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ホーリーワードX
単体呪いスペル コスト:60 レアリティ:S
対象セプターの次のダイス目を10にする
一読すると、非常に単純な効果をもたらすスペルのように見えますが、このカードには様々な効果が秘められています。カルドセプトというゲームを象徴するカードのひとつですので、使い方をマスターしてください。
多くのセプターがブックに【ホーリーワードX】を入れていますが、その理由の一つにはこの収入効果が挙げられます。周回を早めることが出来れば、砦ボーナス・周回ボーナスを早く得られます。周回すればするほど周回ボーナスは貰えますから、ゲーム終了までにたくさんの収入が見込めるのです。
また、10マス進めば砦ボーナスを貰える事も多く、とりあえずの収入源としても使用機会を選びません。
早く周回できるということは、周回数が増えることを意味します。これにより、【マナ】の効果が高まるのです。このことから、【ホーリーワードX】と【マナ】は相性が良いと言えます。マップにもよりますが、【マナ】は安定して収入が見込めるため、ブックに組み込みやすいスペルです。
10マス進むことで、自分の進路先に適の高額領地があった場合にこれを飛び越えられます。通行料支払いによってゲーム展開から遅れる、ということは無くなるでしょう。また、侵略用のカードを手札に温存する必要がないため、柔軟に手札を変えていけるようになることも強みです。
【ホーリーワードX】の採用は、高額領地に止まる可能性をブック構築段階から減らしている、と言えます。つまり高額領地に止まった時のための「保険」としてアイテムカードを入れる必要が無くなるのです。侵略用のアイテムカードは「保険」から、ピンポイントの除去手段としての「切り札」へと変貌するでしょう。
10マス先に自分が止まりたいかどうかは、その時の状況によるのですが、止まりたい時は確実に止まれます。このため領地確保には順機能と言えるでしょう。また、意図的な特殊地形の利用も可能で、選択肢の幅を広げてくれます。
自分に使えば、【ホーリーワード1】や【ウェイスト】などの不利な呪いを上書きできます。呪いスペルは効果が重複しないため、後からかけたスペルの効果が優先されます。これを利用して自分への防御手段として【ホーリーワードX】を採用するのも有効です。
条件は限られますが、「灼熱地獄ギルマン」や「豊穣の地タリオ」など一本道のマップでは敵の自分の高額領地に誘導できます。逆に、これらのマップではダイス操作のスペルを【ホーリーワードX】しか入れていないのは自殺行為で、【ヘイスト】や【ホーリーワード6】など、複数の選択肢を選べるようにしておいた方が無難です。
また、転送円に相手を誘導して遅延させることもできます。不必要な妨害は慎むべきですが、有利に試合を進めている相手には、選択肢の一つとして考えても良いでしょう。
周回時には自分の全てのクリーチャーのHPが20%回復します。ダメージスペルや移動侵略によって傷ついたクリーチャーを素早く回復できるでしょう。特に全体ダメージスペルで盤面を整理してくる相手には、下手に【ライフストリーム】を入れるよりも、よほど対策になっています。
以上のように、【ホーリーワードX】はとても使い勝手の良いカードです。極めて汎用性が高く、多くのブックに採用されるだけの性能を持っています。しかし、DS版になってからコストが上昇したために、魔力収入としての側面や汎用性の高さはやや弱体化しました。必ずしも最善の選択肢になるとは限らないので、ブックを編集する際には様々な可能性を模索するようにして下さい。「とりあえず【ホーリーワードX】を4枚」というのでは、あまり面白くもないでしょうから。
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