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 梅と兵隊

作詩 南条歌美
作曲 倉若晴生
歌  田端義夫
1 春まだ浅き 戦線の
  古城にかおる 梅の花
  せめて一輪 母上に
  便りに秘めて 送ろじゃないか

2 覚悟をきめた 吾が身でも
  梅が香むせぶ 春の夜は
  戦忘れて ひとときを
  語れば戦友(とも)よ 愉快じゃないか
3 明日出てゆく 前線で
  何れが華と 散ろうとて
  武士の誉じゃ 白梅を
  戦闘帽(ぼうし)にさして 行こうじゃないか 

	                          




1941年(昭和16年)

 「麦と兵隊」のヒットで兵隊シリーズものが相次いで作られたが、当然に「土と兵隊」「花と兵隊」も同じ昭和14年に作られ「兵隊三部作」と呼ばれていたようだ。また昭和16年には「梅と兵隊」というのも作られた(この歌である。なお、「花と兵隊」については、歌詞・曲ともにこれまでのところ探し出せないで居る。)。