作詞 藤田まさと 作曲 阿部 武雄 唄 上原 敏 |
1.男命を 三筋の糸に かけて三七 二十一目(さいのめ)崩れ 浮世かるたの 浮世かるたの 浮き沈み 2.どうせ一度は あの世とやらへ 落ちて流れて 行く身じゃないか 鳴くな夜明けの 鳴くな夜明けの 渡り鳥 |
3.意地は男よ 情けはおなご ままになるなら 男を捨てて 俺も生きたや 俺も生きたや 恋のため |
1937年(昭和12年) |
作詩は『傷だらけの人生』(1970.曲 吉田正 唄 鶴田浩二)『浪花節だよ人生は』(1984.曲 四方章人 唄 木村友衛・細川たかし等、競作)の藤田まさと。作曲は『国境の町』(1934.詩 大木惇夫 唄 東海林太郎)『むらさき小唄』(1935.詩 佐藤惣之助 唄 東海林太郎)の阿部武雄。唄うは上原敏。
昭和12(1937)年、サンデー毎日主催のすぐれた長編大衆小説に贈られる『千葉亀雄賞』に入選した、後の大作家 井上靖の時代小説『流転』が、松竹下加茂(京都)撮影所、二川文太郎監督、坂東好太郎主演で映画化され、映画もその主題歌であるこの歌もヒットしたが、戦時中は「時局に合わず無頼な内容である」と歌うことも聴くことも禁止されていたという。 |