十五夜お月さん


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 作詞者の野口雨情は、家庭の事情で少しの間妻を栃木県の実家に帰して別れて暮らすことになったが、雨情と長男の雅夫は水戸駅前の宿屋まで送っていった。別れの晩は明るい月夜で、子供は雨情の着物の袖をしっかり握りしめて、母の後ろ姿を何時までも見送った。その時の子供の心境をうたったものがこの「十五夜お月さん」だといわれる。



十五夜お月さん
作詞 野口雨情
作曲 本居長世
  十五夜お月さん ごきげんさん
    ばあやは おいとま とりました
 
  十五夜お月さん 妹は
    いなかへ もられて ゆきました
 
  十五夜お月さん かかさんに
    もいちど わたしは あいたいな
1920年(大正 9年)