Tactics3-4:魔力の収入


 周回ボーナスの原理

 収入の基礎として周回ボーナスは無視できません。その仕組みを理解すれば、効率良く魔力を得られるはずです。周回ボーナスは以下の様に決定されます。

 周回ボーナス=(基本ボーナス+領地ボーナス+護符ボーナス)×変動率(※1)

  基本ボーナス=初期魔力+初期魔力の10%×(周回数-1)
  領地ボーナス=領地数×20
  護符ボーナス=所持護符の価値の10%(※2)


※1:ほこら、トライアンフにより変動する場合がある
※2:ただし、他のセプターの所持数以下の護符は計算に含まれない

 つまり、より早く周回し、多くの領地を持ち、たくさんの護符を持っていた方が周回ボーナスが増えます。連鎖を作りレベルを上げて達成を目指す戦術は、魔力収入の面からも効率が良いのです。これに沿って収入手段を確保していきましょう。

 スペルカード

 ホーリーワード8    単体呪いスペル  コスト:30  レアリティ:N
 対象セプターの次のダイス目を8にする

 ヘイスト    単体呪いスペル  コスト:50  レアリティ:N
 2ラウンドの間、対象セプターのダイス目を6~8しか出せなくする

 俗に足スペルと呼ばれるカード群です。単純に考えて、早く周回すればそれだけ周回ボーナスをもらえる回数は増えます。しかも周回ボーナスの式によれば、1回当たりの量も増えるのですから良いこと尽くめです。中でも【ホーリーワード8】は実に多くのセプターに使われています。これらのカードは安定した効果を出してくれるのも魅力です。ただし、瞬間的に大量の魔力を得られないので1発逆転という形にはなりません。地道に使い続けて効果を引き出すカードと言えるでしょう。

 マナ    単体瞬間スペル  コスト:0  レアリティ:N
 使用者は周回数×50Gを得る

 初期ブックにも採用されている【マナ】は、基本とも呼べるカードながらも非常に高いポテンシャルを秘めています。足スペルとの相乗効果により【マナ】の効果が上がる他、使用タイミングを選びません。周回数は絶対に減らないので効果が下がることも無いのです。取り分け、終盤に【マナ】を引けばゲームの均衡をひっくり返せるだけの性能があります。反面、序盤はあまり魔力を得られません。速攻で勝負を決めに行くブックならば【マナ】よりも優先すべきカードはいくらでもあるでしょう。

 フェーム    単体瞬間スペル  コスト:80  レアリティ:N
 使用者の持つ最もレベルの高い土地のレベル×100Gの魔力を得る

 条件さえ整えば、【マナ】以上の効果を引き出せるカードです。レベルが1であっても、使えば20G入るので損にはなりません。
 普通にブックに投入しても役立ってくれますが、上手く使うためにはブックを調整する必要があります。早めにレベルを上げて【フェーム】の効果を高めたいのであれば、コストの低いクリーチャーを配置して、早めにレベルアップできる構成が適しています。【ボルカニックドラゴン】のような重いクリーチャーを中心に据えず、【クリーピングフレイム】のような安いクリーチャーを投入しましょう。
 また、終盤の領地のレベルが上がった状態で使いたいのであれば、強引にブックからカードを引いてこられるように、【ホープ】や【リンカネ―ション】といったドローサポートカードがあると便利です。
 終盤は手札に温存していると、【クラッシャー】や【セフト】の対象になりやすいため、注意してください。

 トレスパス    単体呪いスペル  コスト:60  レアリティ:R
 2ラウンドの間、使用者は他のセプターが周回ボーナスを得た場合、同額の魔力を得る

 タイミングが合えば、1Rで1000G以上も獲得できる爆発力のあるカードです。対戦人数が多いほど有利で、【マナ】が強いマップ(=周回ボーナスを得やすいマップ)であれば【トレスパス】も強く、【マナ】よりも優先されやすいカードと言えます。対人戦で警戒すべきカードの一つです。
 ただし、様々なデメリットも存在します。

 使う機会が無ければ全く役に立たないカードですから、【トレスパス】の代わりに【マナ】を入れた方が良かった、なんてこともしばしばあります。どうしても使いたい場合は、【フェーム】同様にドローサポートカードで、補強するようにしてください。

 やや乱暴な分類になりますが、【フェーム】と【トレスパス】は「効果は強いがタイミングが難しい」カード、【マナ】は「効果は弱いがタイミングは選ばない」カードと定義することができます。

 マップ、ルール、ブックを問わず有効活用できるものは上記が代表的なカードです。ここに示した以外のスペルカードでも魔力は十分に得られます。ただし、ブックをきちんと調整する必要があったり、マップによって強弱が変化したり、安定しなかったりと何らかの制約を持つ場合が多数です。条件を整えれば驚くほど高い効果を出しますから、これら以外の収入スペルも試してみると良いでしょう。


 ここまでで連鎖形成による達成を目指した戦術について、代表的なカードに触れることが出来ました。連鎖を作り、それを維持し、魔力を得て土地のレベルを上げれば達成は目前です。この流れを想定すればブックの8割程度は自然と埋まるでしょう。もちろん、連鎖を作る以外の勝ち方も存在しますが、それらは全てこの連鎖形成の戦術がベースになっています。これらを基準に一度、ブックを見直してみてはいかがでしょうか。