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「若鷲の歌」
東宝映画 「決戦の大空へ」主題歌
作詞 西條八十
作曲 古関裕而
唄  霧島 昇
1.若い血潮の予科練の
  七つボタンは桜に錨
  今日も飛ぶ飛ぶ霞が浦にゃ
  でかい希望の雲が湧く

2.燃える元気な予科練の
  腕はくろがね心は火玉
  さっと巣立てば荒海越えて
  行くぞ敵陣なぐり込み
3.仰ぐ先輩予科練の
  手柄聞くたび血潮が疼く
  ぐんと練れ練れ攻撃精神
  大和魂にゃ敵はない

4.生命惜しまぬ予科練の
  意気の翼は勝利の翼
  見事轟沈した敵艦を
  母へ写真で送りたい
1943年(昭和18年)

 戦争が拡大して太平洋戦争開戦(41年)に及ぶと、さすがの叙情詩人も軍国歌謡に手を染めざるを得なかった。代表作は『若鷲の歌』 。東宝映画「決戦の大空へ」(渡辺邦男演出・原節子、木村功)の主題歌として予科練(海軍飛行隊予科練習生)のために書いたこの歌は、 古関裕而のメロディー と相まって、屈指の名曲となった。 この歌に感激して予科練に応募、戦死した少年は数えきれない。西條、古関の2人は、そのことを長く心の痛みとしていたという。
(http://www.hochi.co.jp/html/whatday/what/01/0115.htm)
 西條八十は土浦の海軍航空隊を 訪問した際に見た掲示板のポスターから歌詞を作ったそうである。それを古関裕而が作曲したのだが、発表会の途上、別のメロディーが 浮かび、両方を演奏したところ後者のものに人気が集中し、歌う人が決めたら、ということで後者のものになった。これは古関裕而軍歌の 傑作といわれている。
「空席通信」2002.7.26 No.107 【歌と戦争 6】より(http://www.sakuramo.to/kuuseki/107.html)


決戦の大空へ
製作=東宝映画 
1943.09.16 紅系
10巻 2,448m 89分 白黒 
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製作 ................  山下良三  
演出 ................  渡辺邦男  
脚本 ................  八住利雄  
撮影 ................  河崎喜久三  
音楽 ................  伊藤昇  
作詞 ................  西條八十  
作曲 ................  古関裕而  
美術 ................  安倍輝明  
後援 ................  海軍省






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配役     
村松杉枝  ................  原節子  
司令      ................  進藤英太郎  
飛行分隊長  ..............  清水将夫  
先任当直将校  ............  清川荘司  
南大尉    ................  高田稔  
班長      ................  河野秋武  
予科練習生  ................ 木村功ほか  
     黒川弥太郎  
     三谷幸子  
     里見藍子