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もずが枯れ木で

作詞 サトウハチロー
作曲       徳富 繁
1.もずが 枯れ木で鳴いている
  おいらは 藁をたたいてる
  綿挽き車は お婆さん
  ゴットン 水車も回ってる

2.みんな 去年と同じだよ
  けれども 足んねえものがある
  あんさの 薪割る音がねえ
  バッサリ 薪割る音がねえ

3.あんさは 満州へ行っただよ
  鉄砲が涙で 光っただ
  もずよ 寒いと鳴くがええ
  あんさは もっと寒いだろ
1935年(昭和10年)
 昭和10年といえば、日支事変が始まっており、言論統制が厳しかった時代と思われるが、それにも拘わらず、このような厭戦歌(反戦歌)?が、その網を潜り抜けて公表されたことは奇跡とも思われる。
 関心のある方は、次を是非お読み頂きたい。「二木浩三の歌物語」