EVO2 バージョン4(その2)

ミッションカバー削ってまえ!
 さて今回は、前回の続きであるバンク角向上のためのアイデアを実行してみましょう。右側は前回、マフラーの角度を変更したことにより改善を謀りましたが、左側はVマチックミッションのカバーがあります。これをどうしたものか・・
 こーなったら、ケースカバーを削ってみましょう!!特に後ろのクラッチ部分が出っ張っているようなので、これをサンダーで削ってみました。
 しかしあまり削ると、中のクラッチアウターがもろに出てしまって危険です。転倒などの場合にクラッチアウターに衝撃が加わると、クラッチだけでなくファイナルの軸やベアリングにまで被害が及ぶ可能性も考えられます。だからできるだけその辺を問題が出ないように削る必要がありますね。
 (ノーマル/加工後)
 どうでしょう?このように削ることにより、果たしてどのくらいバンク角が向上するのかきちんと計算したわけではありませんが、当初の状態よりはだいぶ良くなっていると思います。
 組んで傾けてみましたが、確かにバンク角の向上はできたようです。実際に走行してみたところ、タイヤ外径のアップと相まってバンク角度の向上に一応成功しています。が、実際のサーキット走行では普段の街乗りではできないようなコーナリングをしますから、はたしてこれで十分かどうかは走ってみなければわかりません。

トラブル発生!
 このエンヂンにはDio用を加工したレーシングスタンドマウントを採用していたのですが、レーシングスタンド使用状態でキックを試みたところ、エンヂン側の付け根が折れてしまいました。
 元々別の車種用だったため取り付けに必要な強度が得られなかったようです。これは大失敗でした。

フロントタイヤも交換!
 今回はリッチにフロントタイヤも交換してみました!90/90−10のダンロップTT91です。元々入っていたのがライブDio純正のIRC製90/90−10だったため、特別問題は出ないと思っていましたが・・・実際に走行してみると、サスがフルボトムした場合にフロントカウルの内側に僅かに接触しているようです。恐らくはタイヤの銘柄による微妙なサイズの違い、摩耗の度合いなどが起因して、これまで問題にならなかったのだと思います。

テスト走行中、またまたトラブル発生!!
 さてさて、上記作業が終了しやっとのことで走れるようになったので、早速テストドライブといきました。シリンダーとかポートが全くの無加工であること、燃料調整が濃いセッティング(昨冬にあわせたまんまです)のままであったため、加速・最高速ともイマイチの感はあります。まあそのあたりはおいおい調整で、と思っていた矢先・・・
 はじめのうちは全く問題なかったのですが、途中でエンヂン回転が全然上がらず、プスンプスンと絶不調におちいってしまいました。あちゃあ〜
 キャブ内にオイルが詰まったと考えた僕は、ガソリンスタンドまで押していきそこでキャブ内の混合油を捨て、燃料給油をしました。それによって多少回転が上がるようになったので走り出したものの、症状は改善されず。速度も20〜30キロがやっとという状況です。しかしそれも長くは続かず、ついに走行不能に陥り押して帰るハメになってしまいました。途中のガソリンスタンドで工具を借りていろいろ取り組んでは見ましたが、結局家に帰るまでなおりませんでした。
 翌日、再度キャブ内部の掃除を実施、更に怪しいと目されたイグニッションコイルの交換も実施しました。が、それでも一向になおりませんでした。
 原因は、プラグでした!プラグを交換したところなおったのです。まだ買ったばかりなのに、何故そうなってしまうのか最初はわかりませんでしたが、友人や行きつけのバイク屋の店長のお話から、どうやら原因は「オイル」だったようです。
 今回のトラブルに対する僕の見解はこうです。EVO2では完全に混合給油仕様としていますが、最後に燃料を入れたのは既に数ヶ月前になります。どうやらその間、タンクやキャブの内部でオイルの濃い部分ができてしまい、それがエンヂンに供給されたことで必要以上のオイルが入り込み、プラグに多量に付着。オイルがプラグ電極をリークさせ、失火に至った、と。因みに、一度オイルでリークしてしまったプラグを回復させることは難しいということです。また、混合給油で使っている場合はこのトラブルが起きやすくなるようです。

 とりあえずこれで、5/28のOFF会にはまにあいそうです。ふーっ、よかった。この作業のあと、レンタカーを予約しに行きました。

新たなる刺客!?(笑)
 その日、新たなアイテムとして写真のシリンダーヘッドを入手しました。これは以前、mackn塾長からその存在を聞いていた「EZ−9」というモデルのシリンダーヘッドです。エンヂン自体はリード90の流れを汲んでおり、このシリンダーヘッドをリード90に使うことも可能ということです。
 品番は”12201−GZ4−670”、価格は'01年7月現在3410円です。
 実際に見てみると、その燃焼室形状が理想的とされる形状になっており、プラグもリードと違って中心に垂直に位置するのが特徴です。圧縮はまだ測ってはいませんが、果たしてどの程度なのか!?

 次の機会に、これを組んでみたいと思います。
 でわでわ\(^o^)

(ノーマル/EZ9ヘッド)