ACJ特集:
舞洲の縦Dioたち。

舞洲SS1/32に
 2003年の8月に大阪の舞洲にて行われたSS1/32DRAG。今回ここでは2回目だったんですが、前回は雨でちょっと大変だったのに比べ天候にも恵まれ、むしろ猛暑という様相。
 関西地区では回数の少ないSS1/32公式競技とあって、いろいろなマシン達がエントリーしていました。今回はそのSSに集まったマシンの中から、魅力的なAF18E搭載車を特集したいと思いまーす!

 まずはこのPAL。外観はとてもキレイでコンディション良さそーってカンジですが。エンジンはしっかりAF18Eにスワップされていまーす。
 このマシンの良さは、一見してスワップ車両であると感じさせない仕上がりではないでしょうか。フロントブレーキがノーマルっていう弱点はあるんですが、この仕上がりなら全然違和感もなく。イイデスネ。


 エンジンの搭載方法としては、恐らくAF18か25用と思われるエンジンハンガーを加工して使っているようです。免震マウントをはめる部分を切り取り、あそんでいるぶんは車体側とハンガーをUボルトのようなもので固定しているのではないかと思われます。
 そしてもうひとつの問題点とされる、リヤショックのアッパーマウントの処理。これは3KJ用のフレームの部品を利用して、フレームにマウントを新設しています(この部品は比較的手軽にアッパーマウントを新設できるので便利だったりします)。
 因みにリヤホイールはDJ1系のものだそうですよ。カッコイイですねー。ただし、チューブ仕様だそうですが。

 こちらは上のPALの方と一緒に来られていた方のAF18です。
 このマシンもキレイにされていて、全体真っ白が映えてますね〜。純正品のカウルやシートのコーディネイトかな?

そしてこのマシンには、AF18用のKITAKO120キロメーターが入っていました!(ロゴもしっかり入ってますね)。今は絶版で入手不可能のようですが・・・地方のバイク屋さんの解体部品とかを探せばあるかもしれないとのことでした。

 ないよね、ないよねって言われていたんですが、実在したんですね〜



 こちらのAF18も速そうでした〜

 ライトカバーのブラックアウトや、特製のシート!カッコよーくまとまっています。

 外観こそストックボデーに見えますが、内部はかなり軽量化と低重心化が進んでいそうです。

 ストックボデーではかなりと思われる車体の低さもさることながら、チャンバーは特製!インナーローターも何かからもってきたという特製になっています!

 エンジンハンガーもつくりなおされ、揺動防止に配置されたピロボールもかっこよいです。

 細かいトコロでは、車体中央部に設けられたキルスイッチ(左下の写真)も、ワンポイントにとても効いているような!こういう小物の気配りがまた、魅力をアップさせそうですよ〜

 そういえばこちらもフロントブレーキはノーマルですね。舞洲は制動距離が非常に長ーくとれるので、これでもOKのようですね。

 こちらは上のAF18と一緒にいらっしゃったマシンです。FP仕様らしきアルミフレームがまた、ムードを醸し出しています〜。
 フレームは、今は亡きオクムラ製だそうです。昔の製品をひきとって使っているそうですよ。

 インナーローターが上のマシンと違っているので伺ってみたんですが、「あるものを流用してるだけ」だとか。簡単に言うけれど…w
 チャンバーは上のマシンのものと同じ方が製作されたそうです。けれど、シリンダーとヘッドの間にかまされたひときわ大きな板は一体・・・? もしかしてストロークアップかも!

 ヘッドガスケット兼シリンダースペーサー兼強化冷却ファンていうかんじでしょーか。この部分は熱とかも高そうだし。理にかなった工夫なんではないでしょうか。

 ストロークアップはストックのストロークに比べて、いろいろと手を加えなければならない部分が多そうです。シリンダーではおそらく、ヘッド側にスペーサーをかませた上でポートタイミングを上に削ってあわせるという作業が必要になってきそうです。

 このあたりさえうまくいけば!・・・?



 こちらはまたカッコ良くまとまったスカッシュです!エンジンはリード90!

 Dioのエンジンとはまた少し違った点で工夫のいるエンジンだったりしますが、エンジン自体は親戚みたいなものでw

 このスカッシュでは、ハンガーを加工して大きく上にそらせてエンジンをマウントしています。リジット&オイルポンプレスなら、この方法でも全然いけそうですね。

車体自体はもともと小さく低くできているので、このマシンでもそのあたりを上手に活かしていそうです。ハンドルもストックのままのポストに他のハンドルを流用するだけでこうなっちゃうんですね〜。ただし、ウイリーバーは必須かも?w

 シートカウルの後端がリヤスポイラーみたいでいいかんじです。本来はシート下に高さ10センチくらいの燃料タンクがあるので、シートもこのあたりの高さになるんですけど、そこらへんの補機を簡略化&移設することでこういうスタイルになるんですね。

 そうそう、このマシンは駆動系カバーを大胆にカットしていて、キックスターターがありません。モチロン、セルスターターもなさそう!

 実は専用の外部スターターを製作されて使われているのです。スターティンググリッド手前まで、このようにバッテリーとスターターを随伴しているのですね。なかなか凄そう!

(※左の写真は6月の大会のときのものです)

 こちらは、フレームから極力無駄を廃したというかんじのG’(と思われるマシン)です!

 G’のフレーム構造をご存知の方でしたらなんとなく面影でわかるかなと思うのですが、それにしてもフレーム後端の大胆なカットとチャンバーのとりまわしに、まるで別物といった印象すら受けます。
 フレーム各部のステー等もスムージングされ、塗装されていますね。

 補機類の簡略化、フレームの簡略化。そしてフロント足まわりもドラムブレーキの軽量のものに変更され、いかにも軽そうなかんじです。

 ・・・いやほんと、最初ベースが何なのかわからなかったです(今でもハッキリわかりませんがw)。



 そうそう、こちらは惜しくも詳細全く不明なのですが、とてもキレイに仕上げられていたマシンです!ベースになっているのは・・・どうやらタクティー(右の写真のモデル)のようですが、シックなカラーとまとまりが、もともとのデザインの良さを引き出して、まるでヨーロッパ製のエンスー車のようですね!
 これこそ旧車ならではの面白さ!と思います〜

 チャンバーや足周りなど、装備もかなりシッカリしてます。SSマシンというより、これは一種のカフェレーサー? いやほんと、カッコイイです!


写真では曇ってるよーに見えますが!
いやー今回は日射しとの戦いだったカモw

でも予想以上に魅力的な
縦Dioエンジンのマシンたちに出会えて。
まだまだいけてるな〜っと実感できました。(^v^)
でぃおでぃお団のピット。
(グッピさんのG’も乱入済)
KN企画さんのブース
(人だかりができる前の朝イチの楊子)