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浦島太郎
作詞 乙骨三郎?
作曲  三宅延齢
1.昔々浦島は
  助けた亀に連れられて
  竜宮城(りゅうぐうじょう)へ来て見れば
  絵(え)にもかけない美しさ 

2.乙姫様(おとひめさま)の御馳走(ごちそう)に
  鯛(たい)や比目魚(ひらめ)の舞踊(まいおどり)
  ただ珍しく(めずらしく)面白く(おもしろく)
  月日(つきひ)のたつのも夢の中(うち) 

3.遊びにあきて気がついて
  お暇乞い(おいとまごい)もそこそこに
  帰る途中の楽(たのしみ)は
  土産(みやげ)に貰った(もらった)玉手箱(たまてばこ) 
4.帰って見ればこは如何に(いかに)
  元居た(もといた)家も村も無く(なく)
  路(みち)に行きあう人々は
  顔も知らない者ばかり 

5.心細さ(こころぼそさ)に蓋(ふた)取れば
  あけて悔しき(くやしき)玉手箱(たまてばこ)
  中からぱっと白烟(しろけむり)
  たちまち太郎はお爺さん(おじいさん) 





1911年(明治44年)


三宅延齢(みやけ・のぶとし 作曲家 生年没年不詳)

乙骨三郎(おつこつ・さぶろう 作詞家 東京都出身 明治14年(1881年)5月17日〜昭和9年(1934年)9月19日没)