EVO2 バージョン4を制作中

久々登場、あさのエボリューション2!
 さて、今日から会社は1週間の夏休み!で、制作が滞っていたEVO2を進めることにしました。
 因みに、EVO2というのはパルにリード90のエンヂンをくっつけてしまった、僕の特製マシン2号です。何年か前に制作したんですが、とにかくもうトラブル続き。ま、つぎはぎだらけのマシンですからしょうがないんですけどね。
 今回は、昨年の水害でやられた予備エンヂンをもとに再生したニューエンヂンを搭載することにしました。キレイにしたついでに、クランクケースの一部にバフがけをしてみました。ちょっとぐらい凄いマシンに見える?(笑)

まずはお浚い
 実は以前「コレどうやって積んだの?」というご質問を受けたことがありましたので、とりあえずはおさらいということでエンヂンハンガー接合部を。
 あまりヒトに勧められる方法ではないんですけど、リード用のエンヂンハンガーをステーを使って車体にくっつけています。僕は溶接ができないので、なんとかこういう工夫をして搭載しているのですけどね。
 EVO2では、下図のようにリードのエンヂンハンガーを片側につき2点からステーで支えることで固定しています。下側はノーマルのエンヂンハンガーマウント位置から、前側はフレーム自体に穴を開けて貫通ボルトを通しています。
 この場合、フレームの方が幅が狭いので下側ステーは幅をあわせるように曲げています。また上側ステーについては曲げ加工をするスペースがなかったので、フレームとステーのあいだに筒状のスペーサーをかませています。上側ステーについては、こういうやりかたをするとボルトに横向きの力が加わってしまい良くないのですが、エンヂンハンガー自体がフレームに接触しているのでなんとか助かっています。が、その代償としてエンヂンの振動がモロにフレームに伝わってきます。
 あと、エンヂンハンガーの回転を固定するゴムブッシュ部分についても、フレームに穴を開けボルトで固定しています。どう考えてもかなーり強引な方法ですね(汗)
 あ、それとショックのマウントも要工夫です。かなり位置を変更しないといけないので、僕はいろいろ思案したあげく5tくらいの鋼板の金物を3枚重ねて延長金具を造り、ノーマルの位置ともう1カ所からボルトで固定してショックのマウントとしています。因みにこの1カ所は当初ステーとボルト締めでしたが、昨年ショップにて溶接してもらっています。
その他の工夫点
 他に、ライブDioのステムとフォーク、スーパーDioのハンドルを移植してディスクブレーキ仕様になっています。ステム軸については互換性があるので全く問題はないんですが、フロントカウルの支えと少し干渉する部分があるので、サンダーで削って対処しています。また、フロアの1部とステムにも干渉する部分があるので、フロアカウルの1部を切り抜いて逃げを設けています。
 あと、ステーの取り付けボルトを利用してBMX用のペグを取り付けてステップにしています。
 それからキャブレターにはケイヒンPE24を使っているのですが、これはありあわせでデイトナのスーパーDio用のキットを流用しています。マニホールドの1部がシリンダーのフィンと接触するので、その部分を削って対処していますが、同じデイトナのジョーカー90用のマニホールドを使えばもっとすんなりいくと思います。

今日の作業その1、セルギヤ取り外し軽量化!
 今日は、セルギヤの撤去をしてみます。リードエンヂンのセルギヤは、ランププレートの奥にテーパ固定でクランク軸にはまっています。これがまたなかなかの重量で、ちょっとしたフライホイルになっています。EVO2は既に電気系のトラブルでセルモーターは使えなく外しているので、このギヤも不要です。本来のフライホイルも既に旋盤で軽量化されているので、こっちも軽くしてみましょう。
 ただし、ここで少し問題があります。セルギヤを外してプーリーを組むことは可能なのですが、それによってプーリ周りの位置がずれてしまい、結果軸のナットが固定不可能になってしまいます。また、ちょっと変わった構造をしているので、プーリの軸のナットを締め付ける際にもこのセルギヤが重要だったんです。つまり、セルギヤなしだとプーリー周りが固定できない!という事です。
 そこで、今回はセルギヤの周りを切り取って中央部分だけを使い、更にドライブフェイスと中央のプレートを接着剤で固定することにしました。まあ、このあたりはリードエンヂンの変わっているところで、実際に弄ったことのある人でないとピンとこないかもしれませんが。ともかく、これでめでたくセルギヤの軽量化を図ることができました!

今日の作業その2、右バンク角を稼ぐ!
 インターネットスクーターミーティングへの参戦でイワイサーキットを実際に走った際に判明したのですが、このリードエンヂンの致命的な弱点としてバンク角の少なさがあります。
 これの対処として、今回はとりあえず右側のバンクを稼ぐアイデアを実行してみましょう。僕の使っているのはベリアルのグランドスラムマフラーのリード90用です。元々リードの車体はそれほど傾けるように出来ていない上、カウルが大きめなのでグランドスラムのあの派手なサイレンサーは若干下側に位置し、水平に向けてマウントされるレイアウトになっています。
 しかしこれが、EVO2ではアンバランスな位置に来てしまう上、右にバンクした際にサイレンサーを路面にこすってしまうという欠点となってしまいます。
 これの対処法として、まずはそのサイレンサーを上向きにすることにします。幸いなことに、グランドスラムマフラーはエキパイがスプリングマウントになっており、これを軸にして移動させることができます。あとは車体とのマウント部分を工夫して上向きに固定できればOK!よーし。
 でもって今回も恒例のステー作戦です。メジャーでだいたいの寸法をあたり、それにあうステーをホームセンターで調達してきます。
 ステーをあててみると、クランクケース側はクリアランスが少ないのでそのままでは干渉してしまって使えません。この点については、ステーをサンダーで任意に削ることで対処しました。
 これによってサイレンサーは問題のない位置に移動することができました!
 また、もうひとつバンク角を稼ぐ手段として、タイヤの外径アップをしてみました。わかっている範囲でこのエンヂンに使用可能な最大は100/90−10です。なので、このサイズのダンロップTT91を組みました。まだクリアランスはありそうなので、もしかするともう少し大きいサイズでもいけるかもしれません。
 これまで使っていたのが3.00−10だったので、変更したことででタイヤの外径・幅ともかなり大きくなったはずです。
 あと、ついでにミッションブリーザーのキャッチタンクを設けてみました。これはホームセンターの塗料コーナーにあった容器ですが、キャッチタンクとしてもよく見る奴ですよね。耐薬品性に優れる材質のようです。
 これとレーシングスタンドマウントがついていると、それだけでコンペティションぽくなるでしょ?(笑)

 今日の所はここまで。次は左バンク角度対策として、ミッションカバーの切除加工をしてみましょう!
 でわでわ\(^o^)