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トンコ節
作詞 西条八十
作曲 古賀政男
唄  久保幸江
1.あなたのくれた 帯留めの
  だるまの模様が 
  チョイト気にかかる
  さんざ遊んで 転がして
  あとでアッサリ つぶす気か
  ネー トンコトンコ

2.言えばよかった 一言が
  何故に言えない
  打ち明けられない
  バカな顔して また帰る
  恋は苦しい おぼろ月
  ネー トンコトンコ
3.自分の浮気は 棚に上げ
  留守に訪ねた
  男はないか
  髪の乱れが あやしいと
  これが男の くせかいな
  ネー トンコトンコ

4.こうしてこうすりゃ こうなると
  知りつつこうして
  こうなったから
  惚れた私が 悪いのか
  迷わすおまえが 悪いのか
  ネー トンコトンコ
1951年(昭和26年)

 ポビュラー音楽が普及し始め、歌謡曲もリズムものが多く作られてはいても、伝統的な小唄や民謡を基にしたお座敷歌謡も また大衆には愛されていた。折りしも街は特需景気で沸きかえり、宴会が増えていた頃でもある。カラオケのない時代では 手拍子で歌えるのがよかった。「トンコ節」はその中でも代表曲。最初は楠木繁夫とのデュエットだったがなかなか売れず、 そのうち楠木繁夫は他社に移籍。1年くらいたって徐々に売れ出して、あわてて一人で吹き込みし直しての大ヒットだった。
「昭和歌謡とわれらの世代」(http://www.ringohouse.com/sesoufiles/1951/51kayou.html)から。