デーヴァダッタ09

2023年9月

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09/01/金
『デーヴァダッタ』と題するノートの9ページ目になった。今年の初めから構想を練り始め、『光と陰の紫式部』や『善鸞』の作業と並行して書き進めてきた。『紫式部』はすでに単行本になり、『善鸞』も再校の校正が終わった。10月末に発売予定。ということで、いよいよ『デーヴァダッタ』に集中できる体制になった。ここまでワープロ画面で90ページ、400字詰換算で270枚まで書いたが、これでようやく序盤。シッダルタが修行の旅に出る直前まで話が進んでいる。主人公はデーヴァなので、シッダルタは脇役にすぎないのだが、結局のところこの作品は釈迦を描く切り口としてデーヴァの視点を用いているということになる。ただデーヴァの物語は確実にある。ヤショーダラへの恋と、コーサラ国が釈迦の故郷を滅ぼすなど、釈迦に対抗するために悪事を重ねていくプロセスを描いていく。だが最終的には釈迦の偉大さが明らかになるのだが、デーヴァなりのスタンスを美しく描きたいと思っている。さて四日市の次男のところに行っていた妻から夕方に帰るとのラインが届いた。夕食は自分で確保するようにという指示と、今日はブドウの発売日という情報。ただの情報提供という文章だが、言外に「買っておけ」という命令を感じたので、11時ころに隣のソラシティー地下広場に向かう。まずファミマで自分の夕食をゲット。ボンディー監修のカレー。一昨日も食べたがまた買ってしまった。ボンディーというのは神保町にある有名なカレー屋で、ここに引っ越した直後に妻と出向いたのだが、甘い欧風カレーで、妻はもう二度と行かないと宣言した。妻はインドふうのスパイスの効いた辛いカレーが好みで、自宅で作るカレーもそういうものだが、ぼくはバーモントカレーみたいなものが好みだ。しかし妻が行かないというので、もう二度とボンディーには行けないと思っていたのだが、ファミマで売り出した。コンビニめしなのでものたりない気はするけれども、とにかく甘いカレーで堪能した。で、ブドウ。この駅前地下広場では時々古本市とか、農産物のバザーなどが開かれる。金曜日は山梨のブドウの日と決まっていて、この界隈の人はそのことを知っているので、長蛇の列ができている。お昼すぎには売り切れになるので、長蛇の列に並ぶしかない。ということで3種のブドウをゲットできた。

09/02/土
昨夜妻が帰ってきたので日常が戻った。こちらはひたすらパソコンに向かっている。釈迦が最初に教えを説く五比丘の一人のアッサジは、手塚治虫の『ブッダ』では「三ツ目がとおる」のキャラクターで少年っぽい感じなのだが、それなりの見識をもった人物のはずで、ぼくの作品では早い段階から登場する。読み返しの作業はようやくアッサジのところまで来た。主人公とジェータ王子を相手に、アッサジがバラモン教の心髄ともいえる梵我一如の教えを説くことになる。難しい哲学議論が続くと読者は飽きてしまうだろうが、何とかテンポよく語りたい。ここまで読んでくれる読者は哲学に興味をもっている人だと思われるので、簡略化することなく、大事なことはきっちりと語っていきた。『続カラマーゾフの兄弟』では宗教教団の長老となったアリョーシャがさまざまな教えを説くのだが、それはキリスト教やロシア正教から派生した分離派の教えをぼくなりに改革した教えで、基本となるのはキリスト教だ。今回は仏教およびヒンドゥーの教えが基礎になる。まあ、こういう哲学的な議論がある小説というのがぼくの理想なので、その理想に近づきつつあるという手応えを感じている。ただアッサジの説く教えは基礎の基礎にすぎない。そこからシッダルタとデーヴァダッタがどのような新しい領域に入っていくかという思想ドラマがこれから展開されることになる。

09/03/日
妻がやや疲れ気味なので上野マツサカヤまで弁当を買いに行く。猛暑日ではないが湿度が高くけっこう暑い。『デーヴァダッタ』の見直しは懸念されていたルンビニー園が終わり、予言者アシタが登場し、いよいよ主人公のスンダラナンダ王子(釈迦の弟)がコーサラ国に行くところになった。しばらくはシッダルタが登場しない展開なので話がだれないようにひきしめないといけない。ここでコーサラの皇太子プラセーナジッドが登場する。さらに妹でマガダ国の王妃となのヴァイデヒーも出てくる。のちに『観阿弥陀経』のヒロインとなる悲劇の王妃だ。ジェータ王子(祇陀太子)の妹の勝鬘夫人も出てくる。のちに重要人物として再登場する人々が、ここではちらっと顔見世的に出てくる。後半の物語の伏線の部分なので、この時点ではあまり盛り上がらない。読者が退屈しないようにテンポよく話を展開させたい。昨日のバスケットの試合は、途中で20点もリードしながら、どうして最後に失速して3点差にまで詰め寄られたのか。やはり人間はほっとした瞬間に集中力が途切れてしまうのだろう。3点差になった途端に全員にエンジンがかかってまた突き放した。バスケットというものは単純なゲームだと思っていたが、けっこう試合中に起伏があっておもしろい。ゴルフもそうだけど、小さな穴にボールを入れるのは、かなりの集中力が必要なのだろう。そこへ行くとFootballは、ゴールのゾーンにボールをもって走り込むだけでいいので、その意味では楽な競技だ。

09/04/月
深川ギャザリアで買い物。あとは仕事。Footballの開幕が迫ってくる。開幕戦はチーフス対ライオンズ。チーフスはディフェンスのルーキー4人が2年目になって、充実した陣容になっているはずだ。ディフェンスラインのインナーの大物クリス・ジョーンズが契約でもめていて出場できるか微妙。エッジは2年目のカーラフティスとルーキーのウゾマーで大丈夫かオフェンスラインの両サイドが移籍。ベテランを補強したので昨年のレベルを維持しているはず。QBマホームズはハイアンクルプレインは完治しているか。そして最大の問題。レシーバー陣がどうか。ナンバー1のスミスシェスターと、ナンバー3のハードマンがいなくなった。ナンバー2のスキャントリングと、3年目トニー、2年目スカイ・ムーア、それに未知数のルーキー。32チームのうちでも最悪の陣容となっているようだが、これでマホームズのパスが通るのか。やってみないとわからない。対戦相手のライオンズは前半が連戦連敗、後半は連勝で、あと一歩というところでプレーオフを逃したけれども、後半連勝の勢いが残っていれば、チーフス相手でもいい勝負になる。楽しみな開幕戦だが、ライオンズに負けるようでは先が思いやられる。金曜日の朝。緊張の日々が始まる。

09/05/火
近くの医者でいつもの薬を出してもらう。夕方、荻窪の杉並公会堂で岡山潔メモリアルコンサート。ぼくはメンデルスゾーン協会の理事長をしていて、亡くなった岡山先生にはいろいろとお世話になった。招待状をいただいたので出向いたのだが、芸大修士卒レベルの若い人たちの室内楽とシンフォニーで、充実した演奏だった。自由席だったので最前列に陣取って、弦楽器の生音を聞いていた。音楽の奥深さを感じた。プログラムの最後はメンデルスゾーンのスコットランドで、弦楽器奏者の息づかいが感じられて感動した。改めてメンデルスゾーンのすごさを感じた。メンデルスゾーンはシューマンやワグナーと同時代だが、バッハの「マタイ受難曲」やベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」を復活上演するなど、忘れられた名曲を発掘して、クラシック音楽の今日の隆盛の基礎を築いた人で、その作曲スタイルも古典への回帰という側面があり、同時代の人々からは古い音楽だと見られていた。ロマン派からワグナーに移り変わっていく潮流からは外れたところにいて、ヴァイオリン・コンチェルトと結婚行進曲だけが有名だが、シンフォニーやオラトリオに名曲を遺している。このメモリアルコンサートでメンデルスゾーンが演奏されたのも、わかっている人々がいるのだなと感じた。

09/06/水
昨日メンデルスゾーンのシンフォニーを聴きながら、『デーヴァダッタ』のいくつかのヒントが頭の中にうかんだ。なぜ音楽を聴きながら、小説のヒントがうかんだのかを考えてみると、音楽とくに交響曲は文字どおりさまざまな楽器が交響するところにおもしろみがある。ドストエフスキーの作品はポリフォニーだという言い方があるが(言い出したのはパブロフだろうと思う)、複数の登場人物がそれぞれに個性的な存在感をもって交錯するところに小説のダイナミズムが生じるといったところだろう。会場の最前列でとくに弦楽器の生の音を聞いているうちに、書く楽器が実に細かく別々の旋律や音を奏でていて、それらが全体として交響しているのを感じながら、『デーヴァダッタ』のいま行き詰まっているところでは、あまり交響していないということが、突然にわかった。視点となる人物の目の前にいる登場人物に存在感が欠けているのだ。もっと個性的にその人物の人生をまるごととらえるような描き方をしないといけない。冒頭からあるところまでは、ポリフォニー的な描き方をしている。視点となる人物がデーヴァダッタで、目の前にシッダルタがいれば、釈迦の方が大物だから存在感があるのは当然だ。場面に釈迦がいれば必然的にポリフォニックになるのだが、主人公がコーサラ国に移動するとしばらくシッダルタが登場しなくなる。そこのところで作品が浅くなっている。とくに娼婦が描けていない(これはぼくの弱点)。もっとしっかり女性を描かないといけない。さて、ネットを見ていたら、チーフスのタイトエンドのケルシーが負傷したというニュース。これは一大事だ。レシーバーが弱くなっているので、ケルシーがいないと、投げるところがなくなってしまう。タイトエンドは他にはグレイとベルがいるけれども、これはケルシーが休憩している時の代役か、2タイトエンド、3タイトエンドとして、ケルシーと同時出場する場合に起用されるだけで、ランニングバックの走路をあけるブロッカーとしての役割しか果たしていない。ケルシーのように短いパスをキャッチするような使われ方はしていない。こうなると、ランニングバックを2人起用するとか、巨漢のレシーバーのワトソンを使うなど、臨時の対応を考えないといけない。大きな怪我ではないということだが、開幕戦には間に合わないようだ。契約問題がこじれているディフェンスタックルのクリス・ジョーンズも出られないようで、開幕戦のライオンズとは接戦になりそうな予感がする。というか、ケルシーが出ていても接戦が予想されたので、負けそう、という感じがしてきた。ディフェンスがどこまでがんばるか。新人レシーバーのライスが使いものになるか。トニーやスカイ・ムーアが活躍するのかといったところに注目したい。

09/07/木
いよいよ明日、開幕だ。各地区の順位予想を書いておく。まずはAカンファ東地区。ジェッツ、ビルズ、ドルフィンズ、ペイトリオッツの順。巨匠アーロン・ロジャースを迎えたジェッツは、QB以外にもここ数年、ドラフトやトレードで陣容を固めてきた。そして満を持してのロジャースの移籍。ブレイディーがバッカニアーズに移った時と同じドラマが始まる。ビルズとは接戦になるが、ロジャースならそこをしのいで勝ちきるだろう。北地区、ベンガルズ、スティーラーズ、レイブンズ、ブラウンズ。この地区はベンガルズの優位は揺るがない。2年目QBピケットのスティーラーズがダークホース。ぼくはスティーラーズを応援する。南地区。ジャガーズ、コルツ、テキサンズ、タイタンズ。昨年の後半、連勝して一気に地区優勝となったジャガーズはまだ伸び代がある。逆に後半失速したタイタンズはQBタネヒルに限界が来ている。新人QBリーヴィスを早めに起用すればプレーオフの可能性が出てくる。西地区。チーフス、チャージャーズ、ブロンコス、レイダーズ。チーフスはレシーバーがいなくなった。まさかのタイトエンド、ケルシーの怪我。重症ではないので出場は可能のようだ。ケルシーは立っているだけでいい。相手のラインバックを2人くらい引きつけるので、その隙に新人レシーバーのライスや、2年目スカイ・ムーア、3年目トニーなどが調子を出せば、何とか地区優勝は可能だろう。ただプレーオフでロジャースに勝てるか。ロジャースはプレーオフに弱かった。グリーンベイの寒さが苦手だったようだ。今回はニューヨーク。けっこう寒ぞうだがグリーンベイよりはまし。Nカンファ東地区。カウボーイズ、イーグルス、ジャイアンツ、コマンダーズ。多くの識者はイーグルスの王朝が始まると予想しているが、ぼくは失速すると思っている。カウボーイズに期待。北地区。ライオンズ、パッカーズ、バイキングズ、ベアーズ。昨シーズン優勝のバイキングスは失速する。シーズン後半に調子を出したライオンズは、初戦のチーフス戦に勝つと勢いがつく。ロジャースが抜けたパッカーズは控えQBラブがどこまでやれるか。南地区。セインツ、バッカニアーズ、パンサーズ、ファルコンズ。レイダーズからベテランQBカーを移籍させたセインツに期待。バッカニアーズも元ブラウンズのメイフィールドを採った。新人1位のヤングを擁するパンサーズはまだチームの戦力が整っていない。西地区。49ナーズ、シーホークス、ラムズ、カーディナルズ。ここは49ナーズのひとり勝ち。ということで、スーパーボウルはチーフスとジェッツの勝者、およびセインツと49ナーズの勝者ということになる。予想はそこまで。ロジャースの快進撃を見守りたい。あとはセインツのカーがどこまでやれるか。移籍QBが活躍できなければ、チーフス対49ナーズという、4年前のスーパーボウルの再現となるだろう。さて本日は文藝家協会理事会。必要な発言をした。このところ若い理事が増えて、活発な意見が出てくるようになった。

09/08/金
朝10時からネット会議。Footballの中継を映しているテレピ画面の前にiPadを置いて、とりあえず会議に耳を傾け、時に発言し、Footballの方は時々見る程度だったが、気がついたら1点差で負けていた。タイトエンドのケルシーが出場していないので負けは仕方がない。新人レシーバーのライスがタッチダウンのキャッチをした。スーパーボウルで大活躍したトニーがパスを落としまくっていた。その一つでターンオーパーとなりそのままタッチダウンとなった。このミスで負けたので、トニーは反省してほしいが、他のメンバーはよくがんばっていた。それよりもやはりライオンズは強そうだ。

09/09/土
昨日の1点差の逆転負けがじわじわと迫ってきた。長いシーズンの初戦であり、フレーオフのトーナメントで負けたわけではないのだが、レシーバー陣の弱さが懸念されたとおりで、このままだとシーズン全体に影響をもたらす。ルーキーのライスはよかったが、スーパーボウルで活躍したトニーもスカイ・ムーアもまったく成長していなかった。タイトエンドのケルシーが復帰した程度では、戦力回復にはならないのではないか。次週はトレバー・ローレンスのジャガーズで、これも接戦になりそうだ。3戦目のベアーズには勝てるだろうが、4戦目にロジャースのジェッツと対戦する。このままだと完敗しそうだ。

09/10/日
開幕戦は残念な結果だったが、明日はマンデーナイト以外の試合が実施される。各チームがシーズン初戦を迎えるので、それぞれの戦力が明らかになる。こちらの予想を書いておく。パンサーズ対ファルコンズ。ドラフト1位の新人QBヤングがいよいよデビューする。ファルコンズのQBは去年のルーキーで控えだったリダーかコマンダーズから移籍のハイニケか。ハイニケ先発ならいい勝負だが、リダーなら新人QBの初勝利だろう。ヤングがどれほどのものか注目される。テキサンズ対レイブンズ。テキサンズはドラフト2位のストラウドが先発だろう。レイブンズはもちろんラマー・ジャクソン。レイブンズが勝つだろう。ベンガルズ対ブラウンズ。バローが負傷という情報もあるが復帰できそうならベンガルズが有利。ブラウンズはテキサンズから採ったワトソンが昨シーズンは不調だったが、復調しているようなら接戦になる。ここはランニングバックのチャブがいるので楽しみだ。ジャガーズ対コルツ。トレバー・ローレンスのいるジャガーズ有利。コルツは新人リチャードソンを先発させる。どれほどのものか。コルツは昨シーズンは移籍したライアンが使い物にならず惨敗続きだったが、もともとのチーム力はあるので、リチャードソンがうまく昨日すれば接戦になる。バッカニアーズ対バイキングス。ブレイディーが引退して元ブラウンズのメイフィールドが先発する。メイフィールドを応援したい。昨シーズンは快調だったバイキングスは、QBカズンズがピークを過ぎているのでこれからは凋落するだろう。タイタンズ対セインツ。タイタンズのタネヒルは下り坂。セインツは移籍のカーがチームに融合できるか。何ともいえないがぼくはセインツを応援したい。タイタンズは新人リーヴィスを控えにしている。連敗して早めにリーヴィスが出るようならプレーオフの望みが出てくる。49ナーズ対スティーラーズ。楽しみな試合。昨年ドラフト最下位指名からシンデレラ的なデビューを飾ったパーディーと、ドラフト15位ながらQBではトップ指名のピケット。戦力としては49ナーズが圧勝するだろうが、2年目のピケットの成長に注目したい。カーディナルス対コマンダーズ。マレーが怪我のカーディナルズは惨敗する。相手はQBのいないコマンダーズだが、昨シーズン控えだったハウエルでも相手がカーディナルスなら勝てるだろう。パッカーズ対ベアーズ。ロジャースの抜けたパッカーズは控えのラブで挑む。ベアーズは3年目のジャスティン・フィールズ。昨シーズンの後半からひたすら走るようになった。それでいけるのか。控えのラブがそこそこやりそうでパッカーズに期待。レイダーズ対ブロンコス。49ナーズから傷だらけのガロポロを引き抜いたレイダースと、移籍したものの昨シーズンはまったく不振だったラッセル・ウィルソン。問題ありのベテランQBの対決。どうでもいいがもしかしたらウィルソンが復調するかもしれない。ドルフィンズ対チャージャーズ。QBタゴヴァイロアが元気ならドルフィンズが有利か。チャージャーズのハーバートは安定している。チーフスと同地区なので負けてほしい。イーグルス対ペイトリオッツ。スーパーボウルに出たチームは必ず戦力ダウンする。イーグルスがどれくらいダウンしているか。ペイトリオッツはQBがマック・ジョーンズのままで期待できない。接戦でイーグルスが勝つ。ラムズ対シーホークス。いきなり同地区体験。凋落のラムズ。戦力維持のシーホークスが有利。サンデーナイトはカウボーイズ対ジャイアンツ。こちらも同地区対決。順当ならカウボーイズの勝ち。昨シーズン、奇蹟的にプレーオフに出たジャイアンツは去年が奇蹟だったので今年はダメそうだが、新人レシーバーのハイアットが活躍できるか期待。マンデーナイトはビルズ対ジェッツ。これも同地区対決で第一戦の最高の注目ゲーム。移籍のロジャースが活躍できるのか。ジェッツもカンファ首位を狙っている。ロジャースを応援したい。

09/11/月
月曜日はアメリカの日曜の夜だ。明日、マンデーナイトの試合にジェッツ対ビルズ戦が残っているのだが、それ以外の全チームが初戦を終えた。明日の2チームが強いのはわかっている。今日の試合で、強いところと弱いところがはっきりした。まだ新人QBの3人は全敗。仕方がない。ドラフトはビリのチームから指名していくウェーバー方式だから、評価の高いQBは弱いチームに配属される。QBが代わったくらいではチームは強くならない。トレバー・ローレンスもビリのジャガーズに指名されて、2年目の後半になって勝てるようになった。バローも1年目はビリで、そこでチェイスという大学の仲間のレシーバーを指名できたことで急に強くなった。今年の3人も今シーズンは不振のままに終わるだろう。カウボーイズ、チーフス、49ナーズと、Nカンファの有力チームが快勝で、初戦から戦力全開だ。これにチーフスに勝ったライオンズが加わる。ぼくが予想したとおりロジャースの控えだったラブが活躍。パッカーズも強そうだ。意外なところでは移籍のワトソンが昨シーズンは不振だったが、今シーズンはベンガルズに快勝。ランニングバックのチャブが100ヤード越え。チャブがいるのでワトソンも無理にパスする必要がない。Aカンファの北地区は混戦になりそうだ。レイブンスは快勝したが、スティーラーズのピケットは進歩がないようだ。バッカニアーズはメイフィールドで快勝。セインツのカーも競り勝った。ドルフィンズのタゴヴァイロアは466ヤードも投げて大活躍。ガロポロ対ラッセル・ウィルソンのベテラン対決はロースコア。どちらもダメだろう。ということで、Aカンファはチーフスとベンガルズがまさかの敗戦で、明日の試合のジェッツ対ビルズで勝った方のチームが一気に脱け出しそうな感じがする。Nカンファは強いチームが好スタート。イーグルス、49ナーズ、カウボーイズ、ライオンズ、バッカニアーズ、セインツ……。こうなると連勝していかないと第一シードになれないようだ。

09/12/火
アメリカのプロFootballでは、サースデー、サンデー、マンデーと、ナイトゲームが3試合ある。他の試合は日曜の昼間に開催される。この場合は地方のテレビ局が地元チームの試合を中継する。従って日曜の昼間は地元チームの試合しか見られないのだが、ナイトゲームは全国中継がある。時差の関係でナイトゲームは日本時間の翌日9時すぎに始まるので、サラリーマンでないぼくは中継を楽しめるのだが、ぼくが見ている日テレG+というチャンネルでは、サースデーナイト(日本の金曜日)とサンデーナイト(月曜日)は中継があるのだが、火曜日はなぜか中継がない。昨年まではネットのスポーツサイトDOZNで見られたのだが、今年からは全試合を中継しているチャンネルと提携して、割り増し料金をとるようになった。全試合を見るほどヒマではないので、この割り増し料金を払うつもりはない。ということで、火曜の朝は中継が見られないことになった。ロジャースを移籍させたジェッツが、チーフス、ベンガルズと並んでAカンファの優勝候補トリオの一角にあるビルズと対戦する試合が見られないのは残念だ。昔は英語のホームページで得点の経過がリアルタイムで見られのだが、そのサイトがなくなったようだ。で、日本のホームページの得点表示板を更新しながら、状況を見るしかない。まず驚いたのは、Aカンファに移籍して初登場のロジャースが、開始直後に足を負傷してリタイアしたことだ。去年までは先発QBだったザック・ウィルソンという3年目(トレバー・ローレンスと同期)のQBがチームに残っているのだが、彼は去年は不振で、今年はロジャースの控えに甘んじていた。ロジャースがいなくなるとボロ負けだろうという予想に反して、ジェッツは終盤に同点に追いついて、延長戦となり、何と、65ヤードのパントリターンが決まって、強豪のビルズに勝ってしまった。こんなことならロジャースを採る必要はなかったとも考えられるのだが、ロジャースを招くにあたって、オフェンスラインを整備し、ディフェンスも強化するなど、優勝を狙える体制を作っていたことは確かで、とくに去年の新人ソース・ガードナーの守備力は傑出していると評判で、その守備力で同点に追いついたことが、延長戦での勝利をもたらしたのだろう。これは思いがけないアップセットだった。ということで、チーフス、ベンガルス、ビルズという3本柱は、全滅ということになった。ということでAカンファは渾沌とした状況になった。ザック・ウィルソンでも勝てるとわかったジェッツ(ロジャースは当分復帰できないだろう)、ダゴヴァイロアが復調したドルフィンズ、ベンガルズに勝ったブラウンズ、それに出だし快調のジャガーズなどがスタートダッシュに成功して、それを3強が追いかけるという、楽しみな展開になった。Nカンファは初戦を圧勝したカウボーイズ、および昨年カンファ優勝のイーグルス、それにチーフスに勝ったライオンズが4強だろう。このところ負け越しチームが優勝するのが恒例となっていた南地区は、ドラ1のヤングを擁するパンサーズが負けただけで、ブレイディーがいなくても勝ったバッカニアーズ、カーを移籍させたセインツ、それに控えQBのリダーで勝ったファルコンズと、3チームが勝利。今シーズンのNカンファもおもしろい展開になりそうだ。

09/13/水
昨日はロジャースの4プレイ目のリタイアにも驚いたが、藤井対永瀬の王座戦にも驚いた。百手目を過ぎてもまだ駒がぶつからない永遠の序盤戦から、ついに先手の永瀬が仕掛けたのだが、藤井の王さまはするすると前進して難なく敵陣に到達した。永瀬の王はがっちりと金銀で守られていたのだがこれが裏目に出て、両側から歩で攻められて脱出不能に見えたのだが、捨て身の作戦で何とか脱出した。藤井くんも1分将棋なので仕留め損なった感じだった。それでも大駒を保有しているので双方入玉の持将棋になりば藤井の勝ちだったのだが、そこから永瀬が逃げまくって二百手を越える長期戦になった。双方1分将棋なので早指し将棋みたいなものだが、コンピュータも予測不能の状態になって時間ばかりが経過していく。最後は藤井クンが詰め将棋の才能を発揮してきれいに仕留めた。1時間以上逃げ回った永瀬くんに拍手を送るべきか、往生際がわるくて、観客に時間の無駄を強いた責を問うべきか、見ていておもしろかったけれども、とても疲れた。この王座戦はスカパーの囲碁将棋チャネルとネットのアベマの双方が中継していて、コンピュータが違うと評価の数字も違うことがよくわかった。それと、ネットの中継は30秒くらいのタイムロスがあるので、テレビの永瀬くんが扇子であおいでいるのに、iPadの中の永瀬くんは平然としていたりする。ということは、DOZNで見るスポーツ中継も30秒遅れくらいで見ているのか。アメリカからの中継だともっと時間がかかっているのかもしれない。さて、本日は軽く散歩に出た以外はパソコンの前で作業をしていた。猛暑はまだ続いている。パソコンのある部屋は西に面しているので、遮光カーテンを閉めていても、熱波が伝わってくる。エアコンの風が顔にあたるくらいの感じにしておくと何とかしのげる。いよいよ主人公が皇太子妃のヤショーダラと対面した。中勘助の作品でも提婆達多は不倫をすることになっている。それをどのように描くかが大きな課題だ。ポルノグラフィーではないので詳細には描かない。部屋に入ったところで止めようかとも思っている。それではあまりに味気ないかもしれない。少しあとで主人公が再び娼館を訪ねるシーンがあるのでそこで回想することにして、いまここでは何も描かないということにしようかとも考えている。

09/14/木
少し早起きをして高田馬場の日本点字図書館へ。本間賞の選考会。リアルな会議で一つの部屋に人が集まって言葉を交わす。視覚障害者の支援に貢献した企業や人、あるいは障害を抱えながらもさまざまな分野で活躍している人を選ぶ。善意と好意をもった人が発言をする会なので心が温まる。最終的にいい選択ができたと思う。いま自分が書いている『デーヴァダッタ』という作品は、悪意や冷笑が渦巻いている。いわばぼくの心の中には深い闇がある。その闇を抱えたままこういうリアルな会に参加して、善意や好意に接すると、暖気と冷気が接してダウンバーストが起こったり、雷が鳴ったりするような、心の中の渦が起こって、おもしろい体験をする。まあ、人生というのはそういうことのくりかえしだ。午後はネットでSARTRASの分配委員会。これは利益を求める人々のある意味で醜い争いの場面を目撃することになる。これもなかなかに楽しい体験だ。

09/15/金
妻が所用で外出したが、金曜日の隣のビルの地下広場でブドウを売っているので買っておくようにという指令が出た。昼前に行くとすでに長い行列ができていた。本日は仕事はそれだけ。デーヴァダッタとヤショーダラが肉体関係をもつシーンを書いているが、やはり肝心のところは書かずにはっとばそうと思っている。そしていきなり、釈迦が旅にでる話に移行する。そういう急速な場面転換が、少し退屈しかけた読者をひっぱっていくことになるだろう。

09/16/土
週末はのんびりしている。妻が御徒町のマツサカヤに行って、551の整理券をとってきた。午後1時半に再び出向かないといけないというので、荷物持ちでついていった。551というのは大阪にある蓬莱という「ぶたまん」で有名な店だ。大阪市内には各地に出店があるのでどこでも買える食べ物であり、ぼくと妻が知り合った高校の食堂のメニューにも入っていた。東京では入手できないのだが、たまにデパートなどで期間限定で店が出ることがあるが、客が殺到して並んで整理券を入手しないと買えないのだ。大阪にいればごくありふれた食べ物なのだが、東京では入手できないとなると、大阪生まれの人間は時として禁断症状になる。マツサカヤは徒歩圏内なので、これは買わずにはいられない。といっても猛暑なので、文京区の地域バス(100円)で向かう。このバスは一方通行の巡回路線で、帰りになると途方もなく時間がかかるので、帰りは千代田線に乗る。これが本日の仕事。『デーヴァダッタ』はいよいよ釈迦が修行の旅に出ることになったが、ここまでですでに本1冊ぶんの分量がある。修行の詳細は書かない。というかどんな修行をしたのかわからいから書きようがない。ただ六師外道の一人のマハーヴィーラーだけは登場させないわけにいかない。大雄とも呼ばれるこの人物はデーヴァダッタにも大きな影響を与えていると考えられる。埴谷雄高の『死霊』の大詰めにも釈迦と大雄が対面するシーンがある。最高の思想的な対立をデーヴァダッタを介在させて描き直すことになる。

09/17/日
釈迦が故郷を出る直前。随行する5人のバラモンが登場。この5人は史料に名が残っているので出さないわけにはいかないが、主人公は釈迦ではないのでここしか出番がない。それでもそれなりにキャラクターを設定しそれらしいセリフも与える。もしかしたら不要かもしれないと考えながらもいちおう書いておく。あとでバッサリ削除するかもしれない。さて、明日は第二戦の多くの試合が実施される。本日は未明にラグビーのイングランド戦もある。リアルでは見ないが録画は設定してある。イングランドは前の試合でノートライで勝った。トライを狙うひまもなくドロップゴールで仕留めるという戦略で、これにどうやって対応するのか。飛び込んでブロックするしかない。Footballの場合もキックをブロックする場合はあるが、キックオフやペナルティーキック、ポイントアフターなど、静止している状況ばかりで、ドロップゴールのような攻め方はない。とにかく早朝なのでリアルタイムで見るつもりはない。さて。第二戦はすでに金曜放送のサースデーナイトでバイキング対イーグルスがあり、イーグルスが順当に勝った。ぼくが予想したとおりバイキングは今シーズンは戦力が落ちている。月曜日の試合の予測など。パッカーズ対ファルコンズ。どちらも開幕戦勝利のチームだが相手が弱かった。ロジャースがいなくなったパッカーズは控えのラブが堅実なプレーをしているようで有利だろう。レイダーズ対ビルズ。移籍したガロポロで初戦に辛勝したレイダースと、ロジャースを負傷退場させたのに控えのザック・ウィルソンに負けてしまったビルズ。ジョシュ・アレンが不用意なインターセプトを連発。ファンブルもあって自滅した。その反省をしているならばビルズ有利。レイブンズ対ベンガルズ。初戦まさかのブラウンズ相手の敗北。バローは怪我の後遺症か生彩がなかった。レイブンズは勝ったもののラマ―・ジャクソンはあまり走らなかった。順当ならベンガルズだが、2連敗すると先行きが怪しくなる。シーホークス対ライオンズ。初戦にチーフスに勝った勢いでライオンズが圧勝するだろう。コルツ対テキサンズ。リチャードソン対ストラウドという新人QBの対決。どちらかが新人として初勝利をあげることになる。ドラフトの順はストラウドが上なのでテキサンズ有利か。チーフス対ジャガーズ。初戦に出ていなかったケルシーとクリス・ジョーンズ。ケルシーはまだ怪我が完治していないが、立っているだけでもいいので出てほしい。クリス・ジョーンズは契約の問題が解決したので出場するが練習不足か。それでもチーフス有利だろう。ディフェンスはライオンズ相手にがんばっていた。3年目のトレバー・ローレンスも好不調の波がある。チーフスが圧勝する。ベアーズ対バッカニアーズ。メイフィールドが復調の兆しを見せたバッカニアーズに期待したい。チャージャーズ対タイタンズ。これはチャージャーズ有利。タイタンズのQBタネヒルは早く新人のリーヴィスに交替した方がいい。ジャイアンツ対カーディナルス。絶不調のチーム同士。ジャイアンツが何とか勝つだろう。49ナーズ対ラムズ。49ナーズが圧勝する。ジェッツ対カウボーイズ。初戦のジャイアンツに40対0で勝ったカウボーイズに対し、ロジャースのいないジェッツ。そこそこがんばるだろうが、カウボーイズが勝つ。コマンダーズ対ブロンコス。昨年は控えQBだったハウエルで何とか初戦に勝ったコマンダーズ、ラッセル・ウィルソンに復調の兆しなくガロポロのレイダースに負けたブロンコス。勢いでコマンダーズ有利。マイとゲームはドルフィンズ対ペイトリオッツ。タゴヴァイロアが400ヤード以上なげたのに辛勝だったドルフィンズと、ハーパーボウルでチーフスと互角に闘ったイーグルスと接戦負けしたペイトリオッツ。それでもダゴとタイリーク・ヒルという神がかりのレシーバーがいるドルフィンズが有利だろう。火曜日のマンテーナイトには2試合が用意されている。セインツ対パンサーズ。移籍したQBカーで初戦に勝ったセインツと、ドラ1QBヤングで惨敗したパンサーズ。セインツ有利。ブラウンズ対スティーラーズ、これは注目。何とAカンファ3強の1つのベンガルズを撃破したブラウンズだがワトソンはまだ本調子ではない。だがここにはランニングバックのチャブがいる。ブラウンズ有利。スティーラーズは2年目QBのピケットに期待していたのだが、49ナーズに惨敗。相手は同じ2年目のパーディーで、ピケットはQBではトップの指名。パーディーは最後の指名のイレレバントだった。ピケットの奮起を期待したいのだが、ブラウンズはディフェンスがバローを完封した。やはりブラウンズ有利だろう。選集はAカンファの3強が全滅するなど番狂わせが多かった。2戦目の結果で、各チームの戦力がほぼ明らかになる。ぼくの予想ではやはり3強が盛り返してプレーオフに進むだろう。ドルフィンズとブラウンズがダークホース。南地区は結局ジャガースしかいない。Nカンファはイーグルス、カウボーイズ、49ナーズなどが順当に初戦に勝った。これにチーフスに勝ったライオンズが連勝するようだと勢いが出る。バッカニアーズとセインツがダークホース。

09/18/月
月曜日はサンデーナイトゲーム。ペイトリオッツ対ドルフィンズ。初戦で400ヤード以上投げて逆転勝ちしたタゴヴァイロアは、ペイトリオッツが引いて守っているのを見て、一転して短いパスとモスタートのランで前進。モスタート100ヤード越え2タッチダウン、タイリーク・ヒルも短いパスをキャッチしてタッチダウン。守備はしっかり守って7点差の勝利。危なげはなかったけれども、ペイトリオッツのマック・ジョーンズはどう見ても三流のQBだから勝って当然。とにかくドルフィンズは開幕2連勝となり、早くもAカンファ単独首位となった。他の試合はNFLのホームページで結果を確認しただけ。サースデーナイトでイーグルスが勝って2連勝。バイキングスは2連敗で早くも脱落。ロジャースの控えだったラブの堅実なプレーで初戦に勝ったパッカーズだったが、2戦目で早くも敗戦。相手が去年の控えQBだったリダーので、痛い敗戦だ。リダーは2連勝だがどちらも相手が弱かった。ビルズは順当にレイダーズのガロポロに勝った。3強の一角のビルズはやはり強い。同地区対決のレイブンズ対ベンガルズはレイブンズの勝ち。ラマ―・ジャクソンはそこそこ活躍したが、バローは傷めていた膝が悪化したようで、ベンガルズは大ピンチだ。3強の1つと期待されていたベンガルズだが、今シーズンの北地区はレベルが上がっているので最下位もありうる。シーホークスがライオンズに勝ったのは意外。ライオンズはどうしたのか。延長戦で負けたようだ。コルツとテキサンズの新人QB対決はリチャードソンのコルツの勝ち。ただしリチャードソンは前半は活躍したものの、途中で脳震盪。控えのミンシューが後半のゲームを支えた。ミンシューはローレンツが入るまではジャガーズの先発だったので経験豊富。こういう控えQBがいると安心できる。テキサンズのストラウドは前評判の実力が発揮できていない。ドラフト上位のQBは弱いチームが指名するので1年目は苦労することになる。チーフスはローレンスのジャガーズに快勝。ディフェンスががんばってノートライに抑えた。今年のディフェンスは期待できる。マホームズもさまざまなレシーバーに投げ分けて、2年目のスカイ・ムーアがタッチダウンレシーブ、もう一つケルシーにもパスを通したが、ナンバー1レシーバーがいないというのは、いざという時の切り札がないということでこれから先が心配。流浪の民だったメイフィールドはようやくバッカニアーズで安住の地を見つけたようだ。開幕2連勝。相手がベアーズなので勝って当然なのだが。タイタンズがチャージャーズに勝った。タネヒルが活躍したのではなく、ヘンリーが走り始めたから。ヘンリーに手渡すだけなら新人QBでもできるので、早くリーヴィスを出してほしい。初戦で大敗したジャイアンツはQBのいないカーディナルスに辛勝。ぼくが期待しているレシーバーのハイアットが89ヤードと活躍した。タイリーク・ヒルのような小柄なスピードランナーで、チーフスに指名してほしかった。49ナーズはラムズに快勝。マキャフリーがまたも100ヤード越え。パーティーはタッチダウンパスはなかったが、自分で走ってタッチダウン。とにかくディフェンスが強いので負ける気がしない。カウボーイズがジェッツに圧勝。ロジャースのいないジェッツは去年と同じ。先週、ロジャース退場のあとでビルズに勝てたのは奇蹟だったのだ。コマンダーズがブロンコスに競り勝った。去年の控えQBハウエルが2連勝。明日まだ2試合残っているのだが、どちらも同地区対決なので、地区ごとのレベルがすでに見えている。ロジャースの移籍、ガロポロの移籍、去年もラッセル・ウィルソンの移籍と、有名QBがAカンファに移ったのだが、去年控えだった新鋭QBの活躍で、Nカンファの方が勝ち星が多い。東地区はイーグルス、カウボーイズ、コマンダーズが連勝、ジャイアンツも1勝したので、地区のチームの勝ち星が7勝1敗。ここは昨年は3位でもプレーオフに出られたのだが今年もそういうことになるだろう。コマンダーズの勢いがどこまで続くのか。北地区は全勝チームがなくなった。ここはロジャースが移籍、バイキングスも戦力ダウンで、ライオンズ独走かと思われたのだが、今日負けた。控えのラブで初戦に勝ったパッカーズも負けたので、レベルが低い地区になりそうだ。逆に負け越しでも地区優勝が慣例になっていた南地区は明日の同地区対決を遺して、バッカニアーズとファルコンズが連勝。明日セインツが勝てば3チームが全勝で並ぶことになる。西地区は例年だとレベルが高いところだが、今年はカーディナルスがQB不在、ラムズはレシーバーのクーパー・カップが不在、49ナーズが独走しそうだが、シーホークスがライオンズに勝って1勝1敗となった。ぎりぎりでプレーオフに出られるか。Aカンファは低調。東地区はロジャース負傷でドルフィンズだけが連勝。ただビルズは実力があるので盛り返すだろう。明日の同地区対決を残している北地区はレイブンズが連勝、明日勝てばブラウンズも連勝で、ベンガルズの地区優勝は早くも難しくなった。南地区は全勝チームがいなくなった。負け越しで地区優勝ということになりそうだ。西地区も4チームで2勝6敗の不振。チーフスの地区優勝は間違いないだろう。チャージャーズの2連敗は驚いた。ハーバートはどうしたのか。レイブンズのガロポロ、ブロンコスのラッセル・ウィルソンに往年のパワーが見られない。初戦につまずいてもチーフスの独走になるだろう。Aカンファはいまのところドルフィンズとレイブンスが連勝、明日ブラウンズがスティーラーズに勝てば3チームが並走することになるが、どこもQBが不安定だ。チーフスとビルズが第一シード争いをすることになるだろう。ベンガルズは今シーズンはダメみたい。昨シーズンも連敗スタートで後半に盛り返したのだが、バローの足の負傷は長びきそうだ。

09/19/火
日本は火曜日だがFootballはマンデーナイト。今シーズンから2試合やることになったのか、セインツ対パンサーズ、ブラウンズ対スティーラーズがある。後者はDOZNで中継があるので見ていたのだが、鳴り物入りでブラウンズに入ったQBワトソンはまだもたもたしている。このトレードは大失敗だった。追い出されたメイフィールドが今シーズンはバッカニアーズで2連勝しているのだから、トレードなど必要なかったと思われる。それでもブラウンズは初戦でベンガルズに勝った。相手のバローが足を傷めていたのと、ブラウンズのランニングバックのチャブが100ヤード以上走ったからだが、そのチャブが足を傷めて退場。どうやら今期は絶望のようだ。妻が深川ギャザリアへ行くというので、あとはネットで結果を確認。スティーラーズが今期初勝利。ピケットも何とか先発QBらしくなってきたが、相手がブラウンズでは勝っても喜べない。来週はガロポロのレイダーズ。接戦になるだろうが勝つチャンスはある。もう1試合はセインツの勝ち。レイダーズを追い出されたカーがセインツに招かれて開幕2連勝。ただNカンファ南地区はバッカニアーズとファルコンズも2連勝しているのでレベルの高い地区優勝争いになりそうだ。昨シーズンまでは負け越しでも地区優勝というレベルの低さだったのだが、バッカニアーズは移籍のメイフィールド、セインツも移籍のカー、ファルコンズは去年は控えだったリダーと、QBが安定するようになって実力が上がったのだろう。ところが今朝、東京駅の近くで工事中のビルから鉄材が落下して死者が出たようで、ぼくはまだ寝ていたのだが、妻が報道のヘリコプターが5機も飛んできたと話していた。東京駅の八重洲口正面の工事現場ということで、道路が混んでいるのではと思ったが、そうでもなかった。

09/20/水
SARTRASで役員会。および分配についての打ち合わせ。リアルな会議が2件あると疲れはしないが時間をとられる。夕方から豪雨という天気予報だったが、場所が千代田線沿線なので地下道に入ってしまえば傘を出さなくてすむ。シッダルタが旅立った。このあと時間を飛ばしてもいいのだが、アーナンダが出てくるしラゴラも生まれてくる。主人公の弟と甥(実は息子)なので、その姿を読者の前に出しておきたい。このあたりから主人公の内面をしっかり見ていかないといけない。内面で話をひっぱっていくことになる。大長篇なのでストーリーが元気よく流れないところも出てくるのだが、そこをいかに魅力的に書くかが作品の成否を決めることになる。

09/21/木
SARTRAS理事会。教育機関からの補償金という公金を扱う法人の理事会なので公正さと透明性を保たなければならない。さまざまな業界の代表者が集まっていて、さまざまな意見が飛び交うことになる。前日に必要なことは話したので、本日は一度も発言せず、パソコンに向かっていた。シッダルタの旅立ちのあと、何から話し始めればいいのかと少し迷ったが、まだアーナンダかなと思って書き始めている。アーナンダは釈迦の側近で漢訳ではむ阿難と表記される。いわゆる「我聞如是」という経典の常套的な語り口の「我」とは阿難のことで、側近の阿難がすべてを聞いて暗記しているという設定になっている。わりと重要な人物だ。胸の内に複雑な葛藤をかかえているデーヴァダッタに対して、アーナンダはひたすらピュアであるという設定になっている。この対照をうまく引き出したい。さて、明日はもうサースデーナイトだ。第3週。どんどん先に進んでいく。開幕2連勝がAカンファは2チーム、Nカンファは7チームと、カンファレンスの勢いに差がついているが、これはAカンファの3強が揃って初戦に負けたからだ。Aカンファの連勝チームは、ドルフィンズがブロンコス、レイブンズがコルツ。どうやら双方とも3連勝しそうだ。3強のビルズはNカンファの連勝チームの1つコマンダーズが相手だが、QBジョシュ・アレンの調子が先週は戻っていたので勝てるだろう。チーフスは2連敗のベアーズ。これは楽勝。3強のもう一つのベンガルズは2連敗したのでもはや第1シード争いから脱落。相手はレシーバーのクーパー・カップが故障のラムズで、ここに負けるようだと今シーズンはおしまいだ。バローの脹ら脛の負傷は簡単には治癒しないだろう。Nカンファの連勝チームのコマンダーズは先ほど述べたようにビルズと対戦するので負け。ファルコンズはチーフに勝ったライオンズなので負け。セインツはロジャースがいなくなったパッカーズだが控えのラブが1勝1敗なので接戦になる。これに勝てればQBカーが調子を出すだろう。カウボーイズは2連敗のカーディナルスなので楽勝。明日のサースデーナイトは2連勝の49ナーズと1勝1敗のジャィアンツだが、今シーズンのジャイアンツは昨シーズンの勢いがないのでカウボーイズの圧勝だろう。ディフェンスのマイク・パーソンズがきれまくっているので、ジャイアンツのQBダニエル・ジョーンズはサックされまくりになる。全勝対決はマンデーナイトのイーグルス対バッカニアーズ。ブレイディーの穴を埋めているメイフィールドの実力が試される。バッカニアーズを応援したいが実力はイーグルスだ。他の試合で注目されるのは新人QBの3人。ヤングとストラウドはまだ勝ち星がない。コルツのリチャードソンは試合には勝ったが脳震盪で途中退場。勝ったのはむしろあとを受けたミンシューの功績だろう。脳震盪から復帰できるかも注目だが、好調レイブンスが相手のなのでリチャードソンでもミンシューでも勝つのは難しい。ぼくが密かに応援しているスティーラーズは2年目ピケットが1勝1敗。相手はガロポロのレイダーズ。スティーラーズはディフェンスが強いので勝つチャンスはある。新人QBヤングのパンサーズはシーホークスが相手で負けそう。ストラウドのテキサンズはトレーバー・ローレンスのジャガーズでこちらも負けそうだ。明日のジャイアンツ対49ナーズはいちおうテレビをつけてはみるが、49ナーズが圧勝しそうで、点差がついたら仕事に集中しようと思っている。

09/22/金
ジャイアンツ対49ナーズ。予想どおり49ナーズ快勝。前半だけ見て点差がついたので自分の仕事に集中。夕方はペンクラブへ。かなり長い期間、言論表現委員会に所属していた。2期4年は理事もつとめて、茅場町にあるペンクラブにはよく通っていたのだが、勤めていた大学で学部長になったころに辞めていたので、しばらくぶり。言論表現委員会で読書バリアフリーについて話してくれというので、文藝家協会の対応について話す。ぼくは日本点字図書館の音訳図書のネット配信事業の最初から関わっているし、理事もつとめている。図書館や視覚障害者の集まりに参加したこともあり、内閣府が毎年主催している障害者週間のポスターと作文の選考委員長もつとめている。そうした仕事を通じて見聞したことなどを簡単にスピーチした。皆さんにこちらの思いが伝わったようで、いい時間をすごすことができた。

09/23/土
週末。北の丸公園の科学技術館の衣料品のバザーに出かけて上着を一着買う。妻が買い物をしている1時間半の間、公園を散歩。1万歩以上歩いた。ここは人が少なく歩きやすいのだが、自宅から少し距離がある。都営新宿線の九段下を起点にすればいいかもしれない。妻と合流して武道館前のカフェで食事。入った時はすいていたのだが、われわれが食べ始めるとにわかにオーダーの窓口に長蛇ができた。夕方からのコンサートの客が入ったようだ。何時間も前に来てグッズを買いあさってから休憩ということらしい。客は中年から初老のオバサンばかり。武道館前のテントがグッズ売場のようでごったがえしていた。週末はのんびりと自分の仕事に向かっている。デーヴァダッタとアーナンダが馬でカピラヴァストゥに向かうシーンは、ストーリーの流れとは関係がないのだが、いいシーンにしたい。このようなどうでもいいシーンに輝きを与えるのが長篇小説創作の奥義のようなものだ。

09/24/日
ぼくはもう40年以上、浜松に仕事場を置いている。だから静岡のローカル放送を見ることも多い。7時のニュースの前のローカルニュースの番組では、もっぱらサッカーの話題が多い。静岡は伝統的にサッカーが盛んなのだが、残念ながら磐田も清水もいまは2部リーグに落ちている。だが藤枝のチームが3部から2部に昇格したので、いまや2部リーグでは静岡の3チームが対戦することになって、ファンが盛り上がっている。浜松に滞在中に大相撲の場所が始まると、話題は翠富士と熱海富士に集中する。どちらも静岡出身の関取だ。今日が千秋楽だった秋場所の期間はずっと東京にいたのでローカル放送を見る機会はなかったが、静岡のローカル放送は盛り上がっていただろうと思う。何しろ熱海富士が優勝決定戦にまで進み、翠富士も10勝5敗の好成績だったからだ。相撲を見ていると、Footballのことを忘れそうになる。明日は第3週の大半の試合がある。Aカンファの全勝2チームの勝敗が気にかかるけれども、レイブンズは新人QBのリチャードソンが脳震盪で出場できないコルツが相手。楽勝だろう。控えQBミンシューに奇蹟を起こしてほしい。ドルフィンズはラマー・ジャクソンのブロンコスが相手。先週はラマー・ジャクソンもそこそこばんばっていた。負けたけれども延長戦にもつれこんだヘイルメアリーパスは見事だった。チーフスはベアーズが相手で楽勝だろう。依然として便りになるレシーバーがいないが、先週は何とかパスを受ける選手がいた。Nカンファはセインツ対パッカーズに注目。セインツは主力ランニングバックのカマラが3試合出場停止になっていたが、来週から出られる。そのカマラ不在の期間に初戦と先週は連勝。開幕3連勝でカマラが復帰すれば、地区優勝という希望がもてる。パッカーズはロジャースがいなくなったが控えのラブががんばって1勝1敗。接戦になるだろう。昨シーズンは控えだった2年目QBで2連勝したファルコンズとコマンダーズにも注目。この2連勝が相手が弱かっただけなのか、3戦目で判明する。ファルコンズはチーフスに勝ったライオンズ、コマンダーズはAカンファの3強の1つのビルズ。どちらも強敵だが勝つチャンスはある。

09/25/月
朝起きてすぐにネットで朝2時くらい開始の試合の結果をチェックする。事前に勝敗の予想を自分なりに立てているので意外な結果のものだけ感想を述べておく。レイブンズ対コルツ。2連勝のレイブンズに対し、先週は勝ったものの新人QBリチャードソンが脳震盪で出場できないコルツ。どう考えてもコルツが勝つ要素はなかったのだが、控えQBのミンシューががんばったのと、キッカーが53ヤードのロングキックを2本連続で決めての奇蹟の逆転勝ち。これには驚いた。テキサンズ対ジャガーズ。ドラ2新人QBのストラウドで2連敗のテキサンズと、3年前のドラ1QBローレンスが活躍して初戦勝利したジャガーズ、先週はチーフスに負けたとはいえ、楽勝だと思われたのだが、ストラウドがついに本領を発揮してジャガーズに圧勝した。これでテキサンズも勝てるということが判明した。カウボーイズ対カーディナルス。2連勝対2連敗の対戦でよもやカウボーイズが負けるとは思わなかったが、エースQBマレーの怪我からの回復が遅れて、急遽ブラウンズから移籍した控えのドブスが、ランニングバックをうまく使い、自分でも走って、カウボーイズを圧倒しての勝利。だからFootballはおもしろい。実力差があっても勝ってしまえる。タイタンズ対ブラウンズ。チャブがいなくなったブラウンズの勝つ要素はないと思ったのだが、ディフェンスが踏んばって相手にタッチダウンをとらせなかった。頼りなかったQBワトソンも、ディフェンスが完封してくれると短いパスを投げるだけでいい。圧勝という結果になった。セインツ対パッカーズはセインツ有利と思っていたのだが、移籍したQBカーが怪我で退場。控えのウィンストンになると1点も入らず逆転負け。ウィンストンも7年か8年前のドラ1なのだが、その年のドラ2のマリオタと同様、すっかりダメになってしまった。ワトソンの衰えも顕著で、バイキングスのカズンズ、ブロンコスのラッセル・ウィルソン、それにレイダーズのガロポロなど、中堅のQBが軒並みレベルダウンしている。新鋭QBが元気なので新陳代謝ということだろうが、いまや中堅になりつつあるチーフスのマホームズはがんばっている。今週の最大のサプライズはドルフィンズがブロンコスに70対20で勝ったこと。70点などいうスコアは空前絶後だろうと思ったのだが過去に72点が2度あったとのこと。終了直前にドルフィンズは47ヤードのキックのチャンスがあり、3点を追加すれば新記録だったのだが、ヘッドコーチはキックせずに時間を流した。新記録を樹立しても1勝の勝ちはかわらないということと、相手に屈辱を与えないというスポーツマンシップだろう。さて本日はネット会議でオーファン委員会。これはぼくが議長なので1時間、司会を続けた。あー、疲れたが、話の内容は充実していてよかったと思う。

09/26/火
9月もあとわずかだ。三省堂まで行って日記帳を買ってきた。もう何十年も使っていた当用日記が昨年は見つからなかった。仕方なく違うメーカーの似たようなものを買った。わずかに使い勝手が違うのだけれど、すでに半年以上使っているので慣れた。難点は正月の前のページにFootballの星取り表を設定するのだが、罫線の間隔が狭く星が小さい。対戦相手を書き込むのに苦労をした。こちらも慣れたので去年と同じものを購入した。さてあと何年、日記を書き続けることになるのか。当用日記とはべつにネットにいま書いているこのノートがあるが、予定表としてつねに目の前の楽譜立てにカレンダーを載せている。これは一太郎でプリントしたものだ。大学を退職する時に研究室のプリンターでかなり先の年までプリントした。ふだん一太郎は使っていないのでが、登録してあると新バージョンを安く買える。漢字変換だけ一太郎を使ってワープロソフトとしてはワードを使っている。カレンダーをプリントする時だけ一太郎を起動するのだが、先の方のカレンダーには限界があって、それ以上先はプリントできなかった。あとで気づいたのだが、そのプリントしたカレンダーを使い続けていると、限界が来る前にこちらは90歳を越えてしまう。もはやスケジュール表などは不要になっているだろう。

09/27/水
本日はマッサージで新宿に行っただけ。シッダルタがマガダ国に到着、という場面だが、主人公は同行していないので、伝聞だけになってイメージがうすい。ここをテンポよく一気に語りたい。デーヴァダッタを主人公にするというのは最初から決まっていたことで、するとシッダルタが単独で行動しているところは伝聞だけになるということは最初からわかっていた。主人公はまだカピラヴァストゥにいてこちらにも少年のアーナンダと赤子のラーフラがいる。後半の重要人物なので、デーヴァダッタの目でしっかりととらえておきたい。またFootballのことを書いてしまう。この時期は頭の半分がFootballで埋まっている。3週が終わってAカンファは全勝がドルフィンズだけになった。星のつぶしあいがあったなかなかに楽しい。シーズン前はジェッツにロジャースが移籍したことで、従来の3強にジェッツが加わって4強の争いになると思われていたのだが、初戦の4プレー目でロジャースが負傷。今期絶望となってジェッツがたちまち陥落した。そのロジャースの負傷をまのあたりにしていたのが対戦相手のビルズのジョシュ・アレンで、驚いたのか安心したのか調子が狂ってその試合、負けてしまった。ベンガルズはバローがシーズン前の負傷を尾をひいて2敗、チーフスもレシーバー不在で初戦に負け。3強が全勝を守れないという事態になった。で、1試合で70点とるという途方もない勝ち方をしたドルフィンズが3連勝、タイリーク・ヒルにワドルというS級レシーバー2人に、モスタート、エイチェイン(発音不明)というランニングバックがいて、遠投力のあるQBタゴヴァイロアがいる。ディフェンスは弱く、ノーガードの打ち合いになるのだが、70点とる攻撃力があれば今後も勝ち進むだろう。来週、ドルフィンズはビルズと当たる。これに勝つとトップを独走しそうだ。ジョシュ・アレンは好不調の波がある。低い方の波だとドルフィンズに呑み込まれてしまう。Nカンファも全勝はイーグルスと49ナーズだけになった。直接対決は後半戦に組まれているが、そこまで全勝を続けるのではないか。ただイーグルスは中ほどにチーフス戦がある。両チームともまだ本調子ではないが、中ほどだと調子が出たころなので激戦になりそうだ。カウボーイズはどうしたことがQBのいないカーディナルスに負けた。ディフェンスに負傷者が出て調子が狂ったようだ。チーフスに勝ったライオンズもシーホークスに負けるなど調子が安定しない。49ナーズは万全だ。ディフェンスが強く、レシーバーにもランニングバックにも逸材がいて、陣容がパーフェクトだ。怪我さえなければこのまま全勝を続けそうだ。本日は将棋の王座戦。1勝1敗のあとの天王山。王座戦は一日で勝敗が決まるので目が離せない。マッサージから帰ってきたのが4時半で、今日はスカパーでも中継があるのでテレビをつけるとまだ序盤だがやや劣勢。パソコンの前に座って仕事をしながらiPadでアベマの中継を見たのだがどんどん劣勢になっていく。食事のあともスカパーで確認するともう80%対20%になっている。これは負けだと思って風呂に入る。上がって出てくるとテレビはNHKのドキュメント番組になっている。妻が風呂場に行ったのでもう終わったからとスカパーに切り替えると、もはや5%の投了寸前。終わるところまで見ていようと思ったが、永瀬さんは1分将棋に突入。藤井クンが最上段に飛車を打って大手。コンピュータは斜めの位置の金のおしりに歩を打つ手で95%を示しているのだが、2番手の手だと40%ほど確立が下がると表示している。これは歩を打つしかないと見ていたら残り5秒くらいで永瀬さんの手が駒台に。何と飛車をつまんだ。王の側面に合駒で飛車を置いた。途端に表示が50%対50%とまったくの五分に。藤井クンは5分くらい時間を残しているのだがほぼノータイムで角を打った。これはコンピュータが示した最善手。永瀬さんは歩を前に進めて角の進路を塞いだのだが、途端に表示が藤井クンの80%になった。藤井クンは途端に頭を膝の上に伏せてしまった。勝ち筋を読み切って途端に疲れが出たのか、永瀬さんの失着を気遣ったのか。気がつくと藤井クンの玉はまったく安全で、永瀬さんは持ち駒もわずか。挽回不可能の状態で、全回は夜の10時すぎまでねばりにねばった永瀬さんが、あっさり投了した。藤井クンの逆転劇はいままでに何度も見ているけれど、こんなにあっさり逆転したのは初めて見た。たぶんその局面に行くまでの過程で永瀬さんに無理があったのだろう。少し前の局面では永瀬さんの圧勝という感じだったが、必勝を期して時間を消費した結果、1分将棋で綱渡りの展開となり、安全策と思って打った合駒の飛車が敗着となった。将棋って恐ろしくて楽しいものだと感じさせる対局だった。

09/28/木
『星の王子さま』41刷が届く。毎年増刷してくれるのでありがたい。『いちご同盟』も集英社文庫の「なついち」に選ばれて増刷となった。本屋さんに行ってもこの2刷は必ずあるので、自分が作家だと認識することができる。いま書いている『デーヴァダッタ』はよほど大きな本屋に1刷だけ置かれる程度で、すぐに店頭から消えてしまうだろう。明日はライオンズ対パッカーズの試合が中継される。開幕戦でチーフスに勝ったライオンズと、ロジャースが出ていっても控えのラブががんばっているパッカーズ。2勝1敗同士のNカンファの首位争いだ。他の2チームは3連敗なので、この試合に勝てば早くも地区優勝が見えてくる。ライオンズが少し有利か。日曜日(日本時間の月曜未明)にはドルフィンズ対ビルズという、Aカンファ東地区の地区優勝を占う対決がある。3連勝のドルフィンズの勢いをビルズが止めることができるか、注目の一戦だ。ドルフィンズを応援したい。レイブンズ対ブラウンズも2勝1敗同士で、ブラウンズは守備がいいので好試合になりそうだ。この地区はスティーラーズも2勝1敗で、負け越しはベンガルズだけだが、地区優勝争いは激戦になる。そのスティーラーズはテキサンズと当たる。ドラ2ルーキーQBのストラウドはようやく1勝を挙げた。去年のドラフト1巡15番目ながらQBの中ではドラ1のピケットとの対決。調子を落としているカウボーイズとようやく1勝を挙げたペイトリオッツも接戦になりそうだ。チーフスはジェッツが相手。ロジャース健在ならビッグゲームとなるところだった。ロジャースの負傷は多くのFootballファンを落胆させることになった。ロジャースがいなければチーフスが圧勝するだろう。この試合はサンデーナイトなので月曜の朝に中継がある。まあ、楽しみにしている。

09/29/金
ライオンズ対パッカーズ。Nカンファ北地区の地区優勝争いに関わる熱戦を期待したのだが、ライオンズの圧勝。ラブはやっぱりロジャースの控えにすぎなかったということか。地区優勝はライオンズでほぼ決定だろう。ただパッカーズも対戦相手が弱いところばかりなのでワイルドカードでプレーオフを狙えるのではないか。SARTRASの理事長と副理事長の打ち合わせ。理事長が福岡在住なので月末近くの金曜日にオンラインで打ち合わせをすることになっている。理事会の前日にリアルで会うのと、月に2回の幹部会議で懸案について共通の理解を構築することになる。あとは自分の仕事。ベナレス(ヴァーナラシー)は古代ギリシャに似た思想家の整地で、六師外道と呼ばれる思想家が弟子を率いて論争を続けていた。釈迦はそこを通過して自分の思想を確立するのだが、ぼくの作品はデーヴァダッタが主人公なので、釈迦の修行時代を直接に目撃するわけではない。そこで釈迦に同行したアッサジという修行者が、後に主人公を案内してヴァーナラシーに赴くという設定にしてある。その前にヴァーナラシーとはどのようなところか、伏線としてコーサラ王プラセーナジッドが語る場面。ここは事前の説明というプロットなのでテンポよく先に進みたい。いよいよこの作品における最大の山場、マハーヴィーラーとの論争の場面になる。来月発売の『善鸞』でも、善鸞と日蓮の対決が作品の山場になっているが、ドストエフスキーはラスコーリニコフとスヴィドリガイロフの対決とか、アリョーシャとイワンの論争など、小説の醍醐味は思想をもった登場人物のサシの対決にある。いよいよその場面が近づいてきた。

09/30/土
湯島天神まで散歩。妻が指を怪我したというのでマツサカヤで弁当を買って帰る。9月も終わりだ。この『デーヴァダッタ』という作品は当初の構想よりも大きな作品になる。執筆期間は2年ほどかかりそうだ。それでも本1冊に収めたいので、800枚くらいが限度だと考えている。いまようやく導入分が終わり、シッダルタが修行の旅に出た。舞台はベナレス。行ったことがないから土地勘はない。暑そうだ。このあたりにはカーシー国という国があったがコーサラ国に滅ぼされた。それで支配者階級のバラモンとクシャトリヤがいなくなって、商人階級が勃興し、バラモン教に代わる新たな世界観を求めて、思想家が集まり議論を交わすことになる。その中でも有力なのが六師外道と呼ばれる6人の導師で、その論争がこれからの山場になる。ようやくここまで来たかという気がするのだが、主人公のデーヴァが旅に出る前に、コーサラ国の首都シュラヴァースティのキャバレーみたいなところに行く。2500年前のインドにキャバレーがあったかどうか知らない。昔のことはわからないが、ベナレスの近くのヴァイシャーリーという都市には、アームラパーリーという娼婦の長者がいたことは経典にも出てくる。娼婦が長者になるというのは、豪商たちに愛されて富を蓄え、遊郭のようなものを経営するようになったのだと思われる。仏教教団の竹林精舎、祇園精舎につぐ第三の拠点がアームラパーリーのマンゴー園で、「維摩経」の舞台になっている。だからまあキャバレーくらいあるだろうということで話を進める。今月のノートもここで終わる。Footballが始まって喜ばしい。これから4ヵ月ほどは頭の中の半分はFootballで占められる。いまはラグビーのWカップもやっていて、次のアルゼンチン戦でトーナメント進出の当落が決定する。ベースボールとFootballはテレビのCMを入れやすい。ラグビーはNHK向きだ。さて、10月はいろいろと行事があって忙しい。作品の完成は来年の後半になりそうなので、のんびりと仕事を進めていきたい。


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