合流して、呼び出された場所へ行く。大学は文部科学省の管轄下にあるので、警察に出頭するような気分だ。何だかよくわからなかったのだが、まあ、無事に役目を果たせた。本日の公用はこれだけ。あとは『カラマーゾフ』。死んでしまうイリューシャという少年の父親がエルサレムの歌を引用するシーンが原典にある。このことについて本日はじっくりと考えた。アリョーシャは神の子のような人物だ。しかしわたしの見るところこの人物には無神論者的なところがある。だが最後はエルサレムという場所が救いになる。そんな展開を考えている。だからこの詩は重要なのだ。旧約聖書の中に出てくる詩だ。「エルサレムよ、もしもわたしがあなたを忘れるなら、わたしの右手はなえるがわよい。わたしの舌は上顎にはりつくがよい。もしもあなたを思わぬ時があるなら、もしもエルサレムをわたしの最大の喜びとしないなら。」そんな詩だ。

11/09/土
週末はお休み。妻と散歩に出かけたら西銀座まで歩いてしまった。いい運動になった。高知県のアンテナショップで食事をして帰る。あとはひたすら仕事。主人公が話し始めた。スリルがある。ここまでは導入部だった。ついに本篇が始まった。スピードを上げたい。

11/10/日
日曜日。天気が荒れるという予報だったのに風が少し強いだけでふつうの天気。神保町まで散歩。学生時代からよくこの街を歩いた。水道橋に事務所のある広告会社に勤めていた時は昼休みに散歩をした。駿河台下には河出書房があった。原稿をもって訪ね、原稿を戻されてとぼとぼと歩いた。いまこの街を何気なく散歩できるということは至福の時間だと思う。しかし本は何も買わず御茶ノ水に戻ってから来年の日記帳を勝った。当用日記を年末まで書ききるようになってほぼ30年、毎年、同じ日記帳だが、日記の需要が減っているのか、探すのに苦労するようになった。手帖のサイズを大きくしたようなメモ帳みたいなものはあるのだが、見開き2ページで1週間になるしっかりとした日記帳がほしい。幸い、御茶ノ水の本屋には2冊だけあった。危なかった。早めに買わないとなくなってしまうところだった。『カラマーゾフ』は重戦車のように前進している。主人公のアリョーシャも少ししゃべったが、本日はラキーチンが動き始めた。登場人物が多いこの作品ではあるが、ラキーチンは最重要人物だ。

11/11/月
今週もスケジュールがぎっしり。まずは大学。本日は1年生のゼミがあるので、1限・3限・4限と授業がある。あいている2限に埴谷雄高論を仕上げる。これは大学の紀要に載せるもの。昨日は雑文2件を仕上げた。これで当分、締切のある仕事はない。『カラマーゾフ』に集中できる。明日も1限の授業があるので早めに寝る。ブロンコスは勝ったがなぜか49ナーズが負けた。今年の49ナーズはQBキャパニックの調子がおかしい。昨年のような爆発力がない。セインツは快調。ジャイアンツも3勝目をあげたが、この地区ではイーグルスが調子を上げてきた。残り試合を全勝しないとプレーオフは難しいだろう。

11/12/火
ジャガーズとバイキングズが勝ってついに全敗チームがなくなった。ま、どうでもいいことだが。本日は長い1日。1限の授業のあと能楽資料センターに行って打ち合わせ。それから自宅に戻り昼食のあと文藝家協会へ。ネット業者と打ち合わせ。その後、大手出版社の社長、著作権担当者が大挙して来訪。こちらがわもその人数に対応するくらいの作家を招いて話し合い。予想どおりまったくかみ合わない話し合いになったが、それは想定内。終了時間のちょっと前にこちらから要望を提出して、何となくまとまった感じにして終わり。予定どおりの展開になった。これが今週の山場。予定ではこのあともう一つ打ち合わせがあったのだが、直前にキャンセルになったので、まあ、この話し合いに集中できたので結果的にはよかった。今週は木曜日に大学で講演会がある。先週の文部科学省、本日の出版社との話し合い。木曜日の講演会。この三つが今月の山場なので、あと少しで山を越えることができる。

11/13/水
大学。大学院のテレビ会議。研究室で少し作業をしてから新橋へ。メンデルスゾーン協会の運営委員会。終わってから委員の皆さんと軽く中ジョッキ3杯飲んで帰る。

11/14/木
大学。元『小説新潮』編集長の校條剛さんの講演会。対談形式なので舞台の上で雑談する。終わって受付をしてくれた大学院生をつれて飲み会。

11/15/金
箱根にドライブ。先週から今週にかけてハードな日々が続いたので息抜きではあるが、この多忙な日々の間にも『カラマーゾフ』はすごい勢いで進んでいて、主人公アリョーシャがついに全貌を現して語り始めた。充分に神秘的で謎めいていて魅力的な語りになっている。対するコーリャが少しいい人になりすぎているが、狂言回しとなる人物はナイーブでないといけないから仕方がない。この作品には、主人公、狂言回しとなる人物、そして謎の語り手という、三重構造になっている。この仕掛けでないとうまくいかないシーンが一つだけあって、そのためにこの複雑な構成になっている。それを説明するとネタバレになってしまうのでここでは説明しない。作品の最も山場となるシーンで必ずその効果が出てくるはずだ。さてドライブに出たもののあいにく雨天である。宿泊所は予約してあるので引き返すこともできないが、御殿場のアウトレットに行けば通路には屋根があるので雨は問題にならない。妻が買い物をしている間、こちらは大学のキャンパスを歩き回るのに必要な運動靴を調達しに、プーマとアディダスを回ったのだが、よいものが何もなかった。今年の夏に土岐のアウトレットで買った2足のうちの1つを先日はき始めたばかりなので、来年の夏までもつだろう。また土岐で買えばいい。で、フードコートのビールカウンターで大ジョッキをもらって飲みながら1時間半ほど仕事をする。大量のノートが書けた。いまはドストエフスキーの霊が取り憑いているのでいくらでも書ける。アリョーシャの分身ともいえる、双児のトマスにあたろフォマという人物が出てきた。最高の重要人物だ。わたしはかつて「地に火を放つ者」という大長篇でトマスを主人公にしてイエスの生涯を描いた。今回の作品でも双児のトマスは欠かせない。妻が戻ってきたのでレゴショップで孫へのプレゼントを買い、ゴディバで自分用のチョコレートを買う。それからホテルへ。妻が温泉に入っている間にも仕事ができた。このホテルは5年前の夏にも来た。4人の孫といっしょだった。あまりに孫がうるさくてストレスで咳が泊まらなくなった。妻が見かねて、朝食のあとで帰っていいと言ってくれたので、バスに乗ろうと思ったのだが、バスの中で咳き込むのも他の客に迷惑かなと思ったのだが、ホテルを出た途端に咳はぴたりと泊まった。箱根は東京行きのバスが頻繁に走っているので、すぐにバスに乗れた。当時は三宿に住んでいた。池尻大橋に小田急の長距離バスの停留所があるので、箱根からのバスは乗り換えなしで自宅にたどりつける。いまとなっては懐かしい想い出だ。孫なしで、妻と二人でのんびりと食事できるのは格別で、ビールと日本酒を気持ち良く飲んだ。

11/16/土
軽くドライブして帰る。といっても運転するのは妻だけ。いつからか運転させてもらえなくなった。

11/17/日
日曜が休めるのはありがたい。ひたすら仕事。

11/18/月
月曜は1限がある。2限はフットボールの結果をネットで確認しながら学生の宿題などを見る。49ナーズはセインツに負けたが、ブロンコスはチーフスに解消。開幕から連敗を続けて今期絶望と思われているジャイアンツのスティーラーズが少し調子が出てきた。まだプレーオフ出場の望みがあるかもしれない。昼休みに2年生のためのゼミの説明会があったのをコロッと忘れていたが、ふと思いだして指定の教室に急いだ。何とか間にあって必要なことを話せた。本日は3限、4限には1年ゼミの授業がある。それから教授会と学科会。一日が長い。夜中に少し仕事。明日も長い一日になる。

11/19/火
1限のあと能楽資料センターで会議。その後、研究室で学生のレポートを見てからペンクラブに移動。三鷹から東西線で茅場町。乗り換えなしで行けるのはありがたい。言論表現委員会。いろいろと課題があるがわたしの担当は著作権なので、文藝家協会の対応を説明して、いちおうの了解を得た。帰りは日比谷線で秋葉原へ。半年前に引っ越した新居は一番近い地下鉄の駅は千代田線の新御茶ノ水だが、丸ノ内線淡路町、都営新宿線小川町もすぐ近く、さらに半蔵門線神保町、日比谷線秋葉原、銀座線神田からも歩ける。今日はどの路線に乗るかと考えるのが楽しみだ。『新釈カラマーゾフ』第2章が終わった。84ページ、400字詰に換算すると250枚くらいか。全体を2000枚と考えると8分の1のところまで来た。9月から書き始めたので、3ヵ月近くかかっている。少しペースが遅いようだが調子は出ている。大学の仕事と文藝家協会の仕事が超多忙な状況なので、その中ではよくがんばっていると思う。

11/20/水
授業のない水曜日だが学部長会議がある。雑誌『エコノミスト』の取材の約束を入れていたので早めに研究室に到着。雑用をするうちに記者が到着。著作権の保護期間延長について。必要なことを話す。そののち学部長会議。終わってすぐに自宅に戻りひたすら仕事。1章と2章の冒頭には語り手のモノローグがある。各章の冒頭に同様のモノローグを入れた方がいいのか。この作品に語り手が設定されているということを時々読者に思いだしてもらう必要がある。しかしすべての章に同じような語り手の導入部を付けると単調なくりかえしになってしまう。その度にテンポがそがれる。試しに導入部なしに第2章の直後のシーンを3章の冒頭に入れるとテンポがよくなった。これでいく。このように試行錯誤しながら先に進むことになりそうだ。

11/21/木
授業が3コマある日。最後の大学院のゼミが満員になった。正規の受講者は2名だが、聴講生が増えてきた。去年の研究室の引っ越しの時に、廊下に捨てられていた折り畳みの椅子を4脚ほど拾っておいたのだが、そのうちの1脚を出すことになった。この研究室に引っ越してから初めてのこと。人数が多いと議論が充実する。学生たちはそれから食事などに行きそうだったが、こちらは自宅にまっすぐ戻る。自分の仕事がたまっている。ノートにメモが残っていて、入力作業が滞っている。公用が多忙で入力作業に取り組む時間が不足している。まあ、仕方がない。メモは先に進んでいる。会議中にもメモは書ける。全体としての作業は順調に進んでいる。

11/22/金
本日は休み。マッサージに行っただけ。ひたすら自分の仕事。メモがたまっていたので打ち込みに集中。

11/23/土
コーラス。といっても練習ではなく早めの忘年会。八王子の料亭でふぐを食べる。郷土芸能の鑑賞などもあり。そんなに酔っていなかったので夜中に仕事。今日は飲んでいい日なので寝酒も飲む。一人で飲む酒も格別。夏からほとんど寝酒を飲まなくなった。たのに飲むと楽しい。

11/24/日
世の中は3連休だが本日は大学で大学院の説明会。学部長が大学院の研究科長も兼ねることになっているので説明にあたる。留学生が3人来ただけ。しかし時間まではその場に控えていないといけない。自分の仕事のメモをとる。2時間近く拘束されたので大量のメモができた。思いがけず仕事がはかどった。

11/25/月
1限の授業のあと学生のレポートを確認。3限は1年ゼミで2年ゼミの説明会。4限から学科会を始めたので早く終わった。夜中に少し自分の仕事。無敵のデンバー・ブロンコスがなぜか負けてしまった試合を見ながら仕事をしていたのだが、前半は大勝していた。そこから何が起こったのか。気になるのだが明日も朝が早いのでテレビを消して軽く寝酒を飲んで寝た。

11/26/火
1限のあと能楽資料センターで打ち合わせ。自宅に帰って昼食。少し仕事をしてからペンクラブ理事会。本日は会場が東京会館なので楽だ。地下鉄2駅の至近距離で歩いても行けそうだ。著作権法改正について文芸家協会の方針を説明する。ペンクラブとしてはこの問題はこれでおしまいにする。さて、早起きをする月曜と火曜が終わるとほっとする。これから週末までは夜型で仕事ができる。

11/27/水
本日は学部長会議も大学院の会議もなく、文藝家協会やペンクラブの会議もないので、完全な休み。ひたすら仕事。夕方、集英社の編集者が来たので自宅のあるマンションの一階のバーで軽く飲む。夏に書いた原稿は出版社のつごうで来年出ることになった。担当編集者が交替したので引き継ぎ。とにかく来年は本になるので問題はない。書き直しとかもないようで、ゲラが出てから考えればいいということで、とにかく年内は「カラマーゾフ」に集中できる。今週は金曜日に会議が一つ入っているのだが週末は休みなので、入力作業を進めたい。フォマという修行者が出てくるシーンは終わった。思いがけずこのあたりは一つの山になった。

11/28/木
大学。4限は学生に発表させたのだが乗りが悪かったのであとでこちらがフォローした。予定外にしゃべったので疲れた。何か声が不調だ。季節の変わり目か。5限は4年生だがもう卒論提出直前なので、とにかく書いて出してもらうしかない。6限は登録外の人が来るようになったので充実したゼミになっている。なかなかレベルの高い議論になっていると思う。

11/29/金
本日は大学は休み。週末も何もないので3連休だが、教育NPOとの定期協議がある。これまで飯田橋で会議室を借りていたのだけれども、わたしが御茶ノ水に引っ越したので、NPOの事務室で開くことになった。事務室は御茶ノ水にあるのだ。自宅のマンションを出てから徒歩10分(ただし部屋から出口まで5分くらいかかる)なので散歩にしては近すぎる。

11/30/土
この週末は何もない。この時期は大学の入試が入ることが多く学部長は必ず立ち合う必要があるので、週末が休みになるのは貴重な時間だ。たまっている仕事を片づけないといけないが、夕方は上野まで散歩。紅葉が美しく風は冷たい。マンションの中にいると季節感がないので散歩は必要だ。さて、今月も終わった。月に100枚のペースで前進してはいるのだが、これでは感性までに2年ほどかかってしまう。もっとピッチを上げないといけない。早い段階で2人の兄を登場させ、登場人物たちの緊張感を盛り上げなければならない。



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