作詞 芳賀矢一 作曲 不 詳 |
1.七里ケ浜(しちりがはま)の 磯伝い(いそづたい) 稲村ケ崎(いなむらがさき) 名将(めいしょう)の 剣投ぜし(つるぎとうぜし) 古戦場 2.極楽寺坂(ごくらくじざか) 越え行けば 長谷観音(はせかんのん)の 堂(どう)近く 露座の大仏(ろざのだいぶつ) おわします 3.由比の浜辺(ゆいがはまべ)を 右に見て 雪の下村(したむら) 過ぎ行けば 八幡宮(はちまんぐう)の 御社(おんやしろ) 4.上るや(のぼるや)石の 階(きざはし)の 左に高き 大銀杏(おおいちょう) 問わばや遠き 世々の(よよの)跡 |
5.若宮堂(わかみやどう)の 舞の袖(まいのそで) しずのおだまき くりかえし かえせし人を 偲(しの)びつつ 6.鎌倉宮(かまくらぐう)に 詣(もう)でては 尽きせぬ親王(みこ)の み恨みに 悲憤(ひふん)の涙 わきぬべし 7.歴史は長き 七百年(しちひゃくねん) 興亡(こうぼう)すべて 夢に似て 英雄墓は 苔むしぬ 8.建長(けんちょう)円覚(えんかく) 古寺(ふるでら)の 山門高き 松風に 昔の音や 籠もるらん |
1910年(明治43年 )
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「七里ケ浜の磯づたい稲村ケ崎名将の剣投ぜし古戦場」と「鎌倉」に歌われた稲村ケ崎は、何といっても1333(元弘3)年の新田義貞の鎌倉攻めで名高い。http://www.kanagawa-np.co.jp/miraiisan/isan020.html
芳賀矢一(はがやいち 慶応3年(1867)〜昭和元年(1926)、福井県出身) |