仏教を深める創作ノート15

2015年12月

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12/01/火
今年も12月になった。今年の始めは『聖徳太子』を書いていた。無事に完成し、『日本仏教は謎だらけ』をほぼ一ヵ月で書き、7月から本格的に『親鸞』を書き始めた。いま7章を終わったところですなわち全体の7割というところ。年内草稿完成を目指していたのだが、これは難しいか。1月末草稿完了くらいに目標を修正したい。1月は大学の仕事がけっこう忙しい。とにかくやるしかない。本日は休み。が、姉の三田和代さんの叙勲を祝って代官山で食事。勲章を見せてもらった。こういうものにはまったく興味がないのだが、なかなかきれいなものだった。さて、今週は明日の授業と学部長会議の他に会議が2つ。木曜は内閣府、金曜は旺文社のコンクール、土曜は休みだが、日曜日は入試と、スケジュールがぎっしり入っている。12月はまさに師走だ。Footballも残すは5試合となった。ブロンコスがペイトリオッツに勝ったのには驚いた。絶不調のマニングがついに交代して控えQBが出てきたのだが、これがブレイディーと互角の勝負をした。ランニングバックが攻撃ライン、それにディフェンス陣と、すべてのレベルが高いチームなので、控えQBでも闘えたのだろうが、それでもすごいことだと思う。このAカンファは3チームの地区優勝は間違いない。残った南地区はコルツとテキサンズが6勝で並んでいる。コルツも控えQBががんばっているのでここを応援したい気がしてきた。2位で6勝のチームが他にもジェッツ、チーフス、スティーラーズと4チームが並んでいる。ここからワイルドカードに2チームが残ることになる。厳しい争いが続く。Nカンファの方は、ジャイアンツが同地区のレッドスキンズに向けてしまった。これで5勝6敗で勝ち星は並んだのだが、直接対決で負けてしまったので2位に陥落。負け越しの状態ではワイルドカードではプレーオフに参加できないので、ここは地区優勝するしかない。まだチャンスはある。残りの5試合を4勝1敗で行けば何とかなるだろう。3勝2敗では苦しい。他地区は全勝のパンサーズ、9勝のカージナルズ、8勝のバイキングズは優勢だが、プレーオフ争いでは、7勝のパッカーズの優位は揺るがない。あと1つの枠をめぐって、6勝のファルコンズとシーホークスが並んでいる。5勝のジャイアンツにもまだ可能性があるかもしれない。7勝のパッカーズもどうも調子が落ちてきているので、5勝のチームにも目が出てきた。ここへ来てシーホークスが盛り返してきた。同地区のカージナルスとプレーオフで当たればいい勝負になるだろう。全勝のパンサーズと、若手QBのブリッジウォーターが調子に乗っているバイキングズがスーパーボウル進出の最前線にいることは確かだが、もしかしたら前年と同様、シーホークス対ペイトリオッツのスーパーボウルが再現されるかもしれない。しかしブロンコスの勢いが本物なら、ペイトリオッツは危ない。タイトエンドのグロコウスキーが負傷したようだし混戦になるだろう。

12/02/水
2限の2年ゼミのあと、学生のレポートを見たり、雑用をこないている間に、4限の学部長会議。これは短く終わったのだが、その後の企画部との話し合いが長引いて、午後6時まで研究室にいた。夜中の作業がきつい。明日は内閣府で表彰式があるので体調を調えないといけない。

12/03/木
内閣府の障害者フォーラムでポスターと作文の表彰式。昨年から審査委員長を務めている。二回目なので手順がわかっている。講評を3分。それだけの仕事。自宅に帰って打ち込みをやりたかったが、大学の仕事でひたすらメールを打つ。まあ、本日は勤務の日だから仕方がない。

12/04/金
旺文社主催の作文等のコンクール。文芸部門だけでなく、絵画、書道、デザイン、写真、作文、読書感想文など、多彩なジャンルがあり、こちらは詩、隣の席の阿刀田高さんが小説の担当。その隣には委員長の黒井千次さんがいて、武蔵野大学の先生のOBが並ぶことになった。今年は文芸部門が好調で、大きな賞を二つずつゲットした。とくにがんばったわけではないのだが、気がついたらそういうことになっていた。親鸞の越後が終わった。通説ではそこから東国に行くのだが、わたしの親鸞はいったん京に帰って法然の墓参りに行くことになる。が、宇都宮頼綱との話し合いはできていて、生まれたばかりの男児の成長を待って、下妻に行くことになる。下妻には図書館の読書会みたいなもので一度行ったことがある。まだ三宿に住んでいた頃で、妻の車で秋葉原まで送ってもらった記憶がある。つくば新線で守山とかいうところで常総線に乗り換える。下妻は遠かった。次男が土浦の独身寮にいたころに、筑波山に昇ったことがあるのだが、下妻から見ると筑波山の裏側が見えるのが面白かった。いまは高層住宅に住んでいるので、エレベーターホールから筑波山を見ることができる。東京から見ると横側が見えていることになる。その頃は親鸞が下妻にいたということをまったく知らなかった。稲田というところにも行ってみたいが、車でないと行けないので、妻に頼まないといけない。

12/05/土
本日は休み。明日は入試があるので休めない。とにかくひたすら入力する。夕方、レーブンズ対ブラウンズ戦をやっていた。同点で試合終了3分前にブラウンズがフィールドゴールを狙う。51ヤード。かなり長いが入らない距離ではない。70%くらいは入るだろうと思われる。入ったらサヨナラ勝ち、入らなかったら延長戦、それ以外の可能性はないと思われる状況だったが、キックがブロックされて、それを拾ったディフェンス側はそのままタッチダウンという、想定外の結果になった。昨日の午前中、途中まで見ていてライオンズが圧勝していた試合も、ネットで確認すると試合終了直前、最後のヘイルメリーパスでパッカーズが逆転勝ち。Footballは何が起こるかわからない。さて、明日の入試は待機するだけなので仕事をもっていく。プリントして赤字を入れただけのものがある。まだ入力していないのだが、赤字が入ったものをもう一度読み返して、ここまでの展開を頭の中に入れたい。親鸞が前半でどんな人物だったのか、もう忘れてしまった。結局、自分自身を書いているような気がする。だが、空海も日蓮も自分だと思って書いていた。自分の中のある部分を書くということだろう。

12/06/日
日曜だが大学。Mスカラ入試というもの。いよいよ入試シーズンが始まった。中堅大学ではさまざまな入試を用意して入学者を確保する。この入試は上位何人かには奨学金が出る。その他の成績優秀者も面接した上で合格を出す。とにかくいろいろある入試のうち、AOのようなものは別として、ペーパーテストのある入試の第一陣だ。8時半集合というのはかなりつらい。ただ学部長は待機しているだけなので、待っている間に自分の仕事はできる。赤字の入ったプリントを読み返す。一度、チェックしたプリントなのだが、読み返すとまだ修正箇所がある。もう初めの方は何を書いたか忘れてしまっているので、次に進むためにもここで最初から読んでおく必要がある。

12/07/月
2限と4限の間のふだんは休みの3限に、武蔵野文学賞の表彰式。小説2点が受賞した。2人ともわが教え子。よかった。

12/08/火
大学は休み。近くの医者に行って薬をもらう。それから文藝家協会の常務理事会。明日は午前中の授業のあと、午後はシンポジウムがある。長い1日になる。

12/09/水
大学2限の授業のあと、有楽町のマリオンにある朝日ホールでJASRAC主催のシンポジウム。ネット中継で2万人が見たそうだ。ネット中継されると聞いていたので、やや過激なことを言った。終わって関係者と軽く懇親会。長い一日が終わった。

12/10/木
3限の4年ゼミは卒論提出前の最後の授業。質問のある人だけ研究室に来るようにと言ったあったら、4人来た。次の修士の学生と打ち合わせ。5限の3年ゼミは今年最後の授業だがアンケート調査で半分つぶれた。その間、自分のメモを書けた。6限の大学院は忘年会ということで、近くのレストランに移動。卒業生2人も加わって、宴会。留学生2人がいて、いろいろな話が聞けて楽しかった。

12/11/金
金曜は大学は休み。ただ夕方、文藝家協会でオーファン勉強会がある。一昨日のシンポジウムが盛況だったので、一歩前進した感じだが、まだまだ具体的な道筋が見えてこない。充実した議論が交わされた。夜中はプリントに赤字を入れる作業。録画したFootballを見ながらの作業。Footballも年末に向けて、地区優勝のチームが見えてきた。ニューヨークジャインアンツは今期は絶望。出だしでつまずいたシーホークスとスティーラーズも盛り返して、ワイルドカード争いにまだ残っている。盤石に見えたペイトリオッツが2連敗しているし、ベンガルズももろさを感じさせる。全勝のパンサーズも、トーナメントを勝ち抜いた経験がない。スーパーボウルに勝った経験のあるQBのいるチームがやはり優勝候補だろう。そうなると本命はペイトリオッツとパッカーズ、ダークホースでシーホークスとステラーズか。ベンガルズにもがんばってほしいが、QBのダルトンはトーナメントで勝った経験がない。ベンガルズとスティーラーズは同地区なので、直接対決がある。そこが今年の山場だろう。ブロンコスはマニングが絶不調だったが守備ががんばって勝ち星を重ねてきた。ここへ来て控えQBを先発させるようになると、意外に安定している。ただ経験のない新人だけにトーナメントになるともろさが出るような気がする。とりあえず現時点での自分の応援チームを挙げておく。1,シーホークス、2,スティーラーズ、3,ブロンコス、4,ベンガルズ、それに奇蹟の逆転を信じてジャイアンツか。 12/12/土
明日はシンポジウムで一日つぶれるので休みは今日だけ。妻と恵比寿の山種美術館へ行く。お茶を飲んで帰ってくる。のんびりした休日だ。

12/13/日
日曜日だがシンポジウムに参加しなければならない。幸い会場が徒歩5分の明治大学。自分の出番の直前に会場に入り、40分の講演。午後からは、ずらっと並んでパネルディスカッションだが、人数が多いので一回話しただけ。それでも有意義な話が聞けた。ユニバーサル・デザインというのがテーマだが、今回は視覚障害や識字障害の人の情報へのアクセスビリティーに焦点が絞られていたので、話すことがたくさんあった。必要なことをすべて話せた。この会の主要なメンバーとは、10年前の会の旗揚げの時に、打ち上げていっしょに飲んだことがある。講師紹介の時に司会の方がその時のことを話してくれたのでとても懐かしかった。飲み屋で宴会になったのが、わたしの着いたテーブルはわたし以外が全員視覚障害者だったので、鍋料理を一人で仕分けしなければならなかった。あれは貴重な体験だった。本日の飲み会は自宅の隣のビルの地下広場にある店。飲んで帰るのに1分しかかからない。楽しい一日であった。

12/14/月
年末に向けて多忙な日々が続く。本日は2限と4限という自分の担当の授業の他に、3限にゼミの説明会があった。いつもこの時間にはネットでFootballの結果を見るのだが、ゆっくり見ているひまがなかった。とにかくスティーラーズとシーホークスは勝っていた。地区優勝はほぼ決まっているので、ワイルドカードでこの2チームがトーナメントに参加できるかどうかが、当面のテーマになっている。スティーラーズが勝ったのはいいが、相手のベンガルズのQBドルトンが負傷したようだ。ベンガルズも応援しているので心配だ。好調だったブロンコスも負けた。やはり控えQBでも難しいのか。ジャイアンツの試合は明日だが、地区優勝争いの相手チームが勝ったので、明日の試合に勝っても首位にはなれない。

12/15/火
ペンクラブ理事会。行って帰ってくるだけ。とくに発言することもない。下重副会長に羽田プロジェクトの講演のお礼を言い、大阪の会も盛況だったことをお伝えした。プリントのチェックを続けている。最初から読み返すのは2回目のチェックなのだが、それでも直すところはかなりある。一回目のチェックが甘かったわけではない。全体の構想が未完のままのチェックなので、あとから見ると不具合がある。こういうことは完成してしまうまで繰り返すことになる。8章が終わって約600枚だということがわかった。ということは全体10章では750枚ということだ。ただ今後の展開によっては10章プラス短い終章ということもありうる。いつも最終章に突入する時に、短いか長いか、増減があるだろうと思いながら書くのだが、いつもほぼぴたりと他の章と同じ長さで最終章が終わる。今回は東国に行ってからの展開が見えていないので、まだ不確定の要素があるが、ゴールが見えてくると、着地の調節をしながら態勢を調えるということをやる。スキーのジャンプにちょっと似ている。さて、本日はFootballは1試合。ジャイアンツが勝った。勝っても6勝7敗で3チームが並んでいる状態。しかも直接対決で不利な状態だが、残り3試合を全勝すればプレーオフに残る可能性はある。奇蹟に近いが祈るしかない。

12/16/水
2限の2年ゼミは今年の最終回。いい感じで終われた。昼休みから3限にかけて、卒論の受け取りの日の割り当てでカウンターで待機する。12時からの開始直後と、3時の終了直前が混むのだが、こちらの担当は1時〜2時で、比較的楽な時間帯。それから学部長会議。議題がやたらと多かった。これを学部の教授会で伝達しなければならない。終わって研究室に戻ると、卒論の入った箱が届いていた。数を数えると一人足りない。留年の決まっている学生が一人いてモチベーションが下がったのだろう。とにかく卒業できる学生は全員が提出できたので、とりあえず安心する。自宅に帰ると『星の王子さま』が届いていた。24刷が出た。このところ出す本が増刷されることはまれなので、毎年増刷する『いちご同盟』と『星の王子さま』は本が届く度に励みになる。

12/17/木
大学院は先週忘年会をした。4年生は昨日の卒論提出でおしまい。大学院2年の修士論文指導は論文が完成している。本日は提出書類にハンコを押しただけ。本日の3年ゼミは就職相談会という催しに振り替え。4年ゼミのゼミ長2人を招いて3年生たちに就活の体験談をする。すべてのゼミがそういうカウンターを並べていて、在校生はぐるっと回って体験を聞くことになる。多くの学生が参加して賑やかな会になった。終わって、ゼミ長2人と、その友だち1人を連れて近くのレストランへ。慰労会。内定が決まり、卒論も提出したので学生たちもほっとしているが、こちらもほっとしている。

12/18/金
昼はマッサージ。夜は羽田プロジェクト。いつものメンバーと飲む。

12/19/土
本日は休み。明日出勤なので今週も土曜日しか休めない。朝から年賀状作り。去年の画像をコピーしてから、ヒツジの絵をサルに替え、文章を書き換えるだけの作業だが、名簿の整理に手間取る。結局、夜までかかった。1日仕事になった。

12/20/日
日曜日だが、Mスカラー入試の面接。MスカラーのMは何だかよくわからない。武蔵野大学の頭文字か。上位何人かに奨学金が出るのだが、2週間前に試験があり、筆記試験に合格した受験者だけを面接する。いちおうペーパーテストをクリアした優秀な生徒なので受け答えもしっかりしている。ペーパーテストと面接の両方があるのはこの試験だけで、ここで入った学生は就職活動も強い。もちろんこの時期に一つ合格を出して、よりレベルの高い大学に挑戦しようという意欲的な生徒もいるはずだが、合格をもらうと安心して、次の試験へのモチベーションが下がるということもある。いい子が多かったので、ぜひM大学に入っていただきたい。もう12月の20日になってしまったのだなと思う。『親鸞』の草稿完成という目標は実現できない。しかし作品は8割方は完成しているので、時間をかければゴールインできる。大学の仕事、文藝家協会の仕事など、大過なくここまで来れた。明日はまだ2限と4限の授業に、教授会、その後の飲み会が残っていて、長い1日になるのだが、それで今年の大学の仕事は終わる。それでも事務所は年末まで開いているので、メールで何か指示を伝える仕事は残るはずだが、とにかく出講は終わる。あと1日だ。『親鸞』のプリントチェックも、いま打ち込んでいるところの直前に迫ってきた。あと、9章と10章が残っている。まったく新たに書く領域で、東国の旅は資料がないし情報もない。親鸞になりきって、旅をしたい。ここまでの展開で伏線として、長男の範意をしっかりと描いてきた。のちに父と子は再会し、やがて悲しい不和が起こることになるのだが、そのあたりが最終章の山になるだろう。そこから一気にエンディングに入ることになる。もうゴール地点は見えているが、親鸞の旅の足どりはしっかりと描きたい。それぞれの地元の人が読むだろうから、善光寺に参るところから始めて、下妻、稲田はしっかりと描いていきたい。また足跡を残して弟子たちとの交流もちゃんと描かないといけない。そういうことで、かなりの枚数が必要だろうと思うのだが、並行して、親鸞が著作を書いているところも、一種のメタフィクションとして展開できないかなと思っている。ここまで親鸞が経典を読むところをしっかりと書いてきたので、自分の著作を書くところもしっかりと追っていきたい。親鸞はファンが多い。宗門の信徒も多い。きっちりとした仕事をしないといけない。とにかく8章まではすべてうまくいっている。東国、そして京に帰ってからの親鸞をしっかりと描ききって、詰めを怠らぬようにしたい。

12/21/月
月曜日。今年最後ののM大学。2コマの授業、教授会、大学院文学研究科委員会、学科会のあと、忘年会。疲れた。後半は記憶がない。今年も大学はハードだったが、無事に年が越せそうだ。

12/22/火
W大学の同窓会。9人集まった。こちらはまだ宿酔気味。控えめに飲んだ。まあ、楽しい会だった。

12/23/水
郵便局に局留めの申請。年賀状を投函。スーパーでウイスキーなどを買う。明日から仕事場にこもる予定。『親鸞』が動き始めた。いよいよ東国への旅だ。善光寺から佐貫へ。さらに下妻。下妻は数年前に講演に行った。まだ三宿に住んでいた頃。妻に秋葉原まで送ってもらってつくばエクスプレスに乗った。いまなら秋葉原まで歩いていける。次男が土浦にいたころ、妻と筑波山に行ったことがある。下妻は土浦とは反対側から筑波山を見上げることになる。小島草庵という名所があるとはその時は知らなかった。とくに大きなドラマは起こらない。ただ著書を書き始めるので思考のドラマを展開したい。

12/24/木
仕事場に移動。この仕事場は自分の33歳の時に建てた。30年以上もここにある。息子たちがまだ幼かった頃だ。途中から犬が参加し、犬だけになり、犬がいなくなった。それから寂しい晩年が続いている。この時期に移動できてよかった。大学が早く終わったせいだ。パソコンも無事にネットにつながったし、タブレットとスマホのための電波もちゃんと飛んでいる。あとはひたすら仕事をするばかりだ。

12/25/金
仕事場で目覚める。ここは築30年以上の木造家屋なので、とても寒い。今年は暖冬だというが、それでも寒い。エアコンだけでは対応できないので、石油ストーブを入れている。で、灯油を買いにいく。タンク2つぶん。これが重い。仕事場は丘の上にあり、駐車場は丘の下。3階建てくらいの高さを、石油タンクをもって上がっていく。年とともにこの作業がきつくなってきた。本日は赤字を入れたプリントを入力する作業に集中する。これをやってしまわないと落ち着かない。孫が来るまでに何とか終えたい。が、1章ぶんやると疲れ果てた。集中力を要する作業だ。1日1章だと8章まで8日かかる。それでは孫が来てしまう。Footballはどうでもいい1試合だけ。今週末は最終週の1つ前の週。ワイルドカード争いのシーホークスはプレーオフ出場が決定したようだ。スティーラーズは勝ち続けるしかない。ジャイアンツはあと2つ勝っても、レッドスキンズが2連敗しないとダメ。しかし奇蹟を期待しよう。スーパーボウル出場チームを予測すると、アメリカンはベテランQBブレイディーのいるペイトリオッツがトーナメントに慣れている。対抗馬はワイルドカードから進出するスティーラーズということになるが、全体1位のペイトリオッツと、ぎりぎりで出場するスティーラーズは、カンファレンスの準決勝で当たってしまいそうだ。ナショナルの方は圧倒的に強いパンサーズがそのままの勢いで行くかとも思われるけれども、もはやベテランの域に達したニュートンもトーナメントを勝ち上がった経験がないので、後半に調子を上げてきたシーホークスが有力。だとすると去年と同じ顔合わせのスーパーボウルになる可能性も大いにある。今年はシーホークスの雪辱に期待したい。ところでマニングのブロンコスは控えQBのオスワイラーがこのところ動きを読まれて成績が上がらなくなった。マニングがトーナメントに出場できるかがカギになるが、今シーズンのマニングは絶不調だったので、再出場しても調子は戻らないかもしれない。ペイトリオッツが嫌いなので、ロスリスバーガーのスティーラーズとシーホークスの対戦が実現しないかと思っている。

12/26/土
世の中も週末になったようで、大学からのメールも来なくなった。こちらは早々と仕事場に退避しているのだが、容赦なくメールが届く。学部長だからやたらと書類が来る。昔なら大学にいて書類にハンコを押さなければならないところだが、いまはメールだけですむ。とはいえ、メールにつなぐ度にドキドキする。それも終わった。ようやく今年も暮れた感じだ。あとは孫が来るまでに入力作業をやりたいが、本日は最低ノルマの2章の終わりまで。庭のキイウイを採取するなど農作業をやってしまった。

12/27/日
本日はかなり集中できたので、3章と、4章の後半くらいまでを入力できた。赤字を入力する作業に少し慣れてきた。大学も休みに入ったようでメールは来なくなった。学部長なので仕事場にこもっていても次々にメールが入って落ち着かなかったのだが、やっと年末年始モードになった。

12/28/月
月曜日はアメリカの日曜日。Footballの日だ。シーホークスはすでにプレーオフ進出を決めている。ジャイアンツは絶望。あとはスティーラーズが当落線上だったが、対抗馬のジェッツが最強のペイトリオッツ、スティーラーズの相手はすでに進出が絶望のレーベンズなので、楽勝、と思っていたら、負けてしまった。こういうのを死に馬に蹴られるという。しかもペイトリオッツが手を抜いたみたいでジェッツが勝ってしまった。これでスティーラーズはほぼ絶望という状態になった。さて、出場チームもほぼ決まった。応援したいチームはシーホークス、カージナルズ、ベンガルズ、ブロンコス、それにおまけでチーフスとパンサーズも入れておこう。Footballもあと一週。トーナメント表はぎりぎりまで確定しないだろうが、ホームページに予想表が出るだろう。残念ながらこの仕事場にはアンテナがないのでスカパーが入らない。御茶ノ水に早く帰りたい。本日は志戸呂イオンで買い物。靴を買った。さて、夜中になって改めてFootballのことを考えた。ナショナル・カンファレンスはすでにプレーオフ進出の6チームが決まってしまった。これでは最終戦が盛り上がらない。問題はアメリカンの方だ。これまで、ジェッツ、スティーラーズ、チーフスが地区2位でのワイルドカード争いをしていたのだが、スティーラーズだけ負けてしまったので、ほぼ絶望と思っていたのだが、チーフスはどうやら2位でも進出が決まったようだ。だがジェッツはまだ決まっていない。明日の試合でもしブロンコスが負ければ、チーフスが首位になるので、ワイルドカードの対象チームがプロンコスになる。するとジェッツの方が上位になるということか。するとブロンコスが最終戦に負け、スティーラーズが勝つと、まだスティーラーズにチャンスがあるということかな。ワイルドカードの同率チームの優劣は、当該チームの対戦成績から始まって、きわめて複雑なルールが定められているので、星取り表を熟知していないと即断できない。とにかくブロンコスが10勝しながらまだプレーオフ進出の当確が出ていないのは、2連敗すると危ないからで、だとするとスティーラーズにもチャンスがあるということだろう。で、明日の試合が気になるところだが、マニングの代わりに出場している控えQBのオスワイラーにも頑張ってほしいので負けることを期待するわけにもいかない。とにかく明日のゲームが終われば、プレーオフ進出の最終的な条件がわかるだろう。

12/29/火
マンデーナイトFootballで、ブロンコスがベンガルズに逆転勝ちした。不調のマニングに替えて控えQBのオスワイラーが活躍するブロンコスがトーナメント出場を決めた。ここでブロンコスが負け、最終戦にも負けると、スティーラーズにもチャンスがあったのだが、これでスティーラーズの敗退が決まった。仕方がない。ブロンコスを応援しよう。これでプレーオフ出場チームはほとんど決まったようだが、トーナメント表はまだ決まらない。最終戦の勝敗で出場チームの順位が決まり、それでトーナメントのどの位置に配属されるかが決まる。自分が支援するチームが限られてきたので、トーナメントはどうでもいい。シーホークスとブロンコスという、一昨年の対決も面白いかなと思う。シーホークスは頑張っていた新人ランニングバックが負傷したので心配だが、本来のランニングバックが戻ってきて活躍することを期待したい。さて、自分の仕事は赤字入力がほぼ終わった。1日1章では年内に終わらないと思っていたのだが、孫が来る恐怖でピッチが上がった。プリントの赤字を見ながらパソコンに入力するという作業はテーブルの上に資料を店開きすることになるので、孫が走り回っている環境では作業ができない。これでもうプリントは見ずに、いきなりパソコンに入力していく状態になるだろうと思う。いよいよ今年もあと2日になった。作業はやや遅れ気味だが、大幅な遅れではない。

12/30/水
Footballのホームページに最終戦の結果で何が決まるかのリストが出ていたが、それによるとまだスティーラーズにはプレーオフ出場の可能性があるらしい。ただしそのためにはジェッツが負けないといけないのだが、対戦相手がプレーオフ進出の望みのないビルズなので、奇蹟は起こらないだろう。いま自分はカージナルスを応援したくなっている。昔、スティーラーズとスーパーボールで闘った時、フィッツジェラルドというレシーバーに感動した覚えがある。ぼくはスティーラーズのファンだったのだが、カージナルスが第4クォーターで逆転した時には瞬間的にカージナルスのファンになっていた。結局、もう1度、スティーラーズが逆転して優勝したのだったが。とにかくペイトリオッツの勝てそうなチームというと、シーホークスについで、カージナルスではないかと思う。奇蹟が起こってスティーラーズがトーナメントに出れば、準決勝でペイトリオッツと当たり、番狂わせを起こしそうな気配があるのだが、その前に最終戦での奇蹟は起こらないだろう。カウボーイズに頑張ってもらいたい。いよいよ大晦日の前日になった。赤字入力は終わり、ここから先はパソコンにいきなり入力していく作業になる。教行信証の書き出しの部分のイメージができた。あとは歎異抄についてだが、河和田の唯円についてまだイメージがわかない。資料で調べてもどんな人なのか、まったく見えてこない。年齢もわからない。死んだ年はほぼわかっているのだが、90で死んだのか80で死んだのかがわからない。それによって親鸞と出会った時の年齢が特定できない。「若者」と書くしかないか。宇都宮蓮生についても年齢に2説あって、「親鸞とほぼ同世代」と書くしかない。学者によっては断定的に書いている人もいるのだが、その根拠がわからない。本日来るはずだった孫たちは明日になった。これで1日ぶん、朱注力が持続する。

12/31/木
大晦日。昨日来るはずだった孫たちがまだ来ていないので静かな朝。この1年を振り返る時が来た。昨年、『続カラマーゾフの兄弟』を完成させて、人生に一つの区切りがついたと感じていたのだが、仏教についてまだし残したことがあった。『聖徳太子』と『親鸞』だ。この2つはライフワークなので集中して作業をした。今年の前半は『聖徳太子』にあてた。ほぼパーフェクトな作品が出来たと思う。後半は『親鸞』。まだ完成してはいないが、全体10章のうち8章までは文字の修正もできていて、充実した内容になっている。9章はエピローグ的な展開で、大きな事件は起こらないのだが、教行信証の出だしを書くところが山場になるか。この作品はドラマであると同時に、親鸞という知性が、法華経および浄土三部経を読む、メタフィクションにもなっている。これが前半で、エンディングの直前には、親鸞が教行信証、歎異抄、和讃などを創作する場面が描かれる。ここでもメタフィクション的な展開になる。ここはドラマよりも難しいところなのでさらに時間はかかるのだが、テキストを読み込んで対応すればいいので時間をかければ問題はない。最後の最後に、長男との義絶がある。ここが最後の山場になる。ここは少しセンチメンタルに展開したい。というようなところで、この創作ノートも終わりにする。ライフワークを書き終えると、その先に展開がない。しばらくはのんびりしたいという思いがあるが、義務を果たすような思いで書いてきた仕事を終えて、あとは余生ということだから、のんびりしながら、何か壮大な夢を育てて、死ぬまでに実現したいという思いがある。そこでこの創作ノートのタイトルも変える。次のページは「新しい年」ということにする。それは2016年ということではない。この先ずっと続く余生の最初の年だというくらいの意味だ。
今年も年末年始を仕事場で迎えることができた。この仕事場を開設したのは1981年のことで新年になると36年目を迎えることになる。自分は30歳を過ぎたばかりで、子どもは小学2年と幼稚園だった。その当時の自分にいまの自分が予想できたかというと、もちろんいかなるイメージもビジョンもなかった。子どもが独立して夫婦二人の生活になっているということも想定外だった。その間に、15年間、犬が一緒にいた時期がある。犬と二人(?)で来たこともあっていろいろな思い出がある。犬が湖で泳いでいた姿が鮮明に記憶に残っている。綱から解き放ってやるとどんどん沖に向かって泳いでいき、もう帰って来ないのではと心配になるのだが、そのうち必ずUターンして戻って来る。懐かしい想い出だ。次男が四日市で暮らすようになってからは、正月に孫を連れて来てくれるようになった。いまの孫2人は、ちょうどこの仕事場が開設された当時の自分の子どもたちの年齢と同じで、男2人の兄弟という点でも同じなので、時の歯車がクルッと回って、同じことがくりかえされているという感じがする。長男はスペインにいてそちらには4人孫がいるのだが、家族だけのラインで次々に写真が送られてくるので、離れているという感じがあまりしない。孫は遠きにありて想うものだ。仕事場をここに建てたのは、故郷の大阪と、東京との中間地点という思いがあった。友人の別荘が軽井沢にあって、夏は涼しくていいのだが、冬の管理が大変だということを知っていたので、ここを選んだ。浜名湖が見下ろせる高台にあって、景色は最高なのだが、風当たりが強くて寒い。三宿に住んでいた頃はあまり感じなかった。三宿の家も一戸建てで、鉄筋の家なのにとても寒かった。いまは高層住宅にいるので隙間風というものがまったくないし、風呂もトイレも密室なので、全体が密閉されている。玄関は空調の効いた廊下に面しているだけなので、寒いということはまったくない。それだけにこの築30年以上の木造住宅の仕事場の寒さが体にこたえるのだが、まあ、たまにはいいだろう。
夕刻、四日市にいる次男一家が到着。孫2人。久し振り。夏にスペインの孫4人と合流して以来か。あの時のことを思えば、孫2人だけというのは楽なものだ。孫は2人までだな。一緒に紅白歌合戦を見る。夜中の2355までいっしょに見ている。まるでスペインの子どもみたいだ。スペインの子どもはシエスタ(昼寝)しているので、夜中はいくらでも起きている。とにかくそのようにして今年も終わった。ベストを尽くした1年だったと思う。


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