Gravity Control
制御

カルドセプト リボルト戦術論 3-3 ランドトランス対策

 ここではスペルカード【ランドトランス】や天然ラントラへの対策手段を紹介します。相手が領地売却するのを黙って見ている道理はありません。相手の手を遅らせて、その隙にこちらも体勢を整えましょう。

1 【ドレインマジック】(【フラクシオン】、【レディビジョン】)

領地売却後の魔力を奪う

 【ドレインマジック】等を領地売却後の魔力が多い相手に使って、相手の魔力を奪います。また、【ドレインマジック】を手札に抱えることで、魔力を奪われることを恐れた相手が領地売却を控えるという提示効果もあります。
 使っても使わなくても、相手の領地売却を抑制し、展開を遅延させ、こちらの態勢が整うまでの時間を稼げます。

いつまで手札に残すのか

 手札に【ドレインマジック】を残し続けることは、それなりの負担です。手札に残すことが本当に必要か否かを判断しなければなりません。
 仮に、自分とA、B、Cの4人がいて、Aが領地売却を行えば目標魔力を達成しそうな状況を考えてみます。まず、自分しか【ドレインマジック】を持っていないのであれば、手札に持ちましょう。適当に手持ち魔力の多い相手に打っても状況は打開されません。
 今度は、自分ともう一人(BかC)が【ドレインマジック】を持っていた場合を考えてみます。この場合、さっさと【ドレインマジック】を使ってしまい、【ドレインマジック】を手札に残す役割をBかCに押し付けることも可能です。しかし、BもCも【ドレインマジック】を手札に残すとは限りませんので、この点は注意が必要です。
 また、そもそも領地売却を抑制することが必要なのかを検討する必要があります。長期的に考えれば、【ドレインマジック】を提示することは、参加者全員の目標魔力の達成を遅らせます。拠点侵略を狙うブックはこうした展開が得意ですが、自分のブックがそれに適合するとは限りません。【ドレインマジック】を提示することで、こうしたブックを後押しし、勝たせてしまう可能性があります。

【フラクシオン】と【レディビジョン】

 【フラクシオン】は密命であるため、【ドレインマジック】ほどの提示効果は期待できませんが、不安に駆られた対戦者が領地売却するのを踏みとどまるかも知れません。本質的には、対戦者に自由に領地売却をしてもらい、魔力を掠め取るためのスペルです。
 【レディビジョン】は、【ドレインマジック】よりも強力に魔力を減らすため、より強い抑止効果を期待できます。しかし、自分の魔力が高い場合は、【レディビジョン】を打ちにくくなってしまうことから、対象を選べる【ドレインマジック】の方が使いやすいです。

2 手札干渉(【シャッター】、【セフト】、【メタモルフォシス】)

 相手が手札に抱えている【ランドトランス】を破壊します。ただし、上記の【ドレインマジック】が複数対象であっても機能していたのに対して、【シャッター】や【セフト】は特定の一人しか妨害できません。また、天然ラントラには効果がありません。
 【メタモルフォシス】は、継続的に【ランドトランス】を封印できます。しかし、自分も【ランドトランス】を使えなくなる点には注意しましょう。先に自分が領地売却を仕掛けておいて、後続の追撃をかわすために【ランドトランス】を消す、といった使い方が理想です。

3 相手の連鎖を切る

 相手領地の連鎖を切れば、連鎖倍率を減らせます。しかし、そもそもランドトランス戦術が有利な広いマップほど狙った土地に侵略するのは難しく、ブックコンセプトとして侵略要素を強くするのは疑問です。この方法でまともにラントラ戦術を対策しようと思うのであれば、中程度くらいの広さのマップにすべきでしょう。

4 レベルダウン(【アステロイド】、【サブサイド】)

 使い方は領地売却後にレベルが上がったら問答無用で打ち込む方法と、それを警戒して領地売却を抑制させるために手札に保持する方法、領地売却前の高レベル領地へ使う方法の3つが挙げられます。【ランドトランス】を使うためには【マジックシェルター】を採用しにくく、好相性のカードです。
 ただし、レベルダウンのスペルを手札に抱え続けると、対戦相手は警戒して突出した高レベル領地を作らない代わりに、レベル3や4の領地をたくさん作る傾向にあります。そうなると、今度は高額通行料が発生し、そちらで勝負が決してしまう可能性が高いです。
 あくまでも領地売却を抑制するだけで、対戦者全員の目標魔力の達成を抑え込むだけの力は無いのです。