噺の中途、あるいは下げの無い噺の時などに「冗談言っちゃ行けない」と言って下りてくることを言います。近頃寄席などでは持ち時間が少ないのでこの冗談落ちが横行しています。出来れば下げまでやりたいのですがやむを得ない所です。
ある二つ目さんが「真田小僧」をやって「按摩さんがおっかあの肩揉んでたんだい。貰ってくよぉ」「あー、泥棒っ」「冗談言っちゃいけねぇ」と言って下りてきましたが、この「冗談言っちゃいけねぇ」は誰が言ったんでしょう。何でもつければ下げになると云うもんでもない。(^^;;
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落語はたいていは噺家がいくつもの役を演じながら進めていきますが、地噺はそうではなく噺家自身がお客に話しかけていく形で進めていきます。つまり地の部分が多いところからそう呼ばれます。筋を進めていきますので漫談とも少し違うのですが、まぁ、それに近いものです。口達者な噺家が得意にしてやる場合が多い。品川の圓蔵師匠なども得意だったようです。あたしの印象に残るのは談志師の「源平盛衰記」でしょうか。まさに立て板に水の見事さは忘れられません。もっとも大分以前の事で、近頃は知りません。(^^;;
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