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あの子はだあれ
作詞 細川雄太郎
作曲   海沼 実
1.あの子は だあれ だれでしょね
  なんなんなつめの 花の下
  お人形さんと 遊んでる
  かわいい美代ちゃんじゃ ないでしょか

2.あの子は だあれ だれでしょね
  こんこん小やぶの 細道を
  竹馬ごっこで 遊んでる
  隣の健ちゃんじゃ ないでしょか
3.あの子は だあれ だれでしょね
  とんとん峠の 坂道を
  ひとりでてくてく 歩いてる
  お寺の小僧さんじゃ ないでしょか

4.あの子は だあれ だれでしょね
  お窓にうつった 影法師
  お外はいつか 日がくれて
  お空にお月さんの 笑い声
1939年(昭和14年)


 作詞者細川雄太郎が1939年(昭和14年)加藤省吾(「みかんの花咲く丘」作詞者)編集発行の同人誌『童謡と唱歌』に発表した『泣く子はだあれ』が作曲者海沼實の目に留まり、レコード化することとなった。時節柄”泣く子”はまずかろうと現在の曲名に改題され、同時に詞の内容も明るくリズミカルなメロディーに合うよう、3番4番を中心に改作された。
 現在この童謡を『あの子はだあれ』と表記しているものも多い。細川の原作の歌詞は『だーれ』もしくは『だァれ』だったが、海沼が『だあれ』は音が汚くメロディーに乗りにくいとして『たあれ』を主張した経緯がある。