Gravity Control
制御

カルドセプト リボルト戦術論 6-1 属性石の特徴

 属性石はカルドセプトリボルトで初めて採用されたルールです。
 宝石屋のあるマップでしか使えないため、あまり馴染みのないセプターもいるのではないでしょうか。しかし、属性石はカルドセプトをより面白くするためのルールであり、これを知らずに遊ぶのは勿体ないと思います。
 ここでは、属性石の特徴や運用方法、関係する戦術について解説します。

1 属性石のルール

 属性石は宝石屋で購入することができます。宝石屋は使えるマップが限られており、全てのマップで使える訳ではありません。
 宝石屋を通過したタイミングで、魔力を支払って属性石を購入できます。これはドローやラウンドゲイン、スペル、ダイス、領地コマンドとは独立しており、自分の手番中の行動がひとつ増えることを意味します。
 購入した属性石は、先ず購入することで価値が上がります。該当属性の領地をレベルアップしたり、地形変化させることでも上昇します。
 一方で、ある属性石の価値が上がると、対立する属性の属性石の価値は下がります。また、属性石の売却やレベルダウンなどでも価値は下がります。(属性石の仕様について、より詳しく調べたい方は、カルドセプトリボルトWikiを参照してください。)

 属性石は、購入や売却による価格の変動に加えて、土地のレベルアップや地形変化による価値の上昇、友好関係にある属性や対立関係にある属性との有機的な関係など、盤面の影響を常に受け続けます。それ故、価値は劇的に変化し、ゲームの趨勢に大きな影響を与える、ドラマティックなルールなのです。

2 属性石を使う理由

価値が上がりやすい

 属性石は購入したり該当属性のレベルをあげるたりすることで価値が上がりますが、土地と比較して価値が上がりやすい資産であると言えます。
 例えば、属性石は(2個以上購入した場合)1個買うごとに価値が5G上がります。つまり属性石を10個購入して、すぐさま売却するだけで、500Gもの利益が出ます。クリーチャーの配置や連鎖の形成など、様々な条件が必要な領地のレベルアップよりも、ある程度の魔力さえあればお手軽に500Gの利益を出せる属性石は、効率的な資産形成方法です。

 また、土地と比較して、投資した額に対してリターンが大きいという特徴もあります。
 土地の場合は、5連鎖の領地をレベルアップすると、つぎ込んだ額の1.75倍総魔力が伸びます。属性石の場合は、50Gで買った石が200G以上になることも珍しくありません。投資額の3倍以上総魔力が伸びるというのは、投資効率が良く、より早い目標魔力の達成に寄与します。

クリーチャー侵略の対象とならない安定性

 カルドセプトは目標達成を目指し資産を形成するのと同時に、その資産を他のセプターから守らなければいけません。資産は「土地」「魔力」「属性石」の三つで構成されますが、属性石はこの中で最も守りやすい資産であると言えます。
 土地は常に侵略や妨害スペルのリスクに晒されます。特に侵略に関しては、クリーチャーが入っていないブックはほぼ無いので、どんなブックと戦うときにも必ず発生するリスクです。
 魔力は、土地よりは安定しやすい資産です。クリーチャーによる干渉を基本的には受けませんが、スペル(【ドレインマジック】、【フラクシオン】、【レディビジョン】)による干渉は受けます。これらのスペルは自分の得になるように使えることから採用率が高く無視できませんが、発生する頻度はクリーチャー侵略ほど高くはありません。

 これらの土地や魔力と違い、属性石という資産に干渉する方法は限られます。
 ひとつはスペルによる干渉です。【スティールジェム】と【オブリタレート】が代表例で、【アステロイド】や【サブサイド】などのレベルダウン系スペルも該当します。
 また、対立属性の属性石の購入は、10個買っても30Gしか価値を下げられませんので決定打にはなりにくい要素です。(【オブリタレート】については後述します)
 侵略のリスクにさらされる土地を多く確保しそれらを全て守りきるよりも、属性石で必要な魔力を稼いで土地は少数に絞ることもできます。防具やコストの高いクリーチャーを使って守る必要がない資産、それが属性石です。
 先達の言葉を借りるなら「属性石は防具」と言えるでしょう。