1997/02/12(WED)

1997/02/12(WED)



のんびりいこうや。まあのんびりといこうよ。きりきりしてもしようがない。なるようにしかならないよ。もう、わかったんだ。もう、ほんとにどうでもいいよ。音楽がなにをやっていようが、ラップだろうが、メイヤーだろうが、なんでもいいよ。なくてもあってもどっちだっていい。のんびりしてるんだ。わたしは優等生なんかじゃないんだ。どっちかっていうと劣等生なんだよ。どうでもいいけどね。何をいったい拘っていたんだろう。j-waveだろうが、fenだろうが、どうでもいいのにね。足がまた怪しくなってきている。だるくなるんだあよ。あしがだるいっていったってハンパじゃない。それこそ全身をかきむしってバラバラにしたくなるほどなんですよ。耐えられ得るもんじゃない。これがきたら最後、もう何も手につかない。唸っているしか手がない。このために、湿布をはじめ、いろいろ手はつくした。が、いずれも気休め程度にしかならなかった。最後に、バスタブにお湯をはって、膝まで浸かるというのがいくぶん効き目があったが、それも一時的なものに留まった。
結局特効薬はなし。疲れきった。消耗しきった。もうどうでもいい。くるならこい。なんぼでも耐えたるでえ。
そうは言っても限度があるし、第一、こんなことをしていてもまったくしようがない。できれば機会を見つけて、早く処理したい。なかなかそうはいかないがね。なぜなんだろう。どうして、そうはいかないんだろう。恐れているのか。そうじゃないんだ。実際上の手続きがけっこう面倒なのか。それもある。手続きのいっさい要らない方法もないことはないが(飛び込み)、これはあまりに残酷でわたしには無理だ。あとは飛び降りか、首吊りかのどっちかさ。わたしは、最初からこのどっちかだと決めている。
わたしは、自分の置かれた状況を、最悪を免れていると書いた。確かに、彼女が倒れることに較べればこれは最悪ではない。しかし、最低くらいはいっているんじゃないか。このことを素直に認めたことがあるか。
彼女はまた、反対するかもしれないが、あまりいいほうにばかり解釈するのは、自分をごまかしているみたいでいやだ。
まったく冷静にいまの状況を見た場合、これはどうみても最低だ。
サイテーだよ。このことをはっきりと認めよう。
体の面から言っても、心の問題から言っても、これは最低の状況だろう。
最悪ではないとしても、最低。
かといって、悲観的になるわけではない。ただ、事実を事実として認めるだけだ。

これは、だから、いってみれば、サイテー男の手記といったところだ。
サイテー男の手記というからには、それに相応しい外見をもっていなければならない。文体も、内容も、サイテーと呼べるものになっていなければ、単なる「おつき」になってしまう。
これはもう明らかに、次の課題だ。

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