Tactics2-1:初期ブックの特徴


 あなたがカルドセプトのプレイヤー――セプターとなった時に渡されるブック。それが初期ブックです。誰もが一度はお世話になる初期ブックは、カード単体のパワーは低いものの、比較的扱いやすい構成になっています。ここでは、そんな初期ブックの特徴を明らかにすることで、ブック編集のポイントを触れていきます。

 初期ブックの構成

ブック
クリーチャー28 アイテム スペル13
G・ラット チェインメイル キュアー
ゴブリン ファイアーストーン クラッシャー
スケルトン メイス ヘイスト
ファイター レザーアーマー マジックボルト
ガスクラウド ロングソード マナ
クリーピングフレイム ホーリーワード1
フロギストン ホーリーワード6
ミノタウロス
レッドオーガ
ウッドフォーク
グリーンオーガ
スクワリン
ストーンウォール
ドワーフ

ブック
クリーチャー28 アイテム スペル13
G・ラット チェインメイル キュアー
ゴブリン フリーズウインド クラッシャー
スケルトン メイス ヘイスト
ファイター レザーアーマー マジックボルト
G・アメーバ ロングソード マナ
アイスウォール ホーリーワード1
アクアリング ホーリーワード6
ブルーオーガ
リザードマン
イエローオーガ
グリフォン
トルネード
ハーピー
ブリッツレイブン

クリーチャーが多い
 初期ブックにはクリーチャーが28枚も入っています。一般的に見かけるブックでは、クリーチャーの枚数は20枚前後と考えると、これはクリーチャー供給過剰です。しかし、初心者は土地にクリーチャーを置きたいと考えるでしょうし、戦闘でも失敗するでしょう。
 そう考えると、失敗した時の保険の意味合いも兼ねてクリーチャー28枚はあながち多すぎるとも言えません。初期ブックを利用する時は是非とも土地属性を気にせず、次々とクリーチャーを配置したいものです。

召喚条件がなく、コストも低い
 採用されているクリーチャーには、領地コスト、生贄コストなどの召喚条件がありません。ゲーム序盤から全てのクリーチャーが配置可能なのです。召喚条件をオミットすることで、ゲームの基本構造を学びやすくなっています。
 また、カードの全体のコストが低く設定されています。最高は【ミノタウロス】の70G、【グリフォン】の90Gです。収入スペルが少なくても、クリーチャー全体のコストの安さでカバーできる設計になっています。また、全てレアリティ“N”のカードで構成されています。カードが分かり易い能力で揃えられているため、扱いやすいでしょう。

カードパワーが低い
 さて、ここからは弱点の話になります。初期ブックに投入されているカード群は全てが初心者用の「安いけど弱いカード」ではありません。【ガスクラウド】【アイスウォール】は普通にブックに投入される余地が十分にあるカードです。しかし、およそ半分ぐらいのカードはあまり使われません。これはカード単体のパワーが弱いためです。
 初期ブックのカードは低コストではありますが、強さ(特にクリーチャーとアイテム)は最低レベルです。これは費用対効果の面では優位に立てるものの、決定的な侵略、防御の手段を欠くことを意味します。もちろん、マップによっては低コストクリーチャーをばら撒く戦術が有効な場合もあります。しかし、初期ブックはそのような構成にはなっていません。普通に連鎖を組んで、土地レベルを上げることのみを目的としています。つまり、土地の攻防は死活問題なのです。にもかかわらず、【レザーアーマー】や【メイス】では戦闘の決定力に欠けます。ここが初期ブックの弱点です。初期ブックで戦闘を行う際は、低レベル領地戦闘以外では勝利が難しいと考えた方が良いでしょう。