「迷宮談」(1975年)


25分
モノクロ
16ミリ

撮影  福元文一

音楽  田中未知

編集  大島ともよ

助監督  森崎偏陸

制作  九絛映子

出演  新高恵子 蘭妖子 有栖川志子 田井中浪子 佐々田季司 根本豊 大野進 パンチョ目黒 小竹信節

オーバーハウゼン実験映画祭銀賞受賞
カンヌ映画祭監督週間招待

迷宮談はドアの映画である。

この映画のなかでは、ドアの向こうの世界が無限に変っていたり、映画自体がドアに映っていいたりするのである。以前から私は、スクリーンは白い布ではなく、ドアだと考えていた。 開閉が自在のスクリーンは、釘を打ち込むことも、鍵をかけることも可能であり、同時に世界の出入り口をも暗示する。映写理論、映写機とスクリーンの距離論、そして映されるスクリーン論等を一括して、一つの”映写行為が成り立つ”という前提から、この映画はつくられたわけである。上映時、実際にスクリーンではなく、ドアに映したこともあった。

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