尼将軍02

2020年9月

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09/01/火
過去に例のない猛暑の8月だった。浜松の仕事場にいる時に41度超の日本タイ記録を体験した。まあ、仕事場のあるところは浜松の郊外といっていいところなので、都心部よりは少しはましだったはずだがそれでもものすごい暑さだった。それ以外の日も37度38度くらいの日々が続いた。仕事場は別荘地の中に建っていて、近くにプールがある。ぼくが孫5号と行った時は入場ゲートの前で体温測定があったのだが、次男が孫を連れていった日は体温測定はなかったとのこと。気温が体温を上回っているので測定不能だろう。コロナよりも熱中症の危険の方が高い状態だった。東京に戻ってくると35度を下回るようになって少しはましな感じがする。孫4号、5号のいる名古屋はまだ37度くらいの猛暑が続いている。8月の半ばから学校が始まっているので通学がたいへんだ。こちらも散歩自粛が続いていて運動不足ではあるが何とか体調を維持している。1時間の散歩がないと仕事は捗る。散歩しながら構想を練るということもあるのだが、それは行き詰まっている場合で、いまはわりあいパソコンの前に座るとどんどん手が動いていくという状態になっているので、散歩がないと執筆時間が増えることになる。浜松にいる間に第一章が完成したのだが、『吾妻鏡』を見ずに書いていたので出来事の前後が違っていたりして修正に手間どっている。登場人物も少しずつ彫りを深くしていく作業を進めている。さて本日は涼しい東風が吹いて猛暑は収まるというので午後早めに散歩に出た。単4電池がなくなったという急用もあった。エアコンのリモコンが作動しなくなった。マウスの電池が単3なので単3は切らさないのだが、単4は懸念していなかった。神保町の百円ショップを目指して水道橋まで歩く。ついでにノート、ボールペンなど常用のものを買う。老眼鏡も買った。1万円するハズキルーペ―の偽物も100円。集合住宅を出た時は確かに涼しいと感じたのだが、歩いているうちに暑くなった。

09/02/水
九州に台風が近づいている。そのせいか東京も曇り空だ。スーパーで買い物をしただけで散歩は自粛。同じ敷地の別棟にあるスーパーへは1階の駐車場を通って行くのだが、3階のエントランスにしか行かないエレベーターが来たので3階から外に出たら、ものすごい湿気でむわんと暑かった。昨日の涼しさは一日しかもたらなかったようだ。買い物をして帰って窓の外を見ると霧におおわれていた。テレビでは赤坂が豪雨と報道していたが、御茶ノ水はまったく降っていない。しかし濃い霧がたちこめて大手町のビル群も見えない状態になっている。さて自分の仕事は第一章の修正がまだ続いているが、かなり流れがよくなった。これで先に進めそうだ。

09/03/木
久し振りにリアルな会議。高田馬場の日本点字図書館。本間賞の選考会というのがあって、ぼくは創設以来選考委員を務めている。今年で17回目らしい。議論はしばらく続いたのだがほぼ満場一致で受賞者が決まった。急いで自宅に帰ってSARTRASの会議。こちらはネット。会議が2つ続くとけっこう疲れる。とにかく終わった。『尼将軍』の第一章、夜中に完了。第1草稿は浜松にいた時に完了したのだが、修正に時間をとられた。それでもかなり充実した修正になったので、これで大丈夫だ。登場人物のキャラは明瞭になった。やれやれ。

09/04/金
第2章に入る。頼朝の挙兵の前日、ヒロインが北条の館を出て伊豆山権現に向かうところで第1章が終わった。目代山木兼隆の襲撃と石橋山での大敗は、ヒロインのいないところで展開される。割愛してもいいようなものだが、事情を知らない読者もいるだろうから、簡単な展開を説明してからヒロインの視点に戻す。この説明の部分が長すぎると作品の展開が緩んでしまうので注意が必要だ。ごく短く最小限の説明をするにとどめる。猛暑が続いている。かつてない規模の台風10号が近づいている。九州の西を通るらしい。自分の現在地の東京、仕事場のある浜松、次男一家の住む名古屋と四日市は圏外なので、やや安心しているとはいえ、国内に被害が出るとコロナで落ち込んだ景気がさらに後退するおそれもある。ゲリラ豪雨と違って台風の進路は予測できる。海水温の分布を見れば発達の予想もできる。ぼくは大阪生まれなので、第2室戸台風を中一の時に体験している。伊勢湾台風は小学生の時で、これはテレビで浸水のようすを見ただけだが、近鉄名古屋線の線路がほぼ全滅となり、復興のおりに狭軌だった線路を標準軌に変更して、近鉄が大阪から名古屋まで直通になった。第2室戸台風の時は、あまりの気圧の低さに耳がヘンになった。台風の目の青空がきれいだった。自宅の3階から東の方を見ていると、当時の大阪でも最大級のロッテとのネオンサインがゆっくりと傾いて横倒しになるさまをスローモーションのように目撃した。自分の生涯の目撃体験の中でも忘れられないものだ。台風でいちばん心配なのは浜松の仕事場で築40年の木造家屋でしかも丘の上にあってふだんから風当たりが強い。建てたばかりのころに一度、台風の直撃を受けたことがある。今年は海水温が高く、今月中にあといくつか、「かつてない規模」の台風が襲来するだろう。9月の後半になれば台風の進路が東に寄るだろうから心配だ。

09/05/土
今日も猛暑ではあったが、思いきって散歩のフルコースに挑んだ。小石川後楽園をぐるっと回るコースで暑かったが、妻がネットで取り寄せた冷感タオルを首に巻いていたらいい感じだった。作品は第二章に入っている。第一章はすらすら書けたのだが、導入部というものは出だしさえうまくいけばたいていすらすら書けるものだ。ヒロインと弟2人、父、それに婿となる頼朝、さらに文覚や安達盛長、といった歴史的な人物が周囲にいるので、その中でヒロインを動かしていればよかった。第二章の冒頭は一転して、ヒロインは一人きりになっている。頼朝が船で安房に逃れて東京湾をぐるっと一周して鎌倉に戻るまで、ヒロインは一人きりだ。伊豆山権現に避難しているので文覚はいるはずで、そこに誰かもう一人と思って、鎌倉在住の武士を登場させてみた。これでいいのかはわからないがとにかくゆるゆると作品は前進している。台風はまだ南大東島のあたり。九周の接近するのは明日の夕方から夜にかけてということになる。大河ドラマが中止になったりしないか。本日はタモリが出てくる番組が中止になっていた。

09/06/日
台風はまだ九州には到達していない。予想された最も危険な状態にはなっていないが、最近来た台風と同じくらいには危険な台風のようだ。東京も突然、豪雨になったりした。第二章の出だし、苦労したがようやく動き始めた。平太景義という人物を登場させたことで話が弾んだ。『吾妻鏡』に名前が出てくる人物で、こういう資料があると実にありがたい。

09/07/月
台風は予想よりも弱い被害しか残さなかった。直前に同じコースを通過した台風9号が海水を掻き混ぜたせいだという。そんなこと事前に予測できなかったのか。人間の予知能力ってその程度のものなのかな。ここで将棋みたいにAIの次の一手みたいなものと比べて表示してもらいたい。東京でもすごいスコールが2回襲来した。高層住宅の窓から見ていると、大手町は止んでいるのに日本橋はまだ豪雨、というのがよく見えた。

09/08/火
文藝家協会の理事会。理事会としては今年1月以来のリアル会議。距離をとるために隣のビルの明治薬科大学の教室を借りての会議。目の前に透明ボードがあるのでマスクを外して発言。SARTRASの状況など必要な話はできた。リアル会議がなかったので、SARTRASの報告をリアルに理事の皆さんに伝える機会がなかった。新聞報道では小中学校でもネットによる授業を実施されていることは伝えられているが、誰もそこに著作権が関わっていることには気づいていないだろう。本日のぼくの発言で、事後承諾ということになったわけだが、文学者の皆さんだからご理解いただけたと思う。さて、明日からまた浜松の仕事場に行く。ネットのシステムを替えたのでちゃんとつながるかの確認に行くだけだ。ネット会議が頻繁にあるのでネットがちゃんとつながるかは大問題。ネットさえつながればどこにいても会議に出席できる。先週の点字図書館、本日は文藝家協会とリアルな会議だったが、著作権情報センターの会議は書面なので先週の週末にFAXで送った。FAXを使うのも久し振りだったが。というわけでしばらくは仕事場にいる。台風が来ないか心配。九州近海は9号、10号の通過で海水が掻き混ぜられたが、東海から関東の南岸の海は熱いままのようだ。こっちに台風が来れば過去に例のないメガ台風になりそうだ。まあ、一週間くらいは大丈夫だろう。

09/09/水
浜松の仕事場に移動。東名の工事が始まっていたので中央高速で富士宮まで行くことも考えたのだがネットを見ると本日は足柄までの右ルートが閉鎖されるだけというのでいつもどおりの東名で行ったら車の数も少なく、いつもより早く仕事場に着けた。本日は移動だけの日。ネットは問題なくつながっているのでここにいる間に3つのネット会議に対応する。

09/10/木
本日は志都呂のカインズとイオンで買い物。妻が買い物している間にイオンのテラスで少しメモを書いた。それから100円ショップへ行くと、数日前に買ったハズキルーペの偽物があったのでもう1つ買う。仕事場用。とにかく100円だ。さて、明日はFootballの開幕戦だ。チーフス対テキサンズ。チーフスはランニングバックがいない。テキサンズはレシーバーのホプキンスが流出したあとを埋めるクックスが練習で負傷したようだ。まあ、チーフスが勝つだろうと思う。今年もチーフスを応援したい。

09/11/金
朝からFootball。幸福な時間。とくにチーフスが勝っていれば。本日もテキサンズに先に点をとられたがすぐに同点に追いつき、あとは一方的に得点を重ねた。主力3人のレシーバーがそれぞれタッチダウンを決めた。心配されたランニングバックも新人が先発で活躍してタッチダウンを決めた。チーフスは万全だ。会場に散らばっている1万5000人の観客もちゃんとトマホークチョップをやっていた。これって差別的な仕種のはずなのだが。ワシントン・レッドスキンズはこの差別的な愛称を捨てて今シーズンはワシントン・フットボールチームという名前になるようだが、チーフスは「酋長」のままで押し通すようだ。トマホークチョップさえやらなければ問題ないのだが……。夕方は庭の草刈り。大いに汗をかいた。

09/12/土
この仕事場に来て、資料を読むのと並行して、パソコンの画面で冒頭から読み返してみた。資料を読んだことで、修正すべきところがいくつか見つかった。文章の修正すべきところも目についた。修正すれば文章の流れがよくなる。敬語を使うところ、古い言い回しでしゃべるところなどが、読み返してみると不自然と感じられるところがある。こうやって修正していくうちに、登場人物のキャラの彫りが深くなっていくはずだ。本日も夕方は草刈り。昨日は浜名湖に面した庭の部分。本日は駐車場から上がってくる斜面の部分。斜面の草刈りは足場が不安定で大変だ。途中で妻と交替した。

09/13/日
日本歴史時代作家協会理事会。もちろんネット会議。だから仕事場から参加できる。飲み会を兼ねるとのことで缶ビールを手元に用意。ぼくのiPadは妻のを貰い受けたものでかなり古く、電池が劣化しているのか、2時間の会議で30%くらい減ってしまった。火曜日に会議が3つあるので大丈夫かと思う。

09/14/月
金曜日の開幕戦はいわば前夜祭のごときもので、本日が開幕本番。ほとんどの試合は日本時間午前2時からなのだが、それはぼくが寝る時間なので、徹夜になってしまう。ということで仮眠をして5時半に起きて、同時進行する3試合を観戦。注目すべきは移籍したブレイディー(バッカニアーズ)がセインツに挑んだ試合。ブレイディーのパスが決まって先取点を挙げたのだが、あとはセインツのディフェンスに何度もサックされて得点が伸びなかった。セインツはRBのカマラが絶好調。差がついてしまった。今年のドラフト1番のバローは、当然だがビリのチームに入って苦戦。それでもこのキックが入れば延長戦というところでキッカーが大失敗。悔しい敗戦となった。去年のナンバー1のマレーは接戦を制して49ナーズに勝った。テキサンズから移籍したパスターゲットのホプキンスが活躍。今年のカーディナルスは期待できる。しかしNカンファ西地区は大激戦だ。シーホークスもラムズも勝った。唯一負けたのがSUPERBOWLに出場した49ナーズだから、この地区の4チームすべてがプレーオフに出ることも考えられる。本日、固定電話を停止する工事があるとのことで、間違えてネットを切断すると最初から設定をやり直す必要があると威されたのだが、無事にネットはつながっている。スマホからその番号にかけるとちゃんと停止していた。この仕事場を設定した40年前に引いた黒電話で、その電話番号には愛着があったが、誰もがケータイをもっている時代だから無用の長物だった。しかし電話には思い入れがある。その黒電話の差し込み口にパソコンをつないで、電話でメールを送っていた時代がある。昔はデータを音響パルスに変換して電話で送っていたのだね。それから電話線を用いたADSLというものに替えて、それが光ファイバーになって、その時に固定電話は光電話になったのだが番号は替わらなかった。いまもルーターに受話器がつないであるが、これはもはや機能していない。とにかくネットがつながっているので安心した。

09/15/火
本日もFootballが2試合あってDAZNで中継がある。それで8時に起きてDAZNを起動しようとしたらネットにつながらない。昨夜の夜中はつながっていたのに。何が起こったのかはわからないが、昨日、電話を解約する時に、電話を停止する時に設定が壊れることがあると威されていたので、設定の方法を事前に調べてはいた。設定が壊れるということはネットにつながらないわけで、手順を手書きのメモにしてあったのだが、まさかほんとに壊れるとは思っていなかったので、謎のメモという感じになっていた。スマホを4Gでネットにつないで確認して、その手順に従って試行錯誤しながら何とかパソコンはつながった。が、どうやってもiPadがつながらない。本日は午後から会議が3件もある。ぼくのパソコンは古いものでカメラもマイクもついていない。Wi-Fiルーターがうまく作動していないようなので、鷲津の電器屋まで行ってルーターを買ってきた。それですぐにつながると期待したのだが、ルーターの設定が不審な反応を示してどうにもつながらない。ぼくのiPadとiPhone、妻とiPadとiPhoneと、端末は4つあるが、どれでやってもつながらない。妻が「つながった」と叫んだのだが、それは妻のiPadが妻のiPhoneの4Gでつながっただけだった。パソコンは使えるのでとりあえず関係者に会議に参加できないかもしれないとメールを送り、悪戦苦闘するうちに、また妻が「つながった」と叫んだ。どうやってつなげたのか本人も憶えていない。とにかくつながったことは確かで、1つがつながると、他の3つも難なくつながった。そういうわけで、2つ目の会議の途中から参加できた。本日はルーターの設定と会議で丸一日を費やしてしまった。自分の仕事もできなかったし、Footballもまったく見られなかった。これまでWi-Fiルーターは東京の自宅にあるのをそのつどもってきていたのだが、NTT西日本のモデムにつながったルーターを東京に持っていくのは怖いのでそのまま仕事場に置いていく。作動しなかった古いルーターをもって帰って、うまくつながってくれればありがたい。つながらなければヨドバシカメラまで走っていってもう1つルーターを買おうと思う。しばらくネットの会議はないので、パソコンさえつながってくれれば問題はない。

09/16/水
1週間だけの短い滞在だったが、本日、東京に戻ってきた。東名の工事は新東名の到るところで1車線になっているところがあったが、交通量が少なかったので渋滞はなかった。仕事場に向かう時に足柄の山道の右ルートが閉鎖されていたのだが、帰途にその理由がわかった。工事をしているのは上りの道路で、そのため東京方面に向かう車は下りの右ルートを通るようになっていた。もともとこの右ルートは昔の上り用の道路で、新しい3車線の上りの道路が出来たので、下りの方は右と左に分かれるようになったのだが、昔はぼくも車を運転していたので、この古い上りの道路は懐かしい感じがした。いつも仕事場に向かう時は右ルートを通っている。同じ道を逆から行くと、急カーブの下りが続くので運転するのに緊張を要する。いまは運転は妻に任せているのだが、見ているだけて緊張した。さて、昨日の疲れがまだ残っている。苦労して設定したWi-Fiルーターは電源を切るとせっかくの設定が壊れそうなので、そのまま置いてきた。いつも仕事場に移動する時はWi-Fiルーターも持ち運んでいた。パソコンと比べれば小さな装置なので運ぶ手間はなく、モデムに差し込めばすぐに使える。いままでは何の不調もなかったのに、昨日、モデムの設定をやりなおしたら作動しなくなってしまった。もちろん東京に持って帰ってつないだら問題なく作動している。まあ、仕事場に新しいルーターをつけたので、これからは持ち運ぶ必要がなくなった。2時には御茶ノ水に到着したので、パソコンをつないだり、届いている郵便物を見たりして、とりあえず落ち着いた感じになった。しばらくは東京で仕事をすることになる。郵便物の中に『星の王子さま』(講談社青い鳥文庫)の35刷が届いていた。サン=テグジュペリに感謝!

09/17/木
東京での日常が始まった。昨日までは浜松の仕事場にいた。目の前に庭があり、緑に囲まれた場所だ。窓から自然の風が入ってくる。東京の住居は高層の集合住宅で、リビングルームの窓はガラスがはめごろしになっている。小さなスリットで換気されるだけなので風は入ってこない。気温は低めだがすごい湿気なのでエアコンが必要だ。エアコンが作動していれば快適に過ごせる。しかし自然とは切り離されている。夕方、散歩に出る。浜松は暑かったので散歩には出られなかった。東京での定番のコース。医科歯科大学に沿って後楽園方向に向かい、小石川後楽園の外周を巡って水道橋から御茶ノ水に戻ってくる。それほど暑くなかったので助かったが、久し振りの散歩で足腰が弱っている感じがした。国勢調査の用紙が届いたのでパソコンで入力。「仕事をしていますか」と問われて、少し迷った。毎日小説は書いているが、売れる見込みはない。しかし「いちご同盟」と「星の王子さま」は年に何回か増刷されるから収入はある。いまは講演とか講座の機会がないが、短いエッセーの依頼はあるので、仕事をまったくしていないというわけでもない。青色申告をしていて、妻も帳簿をつけているから、少しは働いている。いま書いている作品もいつかは本になり収入になると考えている。そのための仕込みとして原稿を書き溜めている。高齢者なので注文に応じて書くのがつらくなったというだけで、書いている作品には自信をもっている。仕事場での悪戦苦闘が嘘だったみたいに、自宅のネット環境は順調に作動している。

09/18/金
金曜日はフットボールの日。本日はブラウンズ対ベンガルズ。昨シーズン全体ビリでドラフト1番の新人QBバローを指名してベンガルズ。そのバローは300ヤード以上投げて大活躍だったが、ディフェンスがブラウンズにボロボロにされた。ランニングバックのチャブとハントに2本ずつタッチダウンを決められて、ベッカムもブラウンズに移籍して初めてというくらいのロングパスをキャッチしてタッチダウン。ブラウンズってこんなに強かったのかと思わせたが、ベンガルズのディフェンスが弱すぎた。何しろ去年のビリのチームだ。QBを替えたくらいでは強くならない。今年はもう1度ビリになってディフェンスのナンバー1プレーヤーを指名するしかない。夜は文京区のシビックホールでピアノトリオを聞く。コンサートに行くのは久し振りだなと思って考えてみると、去年の年末、スペインにいる長男が孫たちと帰ってきてファミリーコンサートというものをやった。長女がピアノ、次女がチェロ、三女がバイオリンをやる。三人姉妹でトリオが組める。ただ長女が受験だったので、長男がピアノを担当した。小さなホールに親戚や知人が集まって、ものすごく密な状態になっていた。本日のコンサートは座席の隣が必ずあいているというディスタンスなので、楽な感じだった。帰りに後楽園の成城石井で買い物。このあたりはいつもの散歩のコースなのだが、妻といっしょなので本日は地下鉄で往復。淡路町から丸ノ内線に乗ると後楽園は3つ目の液でずいぶん遠くへ行った感じがするのだが、総武線の水道橋から御茶ノ水は1駅で、丸ノ内線はずてぶん遠回りする感じになっている。実は丸ノ内線はぼくが住んでいる集合住宅と別館の建物の間を貫通していて、そのために地下の駐車場が正方形ではなく、角が削られた変則五角形になっている。

09/19/土
世の中は4連休などといっているが、こちらには関係がない。それではメールがパタッと来なくなるのはありがたい。そのつど対応したり、削除したり、迷惑メールの烙印を押したりしなければならないので手間がかかる。いま書いているのは北条政子の話で、頼朝は早く死ぬのだが、政子は承久の乱まで生きている。だが最大の山場は実朝の暗殺だろう。兄の頼家の遺児の公暁がテロ攻撃するのだが、公暁をそそのかした者がいるはずで、そこが謎というしかない。本来はそばにいるはずの北条義時が列を離れて待機していたので難を逃れた。公暁は三浦義村の邸宅に逃げ込もうとしたのだが逆に義村が放った兵に討たれた。この状況証拠から見ると義時と義村の共謀かとも思えるのだが、そこに政子が関与しているのかどうか。政子は実朝の次の将軍として後鳥羽院の皇子を鎌倉に招くために京に出向いて話をつけている。この話は実朝が暗殺されたためにご破算になるのだが、政子は皇子の招聘を積極的に進めていたのだから、右大臣就任の目出度い行列の中でわが子を暗殺する動機はまったくないはずだ。しかし小説としては、「犯人はおまえだ」という感じで実母の政子を犯人とした方がおもしろい。その方向で政子のモチベーションをプロットとして構成していかなければならない。と話が難しくなってきた。本日は妻のおともで科学技術館の衣料品のバーゲンに出向いた。かなり密な会場を歩き回ったので疲れた。

09/20/日
今日は少し涼しくなると天気予報が言っていたので昼過ぎに散歩に出たのだが、歩き初めてみるとけっこう蒸し暑い。歩きながら、実朝暗殺について考える。実朝が暗殺されたことは小学校の歴史の時間に習った記憶がある。教科書には八幡宮の石段を下りる実朝と、大きな樹の陰にひそんでいる公暁の姿がイラストで描かれていた。公暁の実朝の兄の頼家の息子で、頼家は政子や義時に将軍の地位を剥奪され、殺されたことは事実だろう。そして実朝が将軍となったので、公暁が実朝を「親の仇」と恨むのも自然なのだが、誰かがそのことを公暁の頭の中に刷り込んだので、怪しいのは三浦義村だ。なぜなら公暁は実朝の首を切り落としたあと、その首を持って義村の館を目指したと伝えられる。義村の支援で自分が将軍になるつもりだったようだ。では義村は公暁に実朝を殺させて、そのあとどうするつもりだったのか。実朝は将軍からの退位を望んでいて、母の政子に頼んで、後鳥羽院の皇子を次の将軍にする計画だった。政子は息子の頼みをきいて京にまで乗り込んでいく。そのあたりは親バカなのだが、皇子が鎌倉に下向することが決まってみると、義時、義村から強い反対があったものと思われる。皇子を将軍に迎えれば、もはや東国の独立性が失われ、朝廷による国の統一が進むだろう。皇子の下向を後鳥羽院にキャンセルさせるためにはどうすればよいか。その唯一のアイデアが、下向した公暁たちの目の前での将軍暗殺というセレモニーだった。鎌倉のど真ん中で将軍が殺されたとあっては、後鳥羽院としても皇子を鎌倉に送ることがためらわれてしまう。その義時、義村のプランに、政子も同意するしかなかったのだろう。まあ、そういう展開にしておけば、それほど無理な設定をする必要もなくなるのではないか。Footballが始まったので、曜日の感覚が出てきた。金曜と月曜日が中継のある日。とくに月曜は深夜からDOZNの中継がある。午前2時からの試合はパスするとして5時半からの試合は見たいと思う。

09/21/月
朝5時半に起きてDAZNでフットボールを見る。何とチーフスが劣勢。相手は新人QBのチャージャーズ。残り10分で10点差。何やら2月のSUPERBOWLと同じ状況。そこからタイムアップ寸前にようやく同点に追いつき、延長戦では58ヤードのキックが決まってかろうじて勝った。ディフェンスが本気で対応しないと墓穴を掘る。今年のドラフト1位のバローと2年前の1位のメイフィールドの対決はメイフィールドのブラウンズの勝ち。バローは去年ビリのチームにいるので急には強くなれない。去年の1位のマレーのカーディナルスは開幕2連勝。5時半から連続で2試合見ると疲れて一日が終わった感じがする。自分の仕事は実朝暗殺に加えて北条泰時の母親が誰かわからないという問題につきあたった。これを処理しないと次に進めない。阿波局という記述はあるのだがこれは阿野全成の妻だし、北条義時にとっては同母姉妹だ。こちらはフィクションなので何とでもなるのだが、頼朝の落胤がやたらと増えるのもどうかと思う。

09/22/火
まだ4連休。メールが来ないので助かる。今日はテレビの中継がないのでネットでFootballを見る。意外やセインツが負けてしまった。このチームは総合力はあるのだが急にもろくなることがある。いつもプレーオフになると簡単に負けてしまう。台風が近づいているようだが、外出する仕事はない。ネット会議の普及で助かっている。

09/23/水
近所の医院でいつもの薬を貰う。今年は人間ドックに行かないので区の検診補助で身体検査。人間ドックの合間に半年に1回血液検査はこの医院でやるのだが、今日は心電図と胸のレントゲンも撮った。レントゲンの機械、あるんだ、と思った。

09/24/木
SARTRASのネット会議。本日は幹部会議。理事長と副理事長2名、あとは事務局の合計6人だけの会議。参加者が6人だけだと話す順番が回ってくる。日本歴史時代作家協会のホームページに有志が短篇小説を載せるという企画があって、何か作品を書けと言われたので、『光と陰の紫式部』の冒頭部分だけを切り取って短篇ふうに仕上げた。ネットへの掲示なのでルビはカッコにくるむようにという指示があったので作業をする。ルビのある文章を切り取ってから、テキスト文書だけを貼り付けるという作業をやると、ルビはカッコにくるまれる。それほど手間はかからなかった。担当者に送ったのだが、変換ミスを2点指摘された。あわててもとの長篇の方も修正した。

09/25/金
テレビでFootballを見たあと、SARTRASの理事会。昨日の幹部会議で検討したので今回は発言せず。自分の仕事の資料などを読んでいた。朝からずっと雨。散歩にも行かず。

09/26/土
小雨をついて理髪店。1700円の店。駿河台下という立地でいつも混んでいる店だったが、学生がいなくなったので、気の毒なくらい空いている。早稲田とか三田とかもこんな感じなのだろうか。御茶ノ水から小川町、駿河台下にかけては、明治と日大の牙城で、昔は中央もあっていまも少しだけ建物が残っている。ぼくの書斎スペースの目の前に日大理工学部の新校舎があって、そのあたりからひどい騒音が出ているので日大を憎んでいたのだが、前を通って確認したら日大の裏にある中央の校舎を取り壊していたのだった。日大さんごめんなさい。

09/27/日
車を動かすために木場のスーパーへ行く。いつも行くイタメシが混んでいたのでお好み焼き屋でヤキソバを食べる。日曜は道路はすいているのだがスーパーは家族連れで混んでいる。コロナ禍で人が少なかった時期もあるのだが、今日行ってみると昔の混雑だった。第三波が来そうだ。さて『尼将軍』は第2章の見直しがまだ続いている。阿波局という人物が重要登場人物となったので、どこから出番とするか再検証している。妹なのでそんなに目覚ましいファーストショットは必要ないが、いちおう説明はしておいた方がいい。

09/28/月
朝5時に起きてFootballを見る。午後はマッサージ。長い一日だった。

09/29/火
本日はDAZNでチーフス対レイブンズを見る。ラマ―・ジャクソンの大活躍で、チーフスは苦しむのではないかと懸念していたのだが、あのSUPERBOWLの終盤に49ナーズのオフェンスを完封してチーフスのディフェンスが、完璧なラマ―・ジャクソン対策を用意していた。ラマ―・ジャクソンは走れず、パスも通らず、再三サックで倒されていた。対するマホームズは先週の不振から対策を考えていた。ヒル、ワトキンス、ケルシーといったパスキャッチャーが警戒されていると見るや、フルバックのシャーマン、リターナーのハードマン、オフェンスラインのフィッシャーと、立て続けに無名の選手にタッチダウンパスを決めた。こういう奥の手をちゃんと用意していたのだ。圧勝だった。午後はSARTRASの理事会。明日申請書を出すので最後の確認。とくに反対意見もなく、長い労苦と議論の末にようやくここまで来た。ただしこれは申請を出すという最初の一歩に漕ぎつけたということで、ここから先は未知の領域に踏み出すことになる。





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