作詞者の島田磬也 (しまだきんや 1909-1978年)は熊本出身。「裏町人生」など3000編の作詞をした。その履歴などについては「近代肥後異風者伝」( http://kumanichi.com/feature/ifuusya/ifuusya42.html)が実に詳しい。是非参照されることをお奨めする。
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作詞 島田磐也 作曲 阿部武雄 唄 上原 敏 結城道子 |
1.暗い浮世の この裏町を 覗(のぞ)く冷たい 零(こぼ)れ日よ なまじ掛けるな 薄情(うすなさ)け 夢も侘(わび)しい 夜の花 2.誰に踏まれて 咲こうと散ろと 要らぬお世話さ ほっときな 渡る世間を 舌打ちで 拗(す)ねたあたしが 何故(なぜ)悪い | 3.自棄(やけ)に喫(ふ)かした 煙草の煙り こころ虚(うつ)ろな 鬼あざみ ままよ火の酒 呷(あお)ろうと 夜の花なら 狂い咲き 4.霧の深さに 隠れて泣いた 夢が一つの 思い出さ 泣いて涙が 涸(か)れたなら 明日の光を 胸に抱く |
1937年(昭和12年)
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