サーファーの用語で「ローカル」と「ビジター」と言うのがあるのをご存じだろうか？

　「ローカル」というのはその名から推測して解るように地元サーファーとかその浜の常連サーファーのことをいう。そして「ビジター」とは、新参者とか遠方から来たサーファーの事だ。

　私が去年の夏に、ボディーボードをやっている時、この言葉をよく耳にした。特にネット上でのサーフィン系のサイトでは、いろいろと意見などが出されていた。
　基本的にローカルはビジターに対して厳しい。

　私は内陸に住み、年に決まった時期にしかボードをしないので、常にビジターの立場で浜辺に行く。　だから「ローカルにいろいろ言われたら嫌だなぁ」なんて最初は思っていた。でも、ローカルの人の意見とかを聞くと、彼らが口うるさくなるのは非常に頷ける事が解った。

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　最近のサーファーはマナーが悪い。特に波乗りの中でも気軽にやり始めることができるボディボードはマナーを知らない連中が多いそうだ。（おかげでボーダーは目の敵にされる）

　波乗りの優先順位などの基本的ルールを守らないのはもちろんの事、浜辺にゴミを捨てて帰るとか、ウミガメの産卵地など、生き物を保護している浜辺に平気で車で押し入る、通行の邪魔になる場所、民家の車庫の前など非常識な場所に車を駐車するなどを、罪の意識すらなく（注意とかしてもまったく無視）やってしまう連中が多いらしい。

　酷いのになると、民家に勝手に上がり込んでシャワーを使ったビジターもいるそうだ。（ちなみにこのあとローカルの人たちがそいつと一緒にその家に謝りに行ったが、そのビジターはその後、迷惑をかけたそのローカルの人たちに謝ることなく行方をくらませたという話）

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　アウトドアを（というより何事に置いてもそうだが）ファッションというカタチだけでしか、考えない馬鹿どもの為に真面目にやっている方たちがツライ目にあう。これではほんと不条理な話だ。ローカルの人がビジターに対して冷たいのも頷ける。

　私は去年の７月頃、宮崎の方に３回ほど遠征した。そのとき思ったのはサーファーの集まる砂浜は余所に比べて綺麗だったという事。駐車場もゴミが落ちていなくて、感心したのだが、これは、もしかするとローカルの方々がこまめに掃除をしていたからかもしれない。

　ネットでもゴミ拾いを呼びかけたり、浜辺の清掃キャンペーンを自主的に開いたりして頑張っているのはとても好感が持てた。

　ローカルの人たちは自分たちが使ってる浜辺の環境を守るため、地元の住民の方々の理解を得る為などに、このように浜辺のゴミを拾ったり、マナーアップを呼びかけたりして努力しているのだ。

　しかし、知らない連中がドカドカおしかけてきて、めちゃくちゃにして帰ってゆく。これじゃぁホントたまったものじゃないと思うなぁ。ローカルがビジターを嫌うのも無理はない。

　それに真面目にサーフィンとか始めようとする人たちにも非常に迷惑な話だ。新参者というだけで同じレッテルを張られてしまう。一部の馬鹿連中の為にみんなが迷惑する。　
　その構図はサーフィンの世界だけじゃなく、この頃は至る所でみられる光景のような気がする。特に最近はモラルもへったくれもない連中が多いからなおさらである。

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　ゲームとかに関してもそうだ。一部の自分勝手なユーザーが、違法コピーなどを平然と行い、「ゲームなんてわざわざ金出して買うヤツの気がしれない」とほざく。

　自分たちがそうする事によってソフトの値段をつりあげてるとは考えもしないだろう。（というより、ソフトの値段があがろうと彼らには関係がないでしょうからね）こういった連中を認める訳にはいかない。

　私も昔、”買った”ことによって馬鹿を見た経験がある。
　新作を通販で注文したが諸事情でなかなか手に入らなかった。違法コピーで手にいれた人から「まだやってないの？へへん、もう俺はクリアしたで」と自慢された。

　そのときはちゃんと買うなんて馬鹿らしいなんて気持ちに一時期されたが、逆に俺はこんな恥知らずにはなりたくない、たとえ損しても堂々とした気持ちでプレイしたいと強く思うようになった。

　それに、「Easy come easy go」ではないが、簡単に手に入れたゲームは、たいしてせずに消してしまうことが多いようだ。やっぱりお金を出して買うものは、ちゃんとしようとする。元を取ろうとすることで真剣味が生まれるのだ。

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　まぁ、そういう事で、私たちも時には、最近軽視されているマナーやモラルなどについて真剣に考える必要があるのではなかろうか？最近とくに強くそう思う事が多い。これを読んでる方も少しだけでもそういうものがなんで必要なのか？考えてみて欲しい。